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勝木容疑者 死体遺棄は「怖かったから」

任意同行を求められ、自宅から千葉県警東金署に向かう勝木諒容疑者(中央)
任意同行を求められ、自宅から千葉県警東金署に向かう勝木諒容疑者(中央)
Photo By 共同

 千葉県東金市の路上で9月に保育園児成田幸満(ゆきまろ)ちゃん(5)が遺体で見つかった事件で、東金署捜査本部は6日午後、死体遺棄容疑で、同日朝から事情聴取していた現場近くのマンションに住む無職勝木諒容疑者(21)を逮捕した。勝木容疑者は捜査本部に対し「女の子と家の中にいたら、ぐったりした。そこ(現場)に置いた」と供述している。

 逮捕容疑は、9月21日午前11時すぎから午後0時26分までの間、東金市東上宿の東金南公園近くの道路脇に、幸満ちゃんの遺体を遺棄した疑い。勝木容疑者が住むマンションは遺棄現場から約100メートルの距離で、駐車場には幸満ちゃんの衣服や靴が入れられたレジ袋2つが捨てられていた。捜査本部によると、レジ袋から検出された指紋が、勝木容疑者と一致した。

 勝木容疑者は調べに「女の子と家の中で一緒にいたら、ぐったりした。窓から袋を投げた後、抱きかかえて外に出た。持って行ってそこ(現場)に置いた」と供述。遺棄の理由について「怖かったから」と説明している。

 捜査員がマンション3階にある勝木容疑者の部屋を訪れ、任意同行を求めたのは6日午前6時50分ごろ。約10分後、焦げ茶色のジャンパーを着てフードを深くかぶり、うつむいたまま、警察の車に乗り込んだ。

 勝木容疑者は事件直後、捜査本部に対し「(事件当日は)一日中家にいた」、任意同行後は「ずっと図書館にいた」と供述。事件当日の午前11時ごろと午後1時ごろ、それぞれ現場近くのスーパーとコンビニの防犯カメラに勝木容疑者の姿が写っていたという。また、事件があったとみられる時間帯に、勝木容疑者に似た体格の男が裸の女の子を抱えて歩いていたという目撃証言もあった。

 同じマンションに住む女性(50)は勝木容疑者について「事件の1週間くらい後の夜、マンションの廊下から外をぼーっと見ていた。30分後も同じ姿勢だったので変だなと思った」と話した。

 幸満ちゃんは9月21日午前11時20分ごろ、母親で看護師の多恵子さん(38)が勤務する病院にいたのが確認されているが、その後の足取りが不明となっていた。司法解剖の結果、死因は布や手で鼻や口を覆われたことによる窒息死の可能性が高い。捜査本部は死亡の経緯についても捜査する。

[ 2008年12月07日 ]

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