INTRODUCTION
この問いに、世界最大手の国際保険会社が出した答えは、東京・横浜。2位のサンフランシスコを大きく引き離すダントツの1位で、さらに4位には、大阪・神戸・京都の関西圏がランク入りする。地震あり、台風あり、津波あり、火山ありの、災害大国ニッポン。過去においても、未来においても、日本人は自然の脅威から目をそらすことはできない。では、そんな世界でもっとも危険な都市・東京を、史上最大規模の巨大台風が直撃したらどうなるのか? 決して絵空事などではない、現実に起こりうる、極めてリアルな想定に、息を呑む映像が突き刺さる! 日本映画史上かつてない空前のスケールで描き出される衝撃のリアル・シミュレーション。そして、その衝撃さえも凌駕する圧倒的な感動がスクリーンを覆いつくす! 極限の状況のなかで、強さも弱さもさらけ出し災害に立ち向かおうとする人間の姿を、「生還」と「救出」の双方向から描きだす究極の人間ドラマ。2008年12月、1億2000万人を巻き込んで、衝撃と感動の一大スペクタクルが創出される!
物語の舞台は、首都圏を襲った直下型地震から数日を経た東京・新橋。地震の強大なエネルギーは自然災害の連鎖を引き起こし、太平洋上に発生した巨大台風が臨海副都心に迫り来る! 銀座に降り注ぐ巨大な雹、お台場、汐留に押し寄せる高潮。地下鉄新橋駅には洪水がなだれ込み、すさまじい勢いの鉄砲水が線路上の車両にも襲い掛かる──!レインボーブリッジ、銀座、お台場……次々に崩壊していく都心のランドマーク。日本一の目抜き通りを襲うパニック。見慣れた場所を一変させる壊滅の光景。新橋駅周辺と地下鉄駅構内を、そっくりまるごと再現した巨大なオープンセットが生み出す“本物”の迫力、そして実景とCGを合わせた驚愕の映像が、いずれ起こりうるかもしれない衝撃のシーンを出現させる!
新橋駅の崩落によって地下の駅構内に閉じ込められ連絡手段を断たれた人々と、巨大台風の猛威をついて命がけの救助を続けるハイパーレスキュー。その双方向から描かれる、災害現場という究極の状況下での人間ドラマ。見知らぬもの同士が集まった地下では、反目し不満をぶつけ合いながらも不屈の脱出劇が続き、台風真っ只中の地上では、退避を迫られながら葛藤の捜索活動が続く。絶対に生きて還るという思いと、絶対に助け出すという思い。ふたつの思いをつないだものは、ひとつの数字「252」。実際のハイパーレスキューでも使用されるその通話コードの意味は──「生存者あり」。生き抜くために地下から送り続けられた「2、5、2」の信号が、助けたいと願い続けた地上に届くとき、誰もの感動を呼び起こす圧巻のクライマックスが訪れる! すさまじい暴風雨の中、救出にかけられる時間は、わずか“18分”。台風の目の中で風が収まるあいだだけ。息詰まる運命の18分が地上と地下で始まろうとしていた──。
『海猿』の伊藤英明と、大河ドラマ「風林火山」の内野聖陽が兄弟役として初共演。かつてハイパーレスキューの隊員だった弟と、今もハイパーレスキューの隊長を務める兄が、それぞれ、地下と地上、脱出と救出の側に立ち、ふたつの思いを描きだす。地下に取り残された顔ぶれは、医師になる自信を失くした研修医に山田孝之、大家族を養うため、事業で一発逆転を狙う弱小中小企業の社長に木村祐一、祖国に母を残してきた銀座のホステスに韓国人女優のMINJI。伊藤英明演じる弟・祐司の娘役では、子役の大森絢音が耳の聞こえない少女を熱演。5人がそれぞれに抱く家族への思い。絶対に生きて還らなければならない理由がそこにある。一方、内野聖陽演じる兄・静馬が率いるハイパーレスキューでは、祐司の後任となる副隊長に山本太郎、本部長に杉本哲太。気象庁の予報部員に香椎由宇、祐司の妻を桜井幸子が演じている。救助する側にも、される側にも、無事の帰りを信じて待つ家族がいる。しかし、究極の選択を迫られる命がけの現場では、時に身内の情さえも切り捨てなければならないことがある。弱さ、エゴ、勇気、プライド、祈り、愛……。ギリギリの場面に渦巻くさまざまな感情。そこに紡がれる人間のドラマを、豪華キャストがたっぷりと見せる。カンヌ映画祭で初めて公開された新橋壊滅シーンに、海外から注がれる視線も熱い。世界的な関心事である自然災害をテーマに、ハリウッド・スケールの映像で、リアルな衝撃と極限のドラマを描き出すスペクタクル巨編『252 生存者あり』。映画に先行するメディアミックスもこれまでにない展開を見せる。まさにメディアを超えて動き出す“252”の大プロジェクト。史上最大級の一大旋風が、この冬、日本に巻き起こる!
2004年に起きた新潟中越地震の土砂崩れ事故。『252 生存者あり』のストーリーは、そのときの奇跡の救出劇がベースになっている。二次災害が起こる恐れもある中、本作の監修も務めた東京消防庁第八消防方面本部消防救助機動部隊(ハイパーレスキュー)の清塚光夫総括隊長が、何かあったら自分が全責任をとるという覚悟で、隊員たちに救助活動の続行を指示。そんな中、崩落現場の最前線にいた巻田隊長が「呼吸音が聞こえたような気がした」とつぶやいた。最初は耳を疑った。何しろ、最初の巨大な揺れからすでに90時間が経過していたのだ。だが上空のヘリを遠ざけた次の瞬間、それは確信へと変わり、「やっぱり音がする。252だ!」と今度は大きな声で叫んだ。「252」とは東京消防庁の「要救助者」、つまり「生存者がいる」ことを示す略号。だから、その声に周りの隊員たちもどよめき、絶望に打ちひしがれていた彼らの表情は、ひとつの命を発見した喜びと、その命をなんとしても救い出すのだ! という思いでみるみる色を帯びていった。そして、身体の小さな田端隊員が穴から中に入り、当時2歳の優太くんを無事に救い出すことに成功。深い哀しみに覆いつくされた被災地に希望の光をもたらしたその救出劇は、テレビで何度も何度も報道されたので、覚えている人も多いはずだ。最後まで諦めずに生存者の検索に尽力し、危険を顧みずに救助活動に身を投じていく勇気。『252 生存者あり』は、そんなハイパーレスキューの生き様と精神を伝える。真実のドラマが描かれているからこそ、本物の興奮と感動で胸が熱くなるのだ。
映画では描けなかったレスキューの裏側を描くドラマ、「252 生存者あり エピソー ドゼロ」が公開前日に放送決定。
過酷な25日間のレスキュー技術研修に挑む、主人公の若き消防士役には市原隼人。両親を阪神淡路大震災で失った過去を持ちながら、必死にレスキューを目指す熱血青 年を全力で演じる。
その他、阿部力、上原多香子、伊原剛志など豪華キャストが集結。さらに映画の主人公である、伊藤英明&内野聖陽も特別出演。若き消防士が憧れるハイパーレスキューとして登場する。
東京に震度5強の地震があった数日後、海水温度の急激な上昇によって太平洋上に発生した史上最大規模の巨大台風。
予測をはるかに上回る自然の猛威が、首都・東京を直撃しようとしていた――。
始まりは、雹の急襲だった。人々でにぎわう銀座の街に、突然、巨大な雹が降りそそぎ、さらに東京湾に押し寄せた高潮が、ビルも、橋も、街路樹も押し流し、都心に向かってなだれ込む。
元ハイパーレスキュー隊員の篠原祐司(伊藤英明)は、その日、7歳になった娘しおり(大森絢音)の誕生日を祝うため、妻の由美(桜井幸子)と銀座で待ち合わせをしていたが、途中の地下鉄新橋駅で逃げ惑う人々のパニックに巻き込まれた由美は、耳の聞こえないしおりとはぐれてしまう。
由美からの電話で新橋に向かった祐司だが、その直後、地下へ流れ込んだ大量の水が鉄砲水となって地下鉄を襲い、新橋駅は轟音とともに崩落した――!
土砂に埋もれた地下のホームで祐司はようやくしおりを見つけるが、地上への出口は完全にふさがれていた。
ときおり瓦礫が崩れ落ちてくる閉ざされた空間に、行き場もなく取り残されたのは5人――祐司としおり、研修医の重村(山田孝之)、大阪で中小企業を営む藤井(木村祐一)と、銀座で働く韓国人ホステスのスミン(MINJI)だった。
妊娠中の妻と9人の子供のために絶対に死ぬわけにはいかないという藤井、祖国に母を残してきたスミン、投げやりな態度で何かと周囲につっかかる重村も、生きたいという思いに変わりはない。祐司は、しおりを助けるため、そして、ここにいる全員を生きて地上に還すため、救助を求めて行動を起こす。
2回、5回、2回……と、壁を叩き続ける祐司。それは、ハイパーレスキューで使われる「252=生存者あり」の信号だった。
1年前、救出現場でのある出来事をきっかけに、祐司は隊を辞めて転職したが、兄の静馬(内野聖陽)は今もハイパーレスキューの隊長を務めている。
合図を送り続ければ、救助は必ずやってくる。今はそれを信じるしかなかった。
しかし、助けを待つ間にも地下の状況は悪化する。腹部に傷を負い、緊急輸血の必要に迫られるスミン。
さらに、新たな崩落が起こり、瓦礫の中へと飲み込まれていくしおり……。
一方、地上では、静馬率いるハイパーレスキューが懸命の救助捜索活動を続けていた。
絶望的ともいえる崩落現場。地下への進入口はすべて土砂で埋め尽くされ、瓦礫を掻き分けての危険な捜索にも生存者は一向に見つからない。
そこへ追い討ちをかけるように上陸した巨大台風。すさまじい暴風雨が緩みきった地盤を直撃し、いつ二次災害が起きてもおかしくない状況に、捜索の打ち切りが決定される。
退避の命令を受け、若い隊員たちは「何のためのレスキューなのか」と反発するが、隊長の静馬にも、副隊長の宮内(山本太郎)にも、忘れることのできない苦い記憶があった。部下の命も守らなければならない、彼らにも帰りを待つ家族がいるのだ。
祐司としおりを見捨てるのか、と静馬に詰め寄る由美も、かつては命がけで救助活動に向かう夫を不安な思いで見守った妻のひとりだ。
それでも、救助を待つ者はレスキューを信じるしかない、と泣き崩れる由美を前に、静馬は言うべき言葉をなくす。
そのとき、音響探査機が捉えた地下からの打音。2、5、2……ハイパーレスキューの信号を使って助けを求めている者がいる!
色めきたつ現場に、静馬の声が響き渡った――「252、生存者あり!」
暴風雨をついて決死の救出作戦が始まった。計画遂行のために許された時間は、台風の目に入る18分間のみ。
命がけの救出作戦は成功するのか? そして奇跡の生還は叶うのか?
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TOLでは、ケータイサイトでも「252 生存者あり」を大特集!
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(C)2008「252」製作委員会