２００８年１２月３１日　『御神刀　第一版』公開。この日の時点でどの程度の仕上がりになっていようとお構いなく公開。
 
後はなるように。

制作近況。
 
メイン絵師木苺さんパート、順調、っぽい。立ち絵は揃った、一枚絵も続々と到着中。
 
挿絵師えりかさんパート、ここまで最も進行が速かったのだけど、ここ最近音沙汰無し。ブログも一ヶ月以上更新が無く、ちょい不安かも？
 
心象絵師榎さんパート、完成、組み込み済み。ホームページ閉鎖のニュースに驚き、はもうニュースってほどでもないね。
 
心象絵師トシナヲさんパート、ここ最近音沙汰無し。ホームページの方は先日更新があったので、元気ではいる模様。
 
心象絵師ｊａｖｉさんパート、今月中にラフ掲示の予定、らしいよ？
 
スクリプト失輪パート、九割がた完成、残りはコミケの当落通知が来てから、というのはモチベーションが上がらないかららしい。
 
音楽メビウスさんパート、『試読版』の時点で全曲完成済みだけど、それ以来音信不通。ボーカル曲には相変わらず謎が多い。
 
背景写真めりーべるさんパート、先日追加撮影を終え仕事終了。本職の衣裳作りが忙しくて大変らしい。コスプレ衣裳とか作ってる場合じゃないよねー？
 
以上。

懸念は消滅しました。

完成度95％から100％に至るまでの動力に欠けているようです。俺が。 
どうすれば良いでしょう。『御神刀』を完成させる意味は見えないし、必要性も感じません。ご協力いただいた方々への恩や義理だけで完成させるには、俺は病み過ぎているようです。 
助言願います。

何を見たんでしょうかね。

無料で気軽で大容量のアプロダ、と言えば、やっぱり斧かなあ。
とりあえず『終幕』を限定公開です。パスワードは原作者のハンドルネームを漢字二文字で。
よろしくどうぞ。

コミケ落選しました。

今年中にフリーゲームとして公開する方向で調整中。

ダウンロード販売はしないんでしたっけ？

しないとは限らないっす。ただいま相談中、って感じです。 
でもまあ……俺なら買わないですからね、ダウンロード販売。俺が買わない頒布形式を採ってもしっくり来ないというか……。

不可能への挑戦。無論、努力で成し遂げられるようなことならば、不可能とは言わないだろう。では挑戦とはなんだろうか？
不可能なことは絶対に不可能だ。その不可能性を実証することを挑戦と捉えたとして、その実証を理解できる人間などいるだろうか？　理解できる形にまとめることが可能であったとして、その時点で挑む対象を間違えているとは言えないだろうか？
実証はすでに行なわれている。出会うか出会わないかの話でしかない。戦はすでに終わっている。蒸し返すのは子孫としての正しい在り様じゃない。
 
何処にも出られやしない。行き着く場所は万人に等しい。不可能なんだ、と嘲って、今日もただ辿る。眼だけが臨んでいる。

本は好きですか？　と聞かれたら。
昔であれば、「いいえ、嫌いです。活字苦手なんで」と答えただろう。今聞かれたらこう答える。「その、本ってのは、何を指して言うんですか？」と。
 
本が好きです、と言う人間に不信感がある。その発言それ自体が、本、を理解していない証明のように思えるからだ。本はあまりに多彩で、一文字で捉えきれるものじゃない。本、と言ったそれが指すものとしての多くは小説であるだろうけれど、その小説という言葉が指すものとしての多くは純文学じゃない。大衆文学、娯楽小説が大半で、それを好いている人というのは俺には理解できない。
 
「それだったら、映画やアニメ、漫画、ビジュアルノベルやゲームで、いいじゃん」
 
エンタメとしての優劣は明らか、活字なんて嫌いだ！　ってわけで。でもでも、純文学は好き。文字だけで綴られなければならなかった必然性みたいなものを感じられるから、というよりは、作者そのもの、一人の人間がしっかりと窺えるから、かな。特に私小説、観念小説は、最高です！
 
……でも『群像』しか読まない。踏み込むのめんどいー！

僕は「本」そのものも好きです。

本の目的は「伝える」と「残す」だと思います。
印刷、製本、頒布の労力を使うだけの意志があります。
ネットなんかは、好きな事を言っているだけで、勝手に残ります。新聞、チラシは、残すことを考えていない。
本は文化の象徴ではないでしょうか。


小説は結構多様化してるみたいですね。
この間『あたし彼女』っていうやつが賞を取りましたけど、
どう思います？

そうか！　本、と言っても、それがイコール読書であるとは限らないんですね！　新発見ー、由空さん、ありがとうー！
読書に限らず本を捉えたならば、俺も本は好きですよー。なんか気分良いですよね、存在それ自体。
 
小説の方は、まあ……とりあえずその『あたし彼女』ってやつを二章まで読んでみました。全部読んでからまた返信付けますね。
 
ではでは、とりあえず、次を書き出そうかどうしようか夢見ながら、現に眠りますー。

スパッ！　サクッ！　っと『あたし彼女』を全編読み終えました。携帯小説の賞を取った作品なんですねー、なるほどなるほど。
感想です。とても良いと思います。何が良いかって、作者がやりたいと思ったことを完全にやれているところです。読みやすい、わかりやすい、伝わりやすい。文句なしの完全作じゃないですかね。
ただ、まあ、それだけ。間違っても二周三周読もうとは思えない。文体が新鮮、ということで「今まで読んだことがない」と言われても、じゃあそれ以外は？　と考えると何も無さそうですよね。あ、あくまで俺の感想ですよ？　読み手としても書き手としても素人ですからねｗ
 
携帯小説ってのはどうやら私小説の一種で、基本的には自分の身の回りで起こったこと、実話でなくとも自分で感じ得る範囲内のことを一人称で書いた作品が大半のようですが、ただ私小説と違って、その書かれる私というやつにそこまでの無尽蔵な豊かさは求められていない、どちらかと言えばストーリー重視で、恋愛や他人の死といった、私以外の存在との関係性を書いたものがウケているようです。それが時代に求められてるってことですね。
いわゆる、共感性ですよ。共通価値感受性。
人間、私を掘り下げれば掘り下げるほど、他人との違いがどうしても出てきます。求めている人、俺なんかになるとむしろ際立たせようと必死です。違う、違う、となれば当然他人からの共感は得難くなり、あらゆるベストセラーに共通の大衆性は失われていきます。昔はそれでも売れたのかもですが、今はそういった狂人を好む向きはないですよねｗ
 
結局は何を求めるかって話で、その求めるものの多様化が小説の多様化を生んでいるんだと思います。多様な中での人口比率が売れ行きを左右するために、携帯小説とか芸人の自伝小説なんかがベストセラーになり、純文学は常に赤字。痺れを切らした時代（世代）は、純文学の風をミステリーやライトノベルに注入、余計に多様化しちまった、ってわけですな。
『御神刀』なんかも正直そうで、俺という世代に純文学が行き渡らなかった、存在自体を知らなかったが故にビジュアルノベルになったわけで、もし最初から知っていればああはならなかった、むしろ代弁者の発見に満足して書かれること自体なかったかもしれません。そう考えると良かったんだか悪かったんだか……あの文章で純文学的とか恥以外の何物でもないっちゅうか……ｗ
 
最後にお勧め。電撃文庫から出ている『僕らはどこにも開かない 　御影 瑛路著』。多様化を象徴するような作品で、ライトノベルレーベルから異色作として発刊された、ミステリー風の純文学です。いや、逆にしといた方が良いのか？　純文学風のミステリー？　ファンタジーも含むことを考えるともはやジャンル不明？　作者の自覚も不明？
ともかく、よければどうぞですー。
 
ではでは。

本が好きなのは、本を作る側の勉強をしているからです。（デザイン系）

『あたし彼女』、すみません、僕は途中までしか読んでません
始めは、ただの奇想天外な書き方をしているだけだと思ってましたが、
よく見ると、言葉まわしが巧みです。センスはありそうです。

携帯やライトノベルなどが多くなって、
純文学は古典になりつつあるのかもしれないですね。


＞「僕らはどこにも開かない」
こんなタイトル好きです。最近忙しいので、名前は覚えておきますね。

僕の好きなタイトルで「僕は天使の羽を踏まない」というのがあります。内容は知らないですが、タイトルだけは覚えています。

純文学面白いんだけどな……って言ってる純文学それ自体も多様化してるんですけどね。
よく批評家先生が、「近代文学、特に最近の若手の書く小説はあれこれで……」っていう話をしてるんですが、このあれこれの中身が人によって違うんですよね。何十年と小説を読んできた専門家が、純文学とされる一ジャンル取っても捉え切れていない。読み方が違うわけですよ。
一番面白かったのは、若い批評家が、「最近の小説にはニート男やメンヘル女しか出てこない」って批判してるところ。お前同世代じゃん！　ってｗｗｗ。古典見る前に自分達見ようぜ、って思うのは、俺が自分探し専攻だからなんですかねー。
 
近年は純文学の世界でも批評が力を失っているようです。ウケを狙わない純文学だからこそ生まれ得る『新しすぎる文学』を浮上させられるのは批評だけ、頑張ってほしいところではありますけどね。『新しすぎる文学』を書こうとするプロ作家は作家活動だけじゃ食べていけない現状。二番煎じ三番煎じ上等なそれ以外の文学はウハウハ。
 
うふふ、実に滑稽ずら。