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裁判員制度:「反対」に141票、「賛成」72票 JR奈良駅前でシール投票 /奈良

 来年5月に始まる裁判員制度の賛否を問うシール投票が30日、奈良市のJR奈良駅前であった。投票は「裁判員制度全国投票の会」の提唱で全国各地で実施されており、県内では市民団体「とめよう戦争への道!百万人署名運動奈良県連絡会」が市民に投票を呼び掛けた。

 午前10時過ぎから約1時間半で、290人が投票。裁判員制度に「賛成」が72票、「わからない」が77票、「反対」が141票だった。大阪市住吉区の主婦、篠原洋子さん(67)は「判断がより公平になるという面と、自分の判断を後悔するかもしれない面があるので、『わからない』に投票しました」と話した。この他、「庶民目線で判断できる良い制度」「裁判官が日常的な感覚を身につければよく、市民を巻き込む必要はない」などの意見もあった。

 県内でも11月28日に裁判員候補者2700人に通知書類が発送された。事務局代表の藤原好雄さん(76)は「最高裁は制度をもう少し説明し、1~2年延期してから始めたほうがいいのではないか」とコメントした。【阿部亮介】

毎日新聞 2008年12月1日 地方版

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