Britty aka User:Aphaia の ウィキメディアプロジェクト回遊日誌
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1位はCNET Newsの「Wikipediaより難しいWikinews」これはまあ予期していたこと。でも2位に「熊野灘でタンカー衝突」がきていた。Taglineのコメントアウトが出ちゃってるよあぅあぅ、というような細かいことはおいておいて、いったいどこから参照されているのかと興味深い。とくに独自取材というわけではないので、メインページに載せた効果だろうか。
じゃあ、他言語版で特ダネが出たときに一早くのせられると、さらに注目されるのかな、などと思う。翻訳をする人材はいまのところあまりいなさそうなのだが。
いくつか検索結果をみていると、10月の投票のとき、あるいは12月あたりにネットメディアで取り上げられたときに言及しているWeblogがちらほら。真摯な関心も寄せられていて、なんだかうれしい。こういう方はひょっとかして、もう英語版などに参加されているのだろうか。たとえば、こういう方。
http://www.freevers.net/mt/archives/000128.html
このような考え方は、まさに草の根ニュースメディアであり、インターネットがもたらすパワーシフトそのものであると思います。インターネットがもたらした最大の功績は、一般の人びとが情報発信を可能にしたことであると、freevresでは常に考えてきましたが、このようなプロジェクトが立ち上がっていくのであれば、何らかの形で協力できるといいな、と漠然と考えました。
freevers2005/07/20 00:43TBありがとうございます。エントリーにも取り上げていただき恐縮です。最初トラックバックを返そうとしたら、文字化けして表示されてしまいました。文字コードの問題でしょうか?申し訳ありません。インターネットを活用した草の根ニュースメディアには興味を持っております。今後ともよろしくお願いします。
Britty2005/07/20 03:36ご丁寧にありがとうございます。送信に失敗した、とこちらのインタフェースで表示されたので、ご挨拶をいただくとはうれしい驚きです。ウィキニュースはまだまだ発展途上のサイトですが、ラジオ放送や印刷版(PDF)配布、独自ニュースの国際配信など、いろいろな試みがなされていて活発なコミュニティでもあります。今後ともどうぞよろしくお願いします。
http://wikipedia.g.hatena.ne.jp/faso/20050716
http://wikipedia.g.hatena.ne.jp/Brevam/20050717#1121611648
えーみなさまに懸念していただいておりますが、それはあまり心配していません。要は偏ったものは載せなければよいのです。問題はむしろそのチェックをする人員を確保できるかどうかにあります。
時事性を前面にだし、論説記事、解説記事、社説というものを締め出すことによって、かなりのリスクを軽減できると思っています。これから8月にかけてそういう記事はぽつぽつでていくでしょうが、あまりに偏ったものは「NPOVに反する」ということで削除依頼送りにすればOK。もっともこれは最終手段で、「整理中」という書き直しフェーズがそのまえに入りますが。NPOVが一定時間内に確立できなければ、その記事は削除されます。
この、NPOVを間接理由にした削除があるかどうかが、他プロジェクトとの最大の違いのひとつかもしれません。もっともNPOVは直接の理由ではなく、記事が一定時間内に完成しなかったこと(放棄記事と呼びます)が理由ですが。
誰でも編集可能ということは質の向上を早める一方、とんでもないものがまじる可能性を高く含んでいます。いまのところ平穏にやっていますが、とても偏った記事を書いて、それを査読なしに出すような人が混じるとしたら、このシステムはかなりつらくなるとは思います。そういう方には、断固としたそして迅速な処置が必要でしょう。回転の速さではウィキペディア以上なので*1、RCをパトロールし、そのつど即決する能力がここではさらに重要なのかもしれません。
それはとてもWikiwikiなことなので、大変ではありますが、やっていて楽しいことも事実です。そして思想といえば、WikiなりNPOVなりということが、普段は忘れられていますが、ある種過激な思想であることもあり、その意味であらわではないにしても、ウィキニュースは最初からある思想的な実験なのだと思っています。なので、みなさんが心配される思想的な偏りということはあまり心配していません。NPOVと相容れない人がいつくことは難しいだろうな、と思うので。
http://wikipedia.g.hatena.ne.jp/Brevam/20050717#1121611649
それはたぶん違うんじゃないかな。あれになる前でもそもそも管理者になる人は少なかったので。
いったん少なくなってきつくなると、そのきついのを見てなり手がいなくなる、という悪循環があるようです。誰かが勧誘しまくって軌道を修正し、コミュニティの成長と管理者の増加がある程度連動する*2というのはFrwpやNlwpではうまく行きました。Jawpをみててつらそうだな、と思うのですが、当の管理者のかたがたは増やす努力を特にしていないので、特に必要を感じていないのかも。他山の石として、自分が深くかかわっている諸プロジェクトでは、「アクティブな人で運営系に少しでもかかわっている人には声をかける」というのを心がけています。
http://wikipedia.g.hatena.ne.jp/faso/20050716
まあ、英語版もスマトラ沖地震までは、とても小さいプロジェクトだったので、最初はこんなものでしょう。しかし正直管理者引き受けることになるとは思ってなかった。ジャーナリズムとは縁のない人間ですので*1、やってほしいという声はあったのですがお断りしようと思ってました。でも立ち上がってユーザリストみたらだれも管理者経験のある人がいなくて、これはまずいととっさに思ったのでした。要するに貧乏性。User IDはちなみに7番です。結構いい数字。いや、8かな。
Wikinewsでは、大ニュースがあるとスラッシュドット現象がおき、何人か新しい人が定着していく、というのがどうも人が増えるパターンのようです。となると、もともとブログやニュースサイトの弱い日本語圏ではWikinewsの展開はやや伸び悩むだろうということは想像に難くない。
オリジナルはいまは無理にめざさなくてもいいと思っています。それよりは、定評のある通信社や公的機関のデータを使って、多少背景解説などをいれながら、手堅い記事をゆっくりでも書き溜めていくことが雰囲気をよくするだろうと考えています。あとは、英語版から読者の関心を引くだろう記事をいくつか翻訳して、バラエティを確保することか。
テストもかねて立ちあげから数日、毎日細かいものを書いてきたのですが(知床はまあ量はそれなりにあるかな。。)、記事を新規に起こしてくれる人も漂着してきているので、育つのをゆっくり楽しみたいと思います。