将 棋 の 話
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まじめな私
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深イイ話

 日本テレビで放映されました。11月3日の夜のことです。ひとつの物語をコンパクトにまとめて放映して、それを10名くらいの審査員が感想を述べるという番組。
 なんと私が登場。荒筋は師匠・佐瀬勇次に反発して将棋を教わるのを拒否した中学時代。勝てなくなった40才の苦悩。なぜか鳥取砂丘でヌードになって裸一貫で出直すのです。弟子のアパートを訪ね、頭を下げて教えを乞いタイトルを取った。
この発想の転換については○か×か。
珍しく司会の島田紳助さんが○。「まさしく天才や」
貴乃花親方は×。「師匠に逆らうなどもっての他」
番組に多くの人がいましたが、「どうしてヌードなのか分からない」と呆氣にとられている。売れなくなった女優は脱ぎ、勝てなくなった勝負師も脱ぐ。

将棋指導者講習会

 脳の研究と将棋については「まじめな私」の項をどうぞ。
 将棋界が発展するためには、やっぱり地道な普及活動です。プロ棋士や女流棋士の役割とは別に、アマチュアによる地域密着の普及活動はこれからの柱になることでしょう。
 そのためには、あなたに普及指導員になって欲しい。その前に将棋コーチになって欲しい。

 どうしたらなれるのか。なったら何か特典のようなものがあるのか。なったので良かった。なったけどつまらん。そのような人達を集めての会合を全国で開いています。
 私個人は以下の通りです。

日時:来年 平成21年2月1日(日)
場所:甲府市
参加費:受講料は無料。但し将棋コーチ資格証は1000円必要です。
講師:米長邦雄

 当日は私の講演、質疑応答、職員からの説明の他、実技指導があるかもしれません。詳しくは下記のURLをどうぞ。私の分(甲府)は未だ記載されていないと思いますが、他所と同じようなスケジュールです。

http://www.shogi.or.jp/

1900人の子ども大会

 11月22日の東京体育館は熱氣ムンムンでした。
 JT杯は子ども将棋大会とプロ公式戦のふたつを併せた珍しいシステムです。
 第一部は子ども大会。集まった小学生は1900名。引率する人はその1.5倍です。父母や祖父、祖母などです。午後1時の来場者は小学生1777名、同伴者2348名、合計4115名でした。
 高学年と低学年のそれぞれの決勝戦はステージに上っての対局で、4人とも和服に着替えての正装です。
 低学年の方は山梨県増穂小学校在学とありますが、これは私の後輩です。

 午後3時過ぎからは森下卓VS深浦康市のプロの決勝戦。これだけを観に来た人も何百人かいました。プロの対局を直接観て学ぶ。これも大切なことです。
 優勝した森下卓先生は、会場を出る人達全員と一人ずつ握手です。ご苦労さま。

 昨年よりも全国的に小学生の参加は10%以上増加。特に東京都は顕著でした。これはひとえに東京都教育委員会のおかげです。お礼申し上げます。
 木村委員長、大原教育長、有難う、有難う。謝々。

女流のスター

 とんでもないことになった。16才の高校生、里見香奈君が倉敷藤花のタイトルを獲ったのです。
 さあ大変。翌日の各紙の扱いの大きいこと大きいこと。山陽新聞と山陰中央は一面にカラー写真を載せて大きなスペースを割いていました。女流棋士界始まって以来の取り扱いかも。共同通信社は里見君と安馬のニュースを配信しましたが、全国の加盟社の多くは里見君のニュースに軍配をあげた。テレビもラジオもニュースを流していました。
 12月3日には清水市代女流王将との女流名人位挑戦を賭けた一戦があるので、再びマスコミ陣が押しかけてくるかも。

 私は中立の立場です。清水市代(イチベー)にもなんとか頑張ってもらいたい。それから他の女流も次へと続いてもらいたい。
 女流棋士はなんといっても棋力が第一です。日本将棋連盟では、鬼のような男子プロの布陣で女流を鍛えています。 ビシビシ鍛える。「いいか、泣くなよ」と言ってあります。第二、第三の里見が出現することでしょう。
 40名の女流棋士も殆どが一枚岩になっています。組織というものがようやく理解できてきたということです。いくつかの仲良しグループ、個人的な好き嫌いを超えて、全員がひとつになって前進する。これからの対局は勿論、普及活動も統率のとれた動きになるのでしょう。
 ファンのみなさん。これからも応援を宜しくお願いします。

 あっと驚く新手発表は、新年になってからです。会長職が楽しくなってきました。

押しつけ販売

 支部連合会のみなさん、普及指導員のみなさん、平素は将棋界発展のためのご尽力有難うございます。
 社団法人日本将棋連盟は、大きく姿勢を変えました。プロ側がアマチュアの普及活動のお手伝いをする。少なくとも儲け仕事等という態度は採らない方針です。
 プロ棋士も女流棋士も、学校へ出かけたり、指導に行ったりとしていますが、全てアマチュア側は負担ゼロというケースがずい分ある筈です。おかげさまでJT杯決勝の日は東京体育館への来場者は6000名以上でした。

 ふたつのことを申し上げたい。
 日本将棋連盟は棋士派遣を無料で行っていることがあります。しかし本来支払うべき謝礼を普及活動に使うのであればともかく、そのお金で私達に内緒で相談もなく男子や女流棋士に指導を依頼して支払うのは困ります。そのようなケースも当方も把握しておりますので、今後は控えて下さい。とりあえずは話し合いですね。
 近頃、カレンダーなどの物品を送りつけて、払い込み用紙同封という手口の新商売をやっているところがあります。人情としてはパンフレットの品々を買うか、それとも贈られたものの代金くらいは支払わないといけないと思うのはファン心理でしょう。
 しかし、決然とした態度で臨んでください。個人情報保護法はよく分かりませんが、もしもあなたのところに「しつこく」案内が来た時には日本将棋連盟宛メール、FAX、TELなどお願いします。
 実はこのように書いて欲しいという声が寄せられましたので、お知らせします。