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Britty aka User:Aphaia の ウィキメディアプロジェクト回遊日誌
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2007-10-11バナーいれてみました

[] お引越しその他 このエントリーを含むブックマーク

フロリダでの理事会が終わり、Anthere ことフロランス・ドヴォアール理事長からのレポートが foundation-l にありました。

  • お引越し日程が正式に決まりました。来年1月末でフロリダのオフィスを閉鎖します。プレスリリース全文(英語)
  • また移転にともない、若干名の新規雇用を行います。詳細は近日中に発表予定。*1
  • 理事会拡大*2は今年中には行われません。現財務最高責任者のマイケル・デイヴィスさんは12月1日をもって任期を終え、理事会を離れます。財務最高責任者の任期自体は11月1日付けで切れます。後任の財務最高責任者は決まっていません*3。任命理事としてのデイヴィスさんの後任はAnthere報告内では言及がありませんでした。
  • Mike Godwin 法律顧問から、財団の商標とその管理状況についての報告がありました。また Sue 特別顧問からは、財団と支部の提携について、現状と今後の展開についての報告がありました。
  • 当初予定されていた、12月の財団=支部ミーティングは中止されました。現時点では時期尚早と判断したためだそうです。

全文はアーカイブでご覧下さい。

[][] バナーはじめました このエントリーを含むブックマーク

というわけで、このウィキメディア版鰤端末鉄野菜*4の改装のそもそもの目的だった、バナーを設置してみました。バナー一覧

私のホームプロジェクトはウィキクォートメタか微妙なのですが、両方というのが一番当たってるかな、ともかくウィキペディアではないことは確か。確かなのですが、ウィキクォートもメタ(=ウィキメディアロゴ)も、バナーがなぜだかまだないのでしょうがない。仮設置ということで妥協しました。そのうちに作らねば……

とはいえ位置があまり気に入らないので、フッタに持ってこようかなとも考えています。Brion Vibber はフッタにいれてましたね。まあ寄付御願い月間まではもうちょっとある(はず)なので、それまでに落ち着けばいいかなと思ってます。

*1:なので、今回の理事会はフロリダ・オフィスでの理事会となるはず。

*2:2008年7月までに定員を2名増員する予定、と昨年末に発表された。

*3:この職自体は、必ずしも理事がつとめなくてもよい。

*4:本家はいちおう「はてなダイアリー」にある。あまりまじめに更新していませんが。

2007-10-09ウィキマニア2008

[] 開催地発表 このエントリーを含むブックマーク

ウィキマニア2008はアレクサンドリア(エジプト)で開催されます。会場はアレクサンドリア図書館(http://bibalex.org)。8月7月18日から21日を予定していますが、必要に応じて変更もありえます。

The Jury for Wikimania 2008 bids have met and are pleased to announce that Wikimania 2008 will be held in Alexandria, Egypt.

Cary Base "Wikimania 2008 will happen in Alexandria, Egypt" - foundation-l

発表の全文は foundation-l のアーカイブでご覧下さい。

アレクサンドリア図書館にはビデオ会議の施設があるので、ローカルで会場を設営できれば、現地からの中継も可能とのこと。アレクサンドリアまで行く気はないけど発表は聞きたい、という方は、日本でのサテライト会場を企画されるとよいかも。

アレクサンドリアに決まった理由ですが、図書館併設の国際会議場という場所のよさ、日額90万円という会場費が全額免除の上にエジプト政府の後援が非公式ながら決まっているというスポンサー獲得レースでの好スタート、アラビア語プロジェクトおよびアフリカ諸言語のプロジェクトの振興に大きく資すると思われる点、などが大きかったかと個人的には思います。

ともあれ本当の仕事はこれからなので、アレクサンドリアがんばれ。そしてアトランタ・ケープタウンをはじめ、途中リタイア組も含めて招致を検討してくれた皆様、お疲れ様でした。*1

*1:といってもこの後すぐ2009年の選考がはじまるんだよな……。

2007-10-08ウィキマニア2008まであと○日

[][] 開催地発表? このエントリーを含むブックマーク

当初日曜日発表、となり、次に「10月8日またはそれより前」と訂正された開催地発表ですが、もうちょっと先になりそうです。もうしばらくお待ちください。まあ UTC だとまだ8日もまだ丑三つ時なわけだがこれが。

各立候補都市をはじめ「まだなのまだなの発表まだなの」と連呼する人が金曜日くらいからいて、休日出勤中の Cary Bass が「俺は本来休日だし、他の審査員はボランティアなんだよ!! 誰も日曜に働く義務はないの本来!」とぶちきれる一こまも。なお、フロリダではただいま理事会絶賛開催中です。Cary がんばれ~*1

[][] ウィキマニア開催に必要な七つの条件 このエントリーを含むブックマーク

とはいえ議論はあらかた終わっていて、この2週間で出た論点を自分なりにまとめてみました。招致を成功させるには、以下の7点で必要とされる水準を満たす必要があるように思います。

  1. テーマ設定: そこでウィキマニアをやることが開催地周辺での*2ひいてはウィキメディア・プロジェクト全体の発展にどのような形で寄与するのか、明快なテーマ設定と展望が求められる。*3
  2. 会場: ほどよいキャパシティ(400人から500人を収容)でかつ wi-fi 設備の完備した/手配可能な会場であることが必須。
  3. 宿舎: 希望する参加者全員*4が同じところに泊まれるだけのキャパシティが必要。宿舎代は一人1泊5千円くらいが限度か。wi-fi 設備があるかどうかも問われる。宿舎は会場併設が理想で、歩いて数分でも減点対象になりえる。宿舎が招致時点で確定していないというのは論外。f:id:kwansai:20070806115802j:image:right:h140
  4. ミーティングポイント: 会場と宿舎の両方に不特定多数が集まれる場所が確保できることが重視される。台北での会場のオープンラウンジ(右写真。撮影者 id:kwansai さん)や宿舎ロビーのような参加者のたまり場となるスペースを設ける必要がある。できれば屋内が望ましく、また wi-fi 設備があるか/手配可能かどうかも考慮される。
  5. スポンサー: 都市選衡の段階で、最低でも会場代をカバーできるだけのスポンサーが確保できていないと難しい。会場によっても異なりますが、だいたい2, 3百万円といったところか。会場側がスポンサーまたは共同開催者となり、使用料を全額負担してくれるのが理想*5。なお大会全体の運営には、会場費込みで1500万から2000万円程度*6を集める必要がある。
  6. 招致チーム: ここが実質的に実行委員会の中核に横滑りするため、ネットワーク管理技術・広報・スポンサー獲得などに必要な人材が現地に揃っているかが重視される。とくに、ウィキマニア自体を含め、国際学術会議の運営経験者がチーム内にいることが望まれる。またチームにある程度の人数を集めていないと、減点対象となる。招致チームの中核には優れたコミュニケーション能力が求められる。みんなとうまくやれる人で、かつ(英語での)説明能力があるチームリーダーが必須。
  7. 入国のしやすさ: いままで二年連続で「ビザの手配が付かなかったので/直前まで出来なかったので」出席できなかった人がいた。その影響で招致都市決定に際しては交通アクセス以上にビザの取得のしやすさが重視される。入国審査やビザ取得の厳しいところは、招致段階で政府機関への強力なコネクションをもつ機関からの支援を公式に取り付けておくことが望まれる。

もちろん、世の中に完璧な場所はないし、また審査自体は総合評価なので、上に挙げた諸条件でさえ、多少瑕疵があっても、ほかの点で他を圧倒できれば、招致に成功する公算は強まるのですけども……。

またもちろん、上に挙げたほかにも、論点はあります。2008年の招致都市審査では、13カテゴリに渡って審査を行いました。考慮はされるけど、決定的な影響を及ぼさない/ほかの利点で埋め合わせの出来るチェックポイントもいくつかある、と私は理解しています。そのなかにはローテーション問題や現地の治安のように、たぶんにめぐり合わせ*7に属する問題もあります。

ともあれ、ウィキマニア2008の開催都市は、今週発表です。お楽しみに。

[] Wikia このエントリーを含むブックマーク

Wikimania 2007 での Jimbo さんの講演記録を見つけた。日本語訳。非常に綺麗な読みやすい日本語です。私はこれ聴きにいけなかったので、その意味でもありがたく思いました。

Open Tech Press

Wikipedia創設者、Jimmy Wales氏の講演録:Wikimania 2007から

http://opentechpress.jp/opensource/article.pl?sid=07/09/28/0827211&pagenum=1

翻訳者は美谷さん。Jimbo さんの話は、Wikia の紹介が半分と、あとは Wikia が始めた検索エンジンプロジェクトの話。この検索エンジンプロジェクトの概要は、あまり日本語圏では紹介されていないので、その意味でも貴重な記事だと思います。

*1:予定通りなら、理事会のほうは、もう終わったはずですけども。

*2:台北の場合だと、日本からインドあたりまでも含めてアジア一帯

*3:ボストンあたりまでは「みんなで集まること」だけで十分意義を感じられたのですが、今後の招致にあたっては、プロジェクト全体の展開戦略を描けるようでないと、きついかと思われます。現状と目標に大幅な乖離がある場合、開催までに現地でセミナーを行うなどの、補完的なプログラムを現地で企図しているかどうかも問われます。

*4:現在はだいたい400人前後を予想。

*5:ボストン/ハーバードのときと、台北のときがそうだった。

*6:この辺は開催地の物価や会場の賃貸料に左右されるので、場所によっても異なると思われます。

*7:招致側ではどうしようもない。もっともローテーションに関しては特定の年の立候補を回避することは可能でしょうが……。

snty-tactsnty-tact2007/10/08 12:58来年アトランタなら行けるかな、とちょっとわくわく。