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運転中の携帯電話、同乗者とのおしゃべりより危険――米大学

同乗者は「第2の目」となりドライバーを手助けしてくれるが、携帯電話はドライバーの注意力を削いでしまうことが示された。(ロイター)
2008年12月01日 17時52分 更新

 運転中の携帯電話での通話は、同乗者とのおしゃべりよりもはるかに注意力を削ぎ、車間距離の詰め過ぎや高速出口の見落としの原因となる。米国の研究者が12月1日にこのような研究結果を報告した。

 ハンズフリー機器を使っても事態は改善しない。研究者らはその原因を、同乗者が「第2の目」となり、話をやめたり、時には難しい操作が必要なときにドライバーの手助けをするからだと考えている。

 「Journal of Experimental Psychology: Applied」誌に掲載されたこの研究成果は、運転中の携帯電話使用が危険であるという証拠をまた1つ増やすものだ。

 米ユタ大学のリー・ストレイヤー氏らは、ドライブシミュレータを使った一連の実験で、ハンズフリー携帯電話は非ハンズフリーモデルと同じくらい注意力を削ぐ効果があることを発見した。

 彼らは以前に、携帯電話で会話をしている際に、若いドライバーの反応速度が高齢者並みに遅くなる場合があること、携帯電話利用中は違法にならない程度に酔っているドライバーと同じくらい運転能力が落ちることを示している。

 同じくシミュレータを使った最新の研究で、ストレイヤー氏のチームは、ハンズフリー機器を使ったドライバーは、同乗者と話している場合と比べて、車線を外れたり、高速の出口を見落とす頻度が高かったことを示した。テストには18〜49歳の成人96人が参加した。

 「同乗者は第2の目となり、ナビゲーションを手助けしたり、ドライバーに道順を思い出させたりする」とストレイヤー氏は発表文で述べている。

 「データによると、ドライバーが同乗者と話している場合は、携帯電話で話している場合ほどには運転能力が落ちない」

 また同乗者は状況が変わると会話を簡単にすると、研究者らは指摘している。

 「携帯電話での会話と同乗者との会話の違いは、同乗者は車内にいて道路の状況を把握していること、どの出口から出ればいいのかを教えたり、危険を指摘したりしてドライバーを手助けすることにある」(ストレイヤー氏)

 同氏のチームは、ドライバーが携帯電話で話をしているうちに出口を見落とす映像(.wmv)や、同乗者が会話を中断して正しい出口を教える映像(.wmv)を公開している。

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[ワシントン 1日 ロイター]

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