医薬品取り違え防止で通知―厚労省
厚生労働省は12月4日、各都道府県知事などに対し、「医薬品の販売名の類似性等による医療事故防止対策の強化・徹底について」と題する通知を医政局長と医薬食品局長の連名で出した。
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通知は、筋弛緩剤「サクシン注射液」をヒドロコルチゾン製剤「サクシゾン」と誤って処方・投与したことによる死亡事故が11月、徳島県で発生したことを受けたもの。
医薬品の取り違えによる事故などを防ぐため、販売名の類似した医薬品を処方・調剤・投与する際に、医療関係者が互いに確認し合うなど、医療事故防止対策の強化を図るよう、各都道府県内の医療機関や薬局に周知徹底することを求めている。
具体的には、▽各医療機関における採用医薬品の再確認▽医薬品の安全使用のための方策についての確認・検討▽処方せん等の記載及び疑義内容の確認の徹底▽オーダリングシステム等の病院情報システムにおける工夫▽医薬品の安全使用のために必要となる情報の収集―の5点を求めている。
また、特に取り違えに注意が必要な薬剤として、サクシゾンとサクシン注射液のほか、アマリールとアルマール、タキソールとタキソテール、ノルバスクとノルバデックスなど、誤処方による事故や「ヒヤリ・ハット報告」があった医薬品、アロテックとアレロック、ウテメリンとメテナリンなど、名称類似によると思われる調剤エラーや誤投与のヒヤリ・ハット報告が複数あった医薬品を挙げている。
更新:2008/12/05 20:23 キャリアブレイン
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