地域救急医療の在り方を考える市民講座「みんなで守ろう!ひろしまの救急医療」(市医師会、中国新聞社主催)が6日、広島市中区の中国新聞ビルであった。特に、軽症でも休日や夜間に救急外来に駆け付ける「コンビニ受診」について議論が集中。医師不足が深刻化する中、市民、行政、医療機関はどうすべきかについて意見を交わした。
約150人が参加した。兵庫県立柏原病院(兵庫県丹波市)が医師不足で小児科の診療を制限した際、医師の増員を求めた住民団体の代表丹生裕子さんが基調講演。子どもがどのような状態の時に病院に連れて行けばよいのかが分かる冊子を作った活動を紹介。「地域医療を守るのは、住民一人一人の心がけ次第だ」と訴えた。続くシンポでは、広島の救急医療の実情について行政、医師、子育て市民団体の代表者6人が報告。「子育ておたがいさま〜ズ」の金子留里代表は「核家族や共働きの増加で夜間診療に頼らざるを得ない人が増えている」と強調した。
【写真説明】「コンビニ受診」や地域救急医療の在り方について市民や医師らが討議した市民講座
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