イエイン・トラウズデル氏を迎えて

「水のかたち・水のいのちー
フロー・フォームの魅力をときあかす」




ルドルフ・シュタイナーの思想アントロポゾフィーは、あらゆる生活領域を意識的に見直し、人間の肉体と魂と精神のために奉仕するために、芸術的に再構築することを試みます。その意味で、私たちの自然環境も、その保護と活性化のために多くのことがなされなければなりません。なかでも、機能的でありながら、美的・芸術的な彫刻でもあるのが、イギリス人彫刻家ジョン・ウィルクスによる「フロー(流体)・フォーム」です。それは生活排水を浄化していくプロセスを、目に見えるように示す装置です。リズムにのって8の字を描きながら、水はこの「フロー・フォーム」を流れていきます。

「ヴィルベラ」とも呼ばれるこの「フロー・フォーム」は1970年代にスウェーデンのイエルナのルドルフ・シュタイナー・ゼミナールではじめて生まれ、今日、世界中の共同体、シュタイナー学校、都市の広場で見られます。

このたび建築家・村山雄一氏の発意のもとに、ジョン・ウイルクスのもとで学んだニュージーランドの彫刻家、ウォーター・スケープ・デザイナーであるイエイン・トラウズデルさんが初来日され、オイリュトミストのクリスティン・ラムズデンさんとともに、この「フロー・フォーム」の意図と構想についてお話ししていただくことになりました。水が浄化され、かつ水がもつエーテル的な流れが可視的なものとなっている、「フロー・フォーム」の魅力が解き明かされることでしょう。(石川恒夫)
主催 日本アントロポゾフィー協会(再建)造形芸術部門 石川 恒夫
村山建築設計事務所  村山 雄一


各地の講座案内 (講演とオイリュトミー)
●イエイン・トラウズデルさんの講演(通訳あり)
<水のかたち・水のいのち――フロー・フォームの魅力をときあかす>
●クリスティン・ラムズデンさんによるオイリュトミー・ワークショップ
<水のエレメントを動く>


開催日時 開催場所・参加費 問合せ先
4月9日(日)
15:00〜18:00
東京
新大久保 オイリュトミーハウス
参加費:3,000円
造形芸術部門(石川 恒夫)
TEL.FAX. 027−265−7345
E-mail:: art.section@xug.biglobe.ne.jp
4月12日(水)
10:00〜12:00
14:00〜16:00
福岡
桧原こひつじ幼稚園
参加費:1,500円
こひつじ幼稚園(有光 光寛)
TEL. 092−512−1368 
FAX. 092−511−6934
E-mail:lambs_74@yahoo.co.jp
4月15日(土)
13:30〜17:00
京都
京田辺シュタイナー学校ホール
参加費:2,000円 
伊藤設計室(伊藤 壽浩)
TEL.FAX. 0774−64−4089  
E-mail: tshtjp@yahoo.co.jp
4月16日(日)
13:30〜17:00
名古屋
やまさと保育園
参加費:2,000円
笠嶋建築工房(笠嶋 淑恵)
TEL.FAX. 052−832−5703 
E-mail: kasajima-yoshie@hat.hi-ho.ne.jp
※ やまさと保育園の案内図は笠嶋建築工房のHP
http://www.hat.hi-ho.ne.jp/kasajima-yoshie/ に掲載

※参加費、内容に多少の相違がございます。お申込み・詳細につきましては各地連絡先に直接お問合せください。


彫刻家/ウォーター・スケープ・デザイナー
イエイン・トラウズデル(lain Trousdell)



1970年代に、母国ニュージーランドにおいて、心理学と教育学の学位を取得。その後、アントロポゾフィーの基礎を修めた後、イギリスのエマーソン・カレッジで3年間過ごす。彫刻とフロー(流体)フォームのデザインをジョン・ウィルクスのもとで、同時にヴァルドルフ教育をフランシス・エドムントのもとで学ぶ。1979年、ニュージーランドに戻り、クラス担任としてウェリントン・ルドルフ・シュタイナー学校の設立に協力し、その後20年間教育現場で過ごす。同時に、タルナ・カレッジで、シュタイナー学校教員養成コースに協力。また1979年より、フロー(流体)フォームをニュージーランドから太平洋広域に広め、今日に至る。バイオダイナミック農法とパーマカルチャー運動から生まれたそのデザインは、排水浄化の効果と同時に芸術的・美的側面をあわせもち、学校、住宅、病院、レストラン等のランドスケープ・デザインに採用されている。それらのプロジェクトは10カ国、500以上にも及ぶ。今回の初来日は、フロー(流体)フォームの原案者であるジョン・ウィルクスと緊密にコンタクトをとるなかで、いわば彼の代理として、フロー(流体)フォームの意図と構想を伝えることを目的とする。彼はまた、陶芸家、詩人、バイオリン奏者でもある

オイリュトミスト
クリスティン・ラムスデン(Kristin Ramsden)

1954年マニラ生まれ。子供時代を日本で過ごした経験をもつ、大の親日家。カナダ、アメリカ、イタリア、イギリスで高等教育を受けたのち、ドイツ・シュトゥットガルトのオイリュトミー学校に学び、1981年、エルゼ・クリンク女史率いるオイリュトミー・アンサンブルの一員として来日し、北は仙台、南は福岡まで公演をおこなう。その後、オーストラリア、アメリカ、イギリスなどでオイリュトミーの指導にあたる。3児の母。
なお、オイリュトミー(Eurythmie)はルドルフ・シュタイナーによって提唱された動きの芸術で、人間が言葉を語り、歌を歌うときの魂の動きを可視化し、「目に見える言葉、目に見えるうた」とも呼ばれている。


21世紀を迎え、私たちの社会は、様々な矛盾と問題を抱え、またその限界を克服しようと試みています。オーストリア生まれのルドルフ・シュタイナー(Rudolf Steiner,1861〜1925)は、すでに1世紀前にこれらの諸問題を予見し、目に見える感覚的なものの背後に、目に見えない精神的なものを認識することによって、未来へ向う解決の糸口を示唆しました。それは特定の人や民族、宗教の相違にかぎらず、望む人なら誰もが、歩んでいける認識の道(アントロポゾフィー)であり、人間を認識するという一つの「泉」から、人間のあらゆる活動(芸術、教育、医学、農学、経済)に広がるなかで、社会に実りをもたらすものです。


主催 ●日本アントロポゾフィー協会(再建)造形芸術部門(石川 恒夫)
    TEL.FAX. 027-265-7345 E-mail: art.section@xug.biglobe.ne.jp
   ●村山建築設計事務所(担当:竹沢 孝浩)
    TEL. 045-316-2016  FAX.045-314-4737  E-mail: tm-arch@d6.dion.ne.jp

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