Britty aka User:Aphaia の ウィキメディアプロジェクト回遊日誌
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だとすると、ここで「現行の原則はそれを許していないのか?」を確認する必要があります。
つまり、"CUによる靴下ブロック"は"CU方針and/orプライバシー・ポリシーに反する情報公開"にあたるのか?ということです(猫さんは反すると解釈しているように見えますが)。
2008-10-12 - 猫森日記 - Wikipediaグループ
私が理解している限りで checkuser policy (meta)や privacy policy が禁止している個人情報公開とは、実践的には、ウィキメディアプロジェクトによせられた非公開の情報に基づき
の三点に集約されます(後者は CU には直接関係ないが、OTRSメンバーの場合に問題になる)。
あるアカウントが別のアカウントと同じ人に所有されているということを指摘するのは、一般にこの範囲外になります。でないと、FT2 がメタに投稿した Poetlister の多重アカウントに関するレポートが privacy policy に反しているということになるけどそんなことないわけで。
IPアドレスを公開するのがまずいのは、利用者の所在地が限定されるからです。なので open proxy は、この制限の範囲外になります。open proxy のあるサイトの所在地と利用者の所在地と何にも関係ないので。紐つけた情報の両方を出さない場合でも、たとえば「○○さんは沖縄県石垣島に住んでいる」とかいったらまずい。場所が極限されすぎる。逆に東京都(人口1千万以上)くらい広くて人が一杯いるところなら、許容範囲になっている。なので WoW が南イングランド某教育ネットワークを拠点にしている等の荒らしの実体の居住地(geolocation といってますが)情報はメタとか enwiki の「管理者伝言板」にいくと色々落ちてます*1。また上で言及した FT2 のレポートでも、Poetlister のそれぞれの靴下がロンドンの特定地域との結びつきが強いということまでは公表しています。その特定地域がどこかということは、さすがにいっていませんが。
話を戻すと、そんなわけで、どこのプロジェクトでも「○○のソックパペット、CUにより判定」というようなブロック但し書きが special:logs/block には広範にみられます。
とはいえこれは WMF の privacy policy および meta にある統一バージョン checkuser policy にのみ照らした場合の話なので、ローカルに制約が掛かっている場合は別です。JAWP の CU の方針がいまどうなっているのか、さらにその運用がどうなのかは私は把握していないので、一部の人が懸念しているように方針違反なのかもしれませんね。そうじゃない可能性のほうが高そうな気もするけども。
なお CU の不正利用に関しては、Ombudsman が設けられており、調査を依頼することが出来ますが、これはあくまでもグローバルポリシーに関する調査です。CUの結果に基づいてあるアカウントを誰かの靴下判定すること自体はグローバルポリシーに違反しませんから(と理解している)、jawiki の今回の問題はたとえ申請されても、とくに問題があるとはみなされないでしょうね。
*1:こうした情報は、ある荒らしが既知の荒らしのものか、たんなる模倣であるかを判定したり、一時的なレンジブロックをかける場合の範囲指定に使われたりします
testwiki にて。版・投稿者・コメント欄をそれぞれ独立に表示/非表示出来る。操作は各ページの履歴欄から、ログは Deletion log (special:logs/delete)に出る。
test wiki では管理者権限に付属。たぶんローカルに入るときにもそうなるだろう。test wikiの自分の利用者ページで試してみた。
履歴:
* (最新版) (前の版) (復帰/削除) 2008年10月2日 (木) 11:29 Aphaia (会話 | 投稿記録 | ブロック) M (30 バイト) (差し戻し)
* (最新版) (前の版) (復帰/削除) 2008年10月2日 (木) 06:30 (投稿者名は削除されています) (32 バイト) (要約は削除されています) (取り消し)
* (最新版) (前の版) (復帰/削除) 2008年10月1日 (水) 21:12 Aphaia (会話 | 投稿記録 | ブロック) M (30 バイト)
* (最新版) (前の版) (復帰/削除) 2008年10月1日 (水) 21:07 (投稿者名は削除されています) (22 バイト) (New page: This page has no text.)
User talk:Aphaia の変更履歴 - Wikipedia
実際の画面上では "comment removed" "username removed" 等なっているところはさらに打ち消し線が引かれ、dim 表示となる。
この非表示操作についてのログは以下の通り。
# (復帰/削除) 2008年10月2日 (木) 11:29 Aphaia (会話 | 投稿記録 | ブロック) User talk:Aphaiaの版の削除情報を操作しました (hid edit summary, username for 1 revision: privacy concern) (表示内容の変更)
# (復帰/削除) 2008年10月2日 (木) 06:26 Aphaia (会話 | 投稿記録 | ブロック) (削除記録)の版の操作情報を変更しました (hid content, username for 1 event: test) (表示内容の変更)
# (復帰/削除) 2008年10月1日 (水) 21:13 (投稿者名は削除されています) (記事は削除されています) (hid username; unhid content, edit summary for 1 revision: 名無し見参! / anon.)
# (復帰/削除) 2008年10月1日 (水) 21:13 Aphaia (会話 | 投稿記録 | ブロック) User talk:Aphaiaの版の削除情報を操作しました (hid edit summary for 1 revision) (表示内容の変更)
# (復帰/削除) 2008年10月1日 (水) 21:12 Aphaia (会話 | 投稿記録 | ブロック) User talk:Aphaiaの版の削除情報を操作しました (hid content for 1 revision) (表示内容の変更)
削除記録 - Wikipedia
削除ログなどのログファイルも版操作の対象となる。不適切なアカウント名をログ上で非表示にするということも出来るわけだ。
また表示/非表示の切り替えは独立なので、「編集内容はまともだが、コメント欄やアカウント名は不適切なメッセージを含んでいる」というものも不適切な箇所だけを非表示化できる。もっとも、アカウント名非表示についてはGFDLの投稿者明示義務や著作者人格権(著作者名表示)との兼ね合いで、議論があるのかもしれない。
日本語表示にかえてみたら、だいぶ日本語化が進んでいる。Beta のみなさまありがとうございます。
何が理由だったか忘れたが jawiki の Template:Delete を眺めてみた。
なんか他のテンプレート(Template:即時削除)への誘導ページになっていた。それくらいならリダイレクトにしておけばよいのに。
というより {{delete}} はふつうはそのプロジェクトの即時削除テンプレートのリダイレクトにする。とくに取り決めたというわけでもないが、ウィキペディアを初めとする英語版の即時削除テンプレートが {{delete}} だから、これをリダイレクトにしておくことで結果的に汎プロジェクト的に即時削除テンプレートを統一することが出来る*1。ウィキペディアでみると、トップ10プロジェクトのうち、{{delete}} がその言語版の即時削除テンプレートまたはそのリダイレクトでないのは日本語版だけだった。
履歴を見ると2008年2月にこの変更が行われたようだ。誰も問題にしないということは誰も困っていないんだろう。こういうところがいわゆる日本社会のガラパゴスぶり――ハイスペックになるが国際的な標準からは離れる*2ということの一例なのかなあと考えてしまった。
そうだ、WQとWNでどうなっているか、あとで確かめておこう*3。