マレーシア・クアラルンプール国際空港から車で1時間半。
今年7月に世界遺産にも登録されたマラッカは、食文化や言語、習慣が土着化した中国移民のグループ、プラナカンが多く住み、ポルトガルやオランダの影響が色濃い歴史ある古都だ。
美しい陶製タイル、細やかな刺繍の衣服クバヤ、ビーズのサンダル、木彫りの装飾、カラフルな陶器など、優美で豊かな文化が、今なお息づいている。
伝統的なマラッカの風情を満喫したいなら、歴史的建造物を増改築し、2007年12月にオープンした「ザ マジェスティック マラッカ」に滞在するのがいいだろう。
ホテルには、世界の美容通に支持されるYTLホテルズのスパ「スパ ヴィレッジ マラッカ」があり、中国伝統医学に基づいた、プラナカン秘伝のトリートメントが体験できる。

スパを訪れるすべてのゲストは、プレトリートメントとして、プラナカンの嫁入り前に行われるヘアリチュアルを体験する。

フラワーウォーターでネガティブな要素を祓う→シャンプー→コーミング→オリーブオイルでのスカルプマッサージ→香りを放つライム&フラワーでリンスという流れ。
古来、幸運を呼ぶ伝統儀式として受け継がれている。
体験すべきメニューはトータルプログラムの「プラナカン シグネチャー エクスペリエンス」。
最初に、生活習慣や体質に関する質問リストに答え、クール(陰)かウォーム(陽)か体質が判明する。
その結果によって、2種類のプログラムのどちらを体験するかが決まる。
体質は季節や体調によって変化するが、ここでは、クール体質向けの体を温め、血行を促進するプログラム「スァム スァム パナス エクスペリエンス」を紹介する。

ミネラルとビタミンが豊富なマラッカ産のパームシュガーとハチミツで肌をスクラブ→
温かなオイルでのマッサージと乾煎りして温かなナツメグとライスの入った袋を使ってのツボ押し→
保湿力抜群のパンダンリーフとココナッツミルクのヘアトリートメント→
中国王朝で珍重されてきたツバメの巣と水分補給力のある発酵したタピオカを用いたフェイシャルという流れだ。
体が芯から温まり、乾燥しがちな肌や髪も驚くほどしっとりする。
ウェルカムフルーツのマンダリンオレンジ、プレトリートメントのライム&フラワーのリンス、フェイシャルで使われる翡翠ローラーなど、このスパでは随所に、土地伝来の幸運要素があふれている。
美を磨き、大切に育てられてきたプラナカンの女性(ニョニャ)たちがかもし出す、優雅で大らかな美のエッセンスを享受できそうだ。
THE MAJESTIC MALACCA
ザ マジェスティック マラッカ
SPA VILLAGE MALACCA
スパ ヴィレッジ マラッカ
【DATA】
188 Jalan Bunga Raya 75100 Melaka,Malaysia
tel. +60-6-289-8000
http://www.spavillage.com
日本でのお問い合わせ先/スモール・ラクシャリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド
tel. 0120-558-673
営業時間/9:00~21:00
料金/プラナカン シグネチャー エクスペリエンス 180分 600リンギ
室料/“ユネスコ世界遺産スペシャルパッケージ”プラン
デラックスルーム:1泊190ドル(税・サ別/1室2名様まで)
*1日3食のお食事と市内のガイド付きツアー込み。2009年6月30日までの限定プラン
<レート>
1リンギ≒26.80円、1ドル≒96.57円(2008年11月19日現在)
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