1. ウイルスを発見した時
オンデマンド検査や標準シールドなどによりマルウェアが発見されると図のようなダイアログが表示されます。
ユーザーはダイアログの 推奨する処理 に従ってボタンを押すだけです。
あとは全て avast! が処理します。
ほとんどの場合、チェストへ移動 するように勧められるでしょう。
チェスト ( chest ) とは蓋付きの頑丈な箱のことを指すようで、チェスト内のファイルは
暗号化されているために実行されることはないということです。
もちろんユーザーの意思によって 削除 や 修復 などの
オプションを選択することもできます。
しかし、どのようなセキュリティソフトでも誤検出の可能性があることを考えると、
いきなり削除するのはやめた方が良いでしょう。
ファイルを削除することはいつでもできますので、チェストに移動しておくのが良いと思います。
また、プログラム ファイルなどで
VRDB が
作成されている場合には、ファイルを 修復 することもできます。
( 註: 検出されたマルウェアがワーム ( 検出名に [Wrm] がついているもの ) や
トロイの木馬 ( 検出名に [Trj] がついているもの ) である場合には、
これらのマルウェアは他のファイルに寄生するのではなく独立したファイルであることが多いために、
修復することはできず、チェストに移動するか削除することになるということです。)
オンデマンド検査や標準シールドなどによりマルウェアが発見されたら、念のために
ブートタイム検査
を実施しましょう ( Windows NT/2000/XP の場合 ) 。
特に何度も同じファイルが検出される場合に有効です。
ブートタイム検査は OS が完全に起動する前に検査を実施しますので、マルウェアが活性化する前に捉えることができます。
ブートタイム検査を実施しても同じファイルが何度も検出される場合には、Spybot S&D や Ad-aware SE などのスパイウェア対策ソフトを用いると問題を解決することができるかもしれません。
註1: 極稀にユーザーが自分で処理しなければならないことがあります。
そのような時には
"
このセクションにはウイルスに関する情報が含まれています。" ( ALWIL Software オフィシャルページ ) に掲載されている情報を参考にしてください。
このページでは一部のマルウェアについて Windows ウイルス、マクロ ウイルス、スクリプト ウイルスに分類して
説明されていますが、掲載されているマルウェアのほとんどは avast! が自動で処理してくれます。
註2: 感染しているファイルをチェストに移動できない時
稀にチェストに移動したいファイルの容量が設定値を超えていたり、チェストの容量そのものが小さくて
ファイルの移動に失敗する時があります。
そのような時は プログラム設定 の チェスト の内容を
状況にあわせて変更してください。
また、そのファイルが使用中であったりしてもチェストに移動できないことがありますので、そのような時は
ブートタイム検査を実施したり、
セーフモード ( Safe Mode ) で再検査すると良いでしょう。
2. マルウェア ファイルの提出
avast! がマルウェアを検出したけれど誤検出かも知れない、avast! では検出されないけれどこのファイルは怪しい....
など、ファイルを解析してウイルス データベースを更新して欲しいと思うことがあります。
そのような時には解析してほしいファイルを電子メールで ALWIL Software に送りましょう。
ALWIL Software にファイルを提出する方法は、主にチェストから送る方法とメールで送る方法の 2つがあります。
2.1 チェストから送る
- SMTP による方法
メールソフトを起動することなくチェストから ALWIL Software にファイルを送ることができます。
まず、ウイルス チェストを開きます。 送りたいファイルをクリックした後にメール アイコンをクリックします。
するとコメントの入力とプロトコルの選択を求めるダイアログが表示されます。
コメント欄にはファイルについての情報を英語で記入してください。 箇条書きで構いません。
使用するプロトコル に SMTP を選択して、
をクリックすれば、
ALWIL Software の担当者にファイルとメッセージが送られます。
なお、この方法で送る場合には使用するメール アカウントを事前に設定しておく必要があります。
プログラムの設定 の SMTP のページで必要な情報を設定しておきましょう。
設定が正しくできていれば、
を
クリックすることで、ファイルとメッセージが送られます。
送信に失敗した場合には SMTP の設定やメール サーバーの確認をしてください。
- MAPI による方法
MS Outlook ( Outlook Express ではありません ) を
使われている方の場合、Windows の MAPI ( Messaging Application Program Interface ) を
利用した この方法が最も簡単でしょう。
上記のように面倒な設定をすることなく、ファイルを送ることができます。
使用するプロトコル に MAPI を選択して、
をクリックすれば、
ALWIL Software の担当者にファイルとメッセージを送ることができます。
チェストから送る場合には次の情報がメール本文に追加されるようです :
avast! が検出したマルウェアの名前、ファイルが存在していたフォルダ、
コンピュータ名, チェストへの移動日時, ファイルのタイム スタンプ, ファイル サイズ,
コメント ( チェスト内のファイル ID, カテゴリ番号, OS, 記入したコメント )
ファイルは 感染したファイル、ユーザ・ファイル のどちらに入っていても
上記の方法で送ることができます。
ファイルサイズの上限は デフォルトで 1024 KB になっていますが、
プログラム設定 の チェスト の ページで変更することができます。
2.2 メールで送る
こちらは普通にメールの添付ファイルとして送る方法です。
特に難しいことはありませんが、いくつかのお約束がありますので守りましょう
- 送付先メールアドレス:
- ファイルはパスワード付の ZIP ファイルに
- 圧縮形式: ZIP ( パスワード付き )
- パスワード: 半角の英小文字で virus にしてください
パスワードをつけて圧縮ファイルを作成しないと、メールを送る途中でマルウェアであると判断されて
メールが届かないことがあります。
必ずパスワードをつけて圧縮ファイルを作成してください。
- メールは必ず英語で
スタッフに日本語の解る人がいるとは限りません。 必ず英語で書いてください。
avast! が検出しなかったマルウェアの場合は件名に
"suspicious files" ( 疑わしいファイル ) とか
"malware files" ( マルウェア ファイル ) などと入れると
受信者も分かりやすいと思います。
誤検出だと思われるファイルを送る場合には、件名に "false alarm" ( 誤報 ) や
"false positive" ( 誤検出 ) などと入れると良いでしょう。
メール本文には圧縮ファイルを解凍するためのパスワード ( password ) とファイルについての情報を記載してください。
ファイル サイズが大きすぎるとチェストから送ることもできませんし、
メールで送っても受信拒否になる可能性があります。
数 MB を越えるような大きなファイルの場合は ALWIL Software に予め相談してください。
大きなファイルをアップロードするためのサーバーを紹介してくれます。
( メールアドレス:
)
また、解析をスムースに行ってもらうためにも、コメントは必ず書きましょう。
avast! で検出しなかったマルウェアについては "Jotti's malware scan" や "VirusTotal" などでの結果を、誤検出の場合にはそのアプリケーションの名前、内容、ダウンロード サイト
などを書くことで解析の手助けになります。
編集日 |
編集内容 |
2006.03.18 |
初稿 |
2006.06.19 |
本文と HTML タグを微修正 |
2006.12.31 |
オフィシャル サイトの日本語化に伴うリンクの修正
内容の更新 |
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