Britty aka User:Aphaia の ウィキメディアプロジェクト回遊日誌
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英語版ウィキペディアを抜粋してDVDCD*1で出すWikipedia 0.5が本日リリースされた。リリースは Linterweb という会社が担当し、特設サイトからダウンロードできる。
収録記事は1,964項目。ライセンスは本体と同じくGFDL。選択は英語版ウィキペディアでの議論を通じ昨年行われた。記事のほかに、画像もいくつか入っている。画像はGFDLのほか、PDやCCライセンスによるものもあるとか。
収録項目数2千余という数字からお察しいただけると思うのだが、このリリースでは百科事典ならあってしかるべき記事が結構落ちている。ただ、0.5という名前が示すように、これは本格版である1.0に向けての試験プロジェクトなので、できるだけ広範に建設的な批判が寄せられるといいと思っている。というわけで、みなさまどしどしWikipedia 0.5のトークページまでご意見をおよせください :)
次回リリース分は 0.7 と銘打たれている。こちらへの項目掲載についてのご意見は下記ページへどうぞ:
http://en.wikipedia.org/wiki/WP:V0.7N
追記:
*1:間違えました。すみません。
foundation-l, Tomek "Polimerek" Ganicz からお知らせ。Polimerek はウィキメディア・ポーランドの役員のひとりです。
Polish Wikimedia Chapter obtained tax-deducible status
The DVD with Polish edition of Wikipedia is going to be published soon
(hopefully before the end of April). It was done in cooperation with
Helion Publishing House.
私訳:
ウィキペディア・ポーランド語版のDVDがまもなく発売になります(おそらく4月末)。Helicon Publishing の協力によるものです。
なお、メールのサブジェクトになっている tax-deducible status は、Datrio *1にいわせるとちょっと違っていて、ポーランドの税制で、各人が払う所得税の1%が税務署経由で寄付される指定団体の資格を得た、ということのようです。でもこれで会員以外からの寄付も受けやすくなったことは確かで、DVD出版ともども、嬉しいニュースです。
メタの名物ページのひとつである "How to deal with Poles" にはエイリアスがあって "Poles are evil" ともいいます。これとついになるページ "Polls are evil" の名称をめぐって少し議論がありました。「投票はいくない」("Polling is evil")「投票には問題点がある」(Polling has its problems)だのなんだの、移動合戦があったのちに、議論がはじまった。
私が"Poles are evil"は"Polls are evil"とコミでギャグなんだからそもそもの名称に戻したい、とこれは半ば諦めつついってみたところ、ページの意味の正確さ等々をめぐって争っていた当事者のひとりが、かなりまじめに「うん、そのほうがいいね。戻そう。議論も大事だけど笑いを取るほうを僕は優先したい」。
議論はその線でまとまりそうです。いやいいんですけどね……どっと疲れが出た。
hyolee22007/04/18 11:13日本語版はどうも日本中心になりすぎているような感じが。。。。
お国ぶりというか言語ぶりというか。今年の2月にいくつか作られた、言語別ウィキペディア紹介のページを見つけた。user:Fuzheado こと Andrew Lih *1が中国語版と日本語版を追加中。日本語版はすでにゆきちさんやid:karpa が作業しておりますな、善哉。
ウィキペディアの質をチェックする方法のひとつに、Special:Random (ナビゲーションボックス中央に「おまかせ表示」 と出ているリンクです)を使ったランダムチェックがあります。先ほど紹介したなかでドイツ語版ウィキペディアとフランス語版ウィキペディアについてのページには今年2月時点での結果が載っていた。それによせられた当時の調査者のコメントによれば「ドイツ語版はいい百科事典。フランス語版は百科事典として使えない……」だそうである*2。
みなさまもご存知の点、これはいいたいという点などありましたら、ぜひ上記各ページまで情報をお寄せください。
東京のオフ会で「1年前は『おまかせ10番』やると駅9つほかなんかひとつ、だったのが最近駅がひとつふたつで、それ以外のものが出てくる」とある方がいっていたのですが、そのとおりの結果になりました。
1行だけの項目、2行だけの項目がまったくない、ことがまず注目されます。ある程度調べものの役には立つということでしょうか。ただしその情報をどこまで信用できるかは別の問題です。出典表、参考文献表がないということは伝聞情報以上の域を出ないということでもあります。
出典を明示しない加筆は私もよくやるので、それを一概に非難するつもりはないのですが、おまかせ10番ですべてに出典表がない、というのはやはり出典表をつける習慣はあまりいきわたっていないのだなあと思わされます。「イシガニ」のように丹念に書いてある項目には、とくに、出典があるといいなあと思います。これは日本語の百科事典で参考文献欄をもつものが少ないことにも起因するのではないかと思います。欧文の百科事典では数冊の参考文献がエントリごとに付されているものは、そう珍しくはないので。
上にあげた10個の項目のなかで他言語版に記事があるのは「谷町六丁目駅」「お化け」「シルヴィア (スウェーデン王妃)」「国際自然保護連合」「舞台音響」の5つでした。帝国キネマ等は日本文化にかかわる記事として、英語版などへ翻訳して出していけるといいですね。逆に「国際自然保護連合」あたりは翻訳で加筆できるのではないかとも思う。日本語版が他言語プロジェクトとあまり交流がないということを考え合わせると、5つというのは案外多いのかも。その半面、外から情報を取り込んでも発信していないということなのかな、とも思いました。