Brittys Wake on Wikimedia このページをアンテナに追加 RSSフィード

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Britty aka User:Aphaia の ウィキメディアプロジェクト回遊日誌
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2008-01-06明けましておめでとうございます

[] 明けましておめでとうございます。 このエントリーを含むブックマーク

旧年中はありがとうございました。いろいろお騒がせしておりますが、心配してくださった皆様にはこの場を借りてお礼申し上げます。今年はわたしも不惑を迎えます。人生の半分?を折り返すという感慨が正月を迎えてなんとなく沸いてまいりました。悔いのない一年にしたいと思います。

本年もかわらず当「Brittys Wake on Wikimedia」にご愛顧を御願いいたします*1

[] Fundraising おわる このエントリーを含むブックマーク

当初12月20日までだった寄付御願いキャンペーン、土壇場で1月3日までに延長されましたが、無事?終了しました。バナーを引っ込めるのが丸一日遅れたのですが、まあ誰もいまのところ文句をいってこないのでいいのでしょう……

最後の3日間+おまけ期間、マッチングドネーションのお知らせが出ていましたが、あれは各日ごとに5万米ドルまでということだそうです。1月1日以降、寄付額が5万ドルを越えた日というのはなかったので、2008年になってからの寄付は全額マッチングドネーションの対象になる、ということのようだ。

寄付をお寄せいただいたみなさま、バナーの設置や関連サイトのメンテナンスにご協力くださったみなさま、翻訳をしてくださったみなさま、ありがとうございました。個人的には、翻訳関係のコーディネートを今回担当した Cary Base (user:Bastique)、翻訳支援テンプレートの改訂を買って出てくれた Jesse Martin (user:Pathoschild)、後半になって大きな改訂が入った Donate ページの翻訳をコーディネートしてくれた Casey Brown (user:Cbrown1023) に特に感謝したいと思います。みんな、おつかれさま!

[] WMFの人事 このエントリーを含むブックマーク

サンフランシスコへの引越し作業が進むウィキメディア財団ですが、いくつかの新規雇用が発表されました。foundation-l にすでに出ています。

一番コミュニティからの反響が大きかったニュースは、理事だった Erik Moeller (user:Eloquence) が辞任して Deputy Director という事務局長補佐という新たに作られたポジションにつくことでしょうか。

この職、他の雇用と違い公募されなかったこと、時期的に Sue の事務局長就任が理事会で審議されたときと近かったこと*2があり、利害の衝突がなかったのかどうか、公募しなかったのは妥当かどうかで議論になりました。ただ、Sue が公表した Deputy Director の条件に Erik が一番あてはまっているだろうということはこの点で異議を鳴らした人たちも認めており、なんとはなくに議論は下火になりました*3

[] 10 wishes for 2008 このエントリーを含むブックマーク

フローレンスの「年頭の抱負」My 10 wishes list for 2008、去年は4つでしたが今年は10つになりました。その分だいぶ具体的な話題も入っています。ウィキペディア以外のプロジェクトの促進が2番目に入っていて、コモンズの Brianna (user:Pfctdayelise) やブックスの Andrew Whitworth などが好意的な反応を寄せていました。コモンズは、ウィキペディアから画像がリンクされているということもあるにしても、ウィキペディアの次にアクセス数が多く、ちょっとした小さなウィキペディアよりよほど活発なコミュニティをすでに持っています。イラスト募集プロジェクトである Greenspun project もそろそろ次のフェーズに行くようですし、2008年のコモンズからは目がはなせないだろうと思います。フリーライセンスのメディアリポジトリの需要は大きいと考えますし、ウィキペディアと並ぶ旗艦プロジェクトとなるべくがんばってほしいなと思います。やっぱ多極化は大事だよね。

私は自分がアクティブなプロジェクトふたつ*4がすでに完全コモンズ依存になってますし、メタとは違った仕方での多言語プロジェクトとしてのコモンズにも関心と期待をもってみています。一方でローカルに使っている削除されては困る画像がコモンズで知らない間に削除されて、コモンズの管理者と激論を交わしたことも何度かあり、完全依存にまだ懐疑的な部分も自分のなかにはあります*5コモンズの中の運営自体に自身かかわることはあまりないのですが、同じウィキメディアプロジェクトの仲間として、どうやったらいい関係が築けるのか、ひいては「フリーナレッジ」「フリーカルチャー」という運動をどう推進していけるのか、これからも模索していければと思ってます。

*1:最近更新できていませんが。。

*2:ただし Erik はこの投票で棄権している。

*3:議論の途中でクリスマス休暇に入ったというのも大きかったかも……

*4:英語版ウィキクォートと日本語版ウィキニュース

*5:財団公式サイトについては、いまでも完全依存には踏み切れていませんし、時期尚早かなとも思っています。

2007-12-06Edit Wikipedia Week

[] 東京的好天 このエントリーを含むブックマーク

お祝い事があり、先週末から東京に来ています。東京は凄く寒いです。お祝い事なのですが何を着ようか迷っているうちにずるずる1週間前になってしまい、ネット通販でフォーマルスーツを買うつもりでいたところ、Anthere に「結婚式にはドレスよ。フランスじゃ結婚式にスーツなんて誰も着ないわよ」と叱られてドレスにしました。ですが半分くらいのお嬢さんがフォーマルスーツだったような……そしてそのかなりがブラックフォーマルにレースとかつけてたような……でも、たぶん #wikipedia.fr お見立てのそのドレスのおかげもあり 6歳年下の花嫁さんに間違えられたので*1、皆様おすすめのピンクのドレスにして正解だったのだろうと思います。いろいろと忙しいところ快く協力してくれたみんなに改めて御礼をいいたいと思います。はい。

教訓:服を選ぶにはフランス人に訊け。

[] Edit Wikipedia Week このエントリーを含むブックマーク

というわけで今週は全世界的にウィキペディア投稿を呼びかけるキャンペーン、"Edit Wikipedia Week"の週なのですが、私自身はウィキブレイク中です。ごめんなさい。先週と今週は WMF にとって重要なプレスリリースが立て続けに出たのですが、まあそれは Cnet あたりで取り上げてくれると期待。英語版ウィキニュースにも一部関連記事が出てる模様とか。

明日は夜からドイツ語ウィキペディア東京部会*2こと Stammtisch Tokio です。dewiki のページだと、他にも数名日本人ウィキペディアンが来るようです。では現地でお会いできるのを楽しみにしています。

*1:しかも三人に。

*2:begw さんの訳。

2007-11-20

[] ウィキメディア財団の求人 このエントリーを含むブックマーク

Chief Developer の求人は募集締め切りが延期されたそうです。詳細は http://wikimediafoundation.org/wiki/Job_openings にあります。

基本は来年移転する予定のサンフランシスコ勤務ですが遠隔地も場合に拠り可だそうです。我こそはと思う方は、是非。

[][] なぜSOHOスタイルが定着しないのか・WMFの場合 このエントリーを含むブックマーク

Cnet にて今駒哲子さんがいうよう:

なぜ日本で欧米などよりテレワーク・SOHOスタイルが普及しないのかは,セキュリティやインフラ整備が諸外国より劣るからでは決してないはずだ。

[みんなのお題]なぜSOHOスタイルが定着しないのか - 今駒哲子さん@オープンソースCMS GeeklogがWEBの標準になる日

わたしは宮仕えというものをしたことがないので、的外れなことをいっているかもしれませんが。

欧米・日本の間の技術的基盤や生活環境(引越しのしやすさとか地方/都市格差とか)の違いも大きいのでしょうが、労働文化の違いも大きいのではないか、と Wikimedia Foundation の面々をみていて思います。

個人事業主や小規模企業が多い、というのが欧米で SOHO が発達した理由としてまず思いつくひとつの理由ですが、もうひとつ誰かと同じ空間にずっといて働くということに関して日本と欧米とで感じ方が違うのではないかと思うのです。

欧米ではセクションの人が大部屋で働くということがなく、従業員ひとりひとりがオフィスをもらっている。最近は独立した部屋ではなくパーティションでくぎっただけのこともあるようですが、それも扉付きのところが多いようです。日本ではコの字型の完全に密閉されていない形のパーティションが多いのではないだろうか、とこれは大学で使われていたのをみてそう思うのですが。

ウィキメディア財団のフロリダの事務所には数名のスタッフがいますが、みな個室をもらっていて顔をあわせることはほとんどないそうです。彼らが IRC で会話というか挨拶しているのをみて「なんか変な感じがする」と漏らしたところ、「そう? だって廊下出て部屋まで行かないと顔あわせないんだし」「俺○日××の顔みてない」と返事が帰ってきました。まあ我々ボランティアからすれば彼らが IRC でやりとりしてくれたほうが我々に伝わる情報量が多く助かるのですが、私はやっぱりどうも違和感がぬぐえませんでした。でも変だと思ったのは私だけのようで、逆にそれを面白がられたようなところもある。

同じ事務所で仕事をしていても、出退勤かあるいは昼ごはんのときに(偶然に)顔をあわせる機会がなければ、それっきり。連絡は最初からメールや IRC やあるいは skype でネットを介して取る。だとすれば遠隔地で働いてもそう極端な差が生じるということはないようにも思います。もちろん同じ事務所にいることのメリットはあるようですが、働く人の心理の上でSOHOと事務所に詰めて働くことにあまり差はないんじゃないだろうか。欧米で SOHO がある程度普及したというのは、一人でずっといることについての心理的な障壁が彼らには薄いからなんじゃないか……と思ったりしています。

なお Wikimedia Foundation の職員のなかには遠隔地にいる人もいて、常勤はドイツにひとり、オーストラリアにひとり、パートタイムがオランダにひとりいます。さすがにまったく会わなくて無問題というわけではなく、年に二三回は集まって face-to-face な会議をしているらしいです。