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セレブのホームレス支援、新聞入れる防寒強化ジャケット カナダ

  • 2008年12月07日 19:27 発信地:バンクーバー/カナダ
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北米の広告会社TAXIがセレブリティによるホームレス支援キャンペーンの一環で製作した新聞紙を入れられる特製防寒ジャケット(撮影日不明)。(c)AFP/TAXI

【12月7日 AFP】零下の気候となるカナダの厳しい冬の間、路上で生活するホームレスの人びとを支援しようと、世界のセレブたちが特製防寒コートの配布キャンペーンに参加している。

 名付けて「氷点下15度ジャケット(15 Below)」は防寒防風仕様。さらに、保温効果の大きい新聞紙を詰めて気温の低下をしのげる特別ポケットが腕、胴、フード部分に用意されている。

 ジャケットを製作したのは、北米をターゲットとする広告会社TAXI。モデルのハイジ・クラム(Heidi Klum)とロック歌手のエルトン・ジョン(Elton John)がサインしたこのジャケットを15日まで、ネットオークション大手イーベイ・カナダ(Ebay.ca)で競売にかけている。

 これまでにもこの「氷点下15度ジャケット」の運動に共鳴し、オークション用のサインをした著名人は、英ロックバンド、レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)のボーカリスト、ロバート・プラント(Robert Plant)、俳優のマイケル・ケイン(Michael Caine)、コメディ俳優のジョン・スチュワート(Jon Stewart)などがいる。

 競売での収益金は「氷点下15度ジャケット」3000枚とともに、ホームレスの支援活動を行っているキリスト教団体、救世軍(Salvation Army)に寄付される。救世軍では11月22日から食糧配給所などで無料配布を始めた。
 
 TAXIのクリエイティブ・ディレクター、Steve Mykolyn氏は、カナダ人デザイナーLida Badayを起用したこのジャケットの着用テストを自分で実際に行った。医療スタッフを付き添ってマイナス29度からマイナス18度までの環境で8時間以上、試着した。「新聞紙にはものすごい保温機能がある。ジャケットに詰め込んだ時の効果は素晴らしかった」

 救世軍広報担当のアンドリュー・バーディット(Andrew Burditt)氏は最初、ホームレスの人たちの尊厳を尊重していないアイデアではないかと懸念した。しかし、「新聞を詰めても見た目が気にならず、着心地も快適なデザイン」になっており、救世軍ではすすんで配布に協力することにした。

「氷点下15度ジャケット」の真価が発揮されるのは、カナダの街頭が時にはマイナス30度以下まで凍てつく、これからのシーズンだ。(c)AFP/Deborah Jones

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