人権対策室では、教会における性的加害・被害の防止と啓発のための活動に取り組んでまいりました。その中で、私たちの教団で起きた、牧師による性的加害についての検証・公表の必要を覚え、昨年の教団総会において、教団委員長が経過説明をいたしました。
今年1月、セクシュアル・ハラスメント防止・相談室の窓口業務を開始しましたが、この防止・相談室の開設にあたり、同じ過ちを繰り返さないという決意を教団で共有するため、その趣旨を教団総会において報告し、決意表明の文書作成の作業を続けてまいりました。
このたび、その文書がまとまりましたので、教団内諸教会と関係機関に公表いたします。
さて、こうした準備を終えようとしていた4月7日、週刊誌『アエラ』(AERA、4月14日号、朝日新聞社)に、「神よ怒れ◆キリスト教会の『性犯罪』」という記事が載り、当教団の元牧師の件も取り上げられました。「日本ホーリネス教団」という名称も明記されています。
この件への教団の対応について、『アエラ』側から事前に取材の申し入れがありました。企業や政府機関の不祥事報道で周知のとおり、起こった出来事に対する責任とともに、説明責任を果たすことに対する社会の要請が高まっていることは、キリスト教会についても例外ではありません。そこで、教団として取材に応じました。このような記事が、一般誌に取り上げられることは非常に残念なことであり、内容も私どもが望むようなものではありませんが、教団の対応についての事実誤認等はないと考えています。
私たちとしては、私たちの教団の中から生じた罪によって、神の御名が汚されているこの事実を重く受け止め、私たちの歩みが聖くされ、神のみ旨に適うものとなることを目指して、一層の努力を重ねていく決意を新たにしています。
このような私たちの教団の取り組みについて、ご理解とご協力、そしてさらなるお祈りをお願いいたします。