県内のインフルエンザ患者数が先月から急増している。県健康増進課は、重症化を防ぐための早めのワクチン接種や手洗い、うがいなどの予防措置をとるよう学校や福祉施設に通知し、注意を呼びかけている。
同課によると、県内32カ所の小児科・内科で定点観測した結果、先月24~30日の1週間のインフルエンザ患者数は66人。1定点あたりの患者数は2・06人で、前週から約2・2倍増加。昨年同時期(0・47人)の約4・4倍で、平年に比べても非常に多い報告数となっている。
同課は「1定点あたりの患者数が1を超えると流行の兆しがある。インフルエンザ流行は全国的で、感染拡大を防ぐためにも栄養、休息をしっかりとって風邪の症状が出たら早めに医師に診てもらってほしい」と話している。【菅沼舞】
県内でのインフルエンザ患者数急増を受け、感染予防対策などを話し合う会議が5日、県庁で開かれ、各地域の健康福祉センター関係者や県の担当者が、これまでに行った予防啓発活動について報告した。
健康増進課の一戸和成課長は、例年に比べ早い段階で感染拡大の傾向が見られ、特に10歳未満の児童と高齢者の患者数が多いことを報告。「予防徹底に越したことはない」と話し、管内の児童・老人施設や学校などに再度注意喚起の通知を行うよう求めた。【菅沼舞】
毎日新聞 2008年12月6日 地方版