2007年6月15日

報道されることのない真実をブログにて明かす

2007年6月15日

あれは晴れた日の午後だった。

2ちゃんねるでは当時、当て逃げ動画の話題で沸騰していた。
その加害者であるローレルの所有者、Yの住所やいわゆるスネークによって
撮影された自宅の画像が晒されたりしていた。
ところがその加害者の当時の勤務先、D社(以下D)の画像はまだスネークの
手によっては晒されていなかったのだ。
そこで私はその時の思いつきで撮影者第一号になろうと考えたのである。

東武伊勢崎線、S台駅を降りてバスに乗車した。利用者が少ないためか
小振りのバスで運行しているようだ。
そしてバスに揺られること約15分、目的のバス停、○○丘公園のバス停に到着した。
この公園の向かい側が件の会社、Dである。
公園と言ってもまだ造成中であり、現段階ではまだ行く価値はない。
まず私は公園の写真を一枚だけ撮影した。そしてバス停付近からDの写真を一枚撮影した。
その後私はせっかくなので公園の周りを一周歩いてみた。まだ歩ける範囲も狭く、
所要時間は10分程度にとどまった。
公園内には整備のおばさん、工事関係者、付近の住民と思われる人がいた程度である。

Dはどこにでもあるようなごくありふれた自動車修理工場といった感じで店先には
中古車が数台並べられていた。
私は道路を渡り、Dの横をそのまま素通りし、裏道へと入って行った。
そして離れた場所から再び会社を撮影した。
同じ道を戻ることはせず、回り道をして、離れた場所から撮影できるスポットを探した。
思ったより遠回りを強いられてしまったがやっと100mほど離れて撮影できる
スポットを見つけた。
デジカメのズーム機能を使用して数枚撮影した。
しかしどうもアングルが気に入らない。もう少し近くで撮影しようかどうか考えながら道路を渡り
バス停方向に向かって歩いていると一人の男が声をかけてきた。
社長と同い年の従業員、Kである。
「さっき写真撮ってませんでした?」
「いや、撮ってませんけれど」
「じゃあ、カメラ見せてくださいよ」
「・・・・・・・・・・・・・・」
私が写真を見せない態度でいるとKは私の腕をつかんできた。
「じゃあ、会社に来てゆっくり話を聞きましょうか?」
当然私は拒否した。そのうち続いて社長がやってきて
「何も疚(やま)しいことがないんだったら行きましょうよ」
と言って社長も私の腕をつかみ、この二人によってDに「強制連行」された。
社長が笑いながら、
「何、逃げ腰になってるんですか?」「ここまで来ちゃったんだからしょうがないでしょう」と。
そして建物の中に入り、ドアを閉めた途端、二人は私に襲い掛かるようにして力ずくで
デジカメを奪い取ろうとし始めたのである。
私はあまり抵抗することなくバッグの中からカメラを取り出しこの二人のどちらかに手渡した。

「やっぱりうちの写真じゃないですか」
「うちの写真撮ってどうしようと思ったの?」
「いや、この土地に来たということで記録として残そうと思ったので」
「じゃあ何でうちの店ばっかりピンポイントで撮影してたの?ほかにいくらでも撮る場所あるじゃん」
「・・・・・写真を2ちゃんねるに載せようと思っただけで別に会社に危害を
加えるつもりはなかったんです」
「危害加えてるじゃん。これって誹謗中傷じゃん」
はっきり言ってKは言葉遣いが社長よりも偉そうだ。最初Kが責任者かと思ったくらいだ。
そのうち社長が自分の方から話し始めた。
「現段階ではまだ調査中であって事実関係がはっきりしない状態なんですよ。
警察だけでなく国土交通省などといった関係当局にも知れ渡っていて事情聴取を受けているんです。」
「彼は勤務態度は真面目だし、面倒見もよかったです。今回の件で
夢は打ち砕かれてしまったわけだし、奥さんだって妊婦なのに気の毒だ」
などと言う話もあった。
このような会話を交わしている間にもKは会社のデジカメで私の姿を撮影していた。
私は社長にいくつかの質問を投げかけた。
「あのローレルはYさんの車なんですか?」「Yさんは今でも出社してるんですか?」
「会社の写真撮りに来る人って多いんですか?」「いたずら電話とかよくかかってきます?」
件のローレルは間違いなくYのものだと言い、Yは12日から警察の事情聴取を受けたりして
欠勤していると言う話だった。
ただ解雇したという話はなかった。
車や自転車などで一旦店の前で止まり、写真を撮影したらそのまま走り去って行く人はいると言っていた。
いたずら電話については、現在は非通知でかけてきた番号に関しては着信拒否にしているがそれでも10〜15分おきにかかってくると言う。最初はもっと酷かったらしい。
私はミクシのメンバーではないのでミクシに書かれていたことについての真偽については質問しなかった
(公道テストなどの書き込みは後になって知った)。

バッグの中にほかにもカメラがないかどうか徹底的に持ち物検査をされ、
さらに身分を証明できるものがないかどうかも調べられた。
「やっぱりないな」
私はバスで来たため免許証など持っていなかった。
「しょうがない。これじゃ警察に来てもらって調べてもらおうか」
Kが警察に電話を始めた。
その後警察が来るまでの時間(20分くらいだったろうか?)、3人で雑談をしていた。
普段ネットでどういうサイトを見ているかとか、どんな仕事をしているかとか、事務所の中で飼っている熱帯魚の話とか・・・。
私は二人の感情を逆撫でしないようにするため、
「会社側は関係ないのにとんだ災難でしたね」
「ちょっと調子に乗りすぎてしまってすみませんでしたね」
などとも話した。

やがて警察が来た。やってきたのは埼玉県警の警察官二人だ。
一人は40代位(以下乙)、もう一人は60歳のちょっと手前(以下甲)といったところだろうか。
乙はどんな心境だったのかわからないが、面倒臭そうな感じの顔をしていた。
二人は当て逃げ事件のことについて知らなかったらしく、事態がすぐに把握できないでいた。
「(当て逃げについて)わかる人を連れて来てくださいって言ったはずですよ」と、Kは半分キレ気味だ。
以前担当した警官が今日は不在で仕方なくこの二人が来たのだと言う。
従業員二人が警察に問題のカメラ画像を見せながら当て逃げ事件について説明を始めた。

甲「何だ、こっちは当て逃げって聞いたからそのつもりで来たのにそういうことかい。
 で、こっち(私)は当て逃げと関係あるの?」
K「いや、こっちはただの野次馬ですよ」
ますますKがキレ気味になってきた。甲の無慈悲な態度が癇に障ったらしい。
「お巡りさんね、こっちは眠れない思いしてるんですよ。『ふ〜ん、あそうかい』みたいなそういう態度はやめてもらえませんかね。お巡りさんの言うような言葉じゃないですよ」
まるで会社側が被害者だと言わんばかりである。
警察が来た時点で私は初めて住所氏名などの個人情報を話し始めた。今考えてみると黙秘権を使っても良かったのかも知れないがそのときは一刻も早く釈放されたかったので素直に警察に従った。
今度は警察による持ち物検査が始まった。
事情聴取を受けている間にも電話がちょくちょくかかってくる。その度にKはメモを取っていた。
「○時○分、無言電話一回」
警官二人は私が写真を撮影したことについてどうも理解できないみたいだった。甲は
「こんなことやって何か報酬でもあるの?」とか「ヤクザの事務所だったら簀巻(すま)きにされてたぞ」とか話していた。
従業員の二人からはこんな言葉も。
K「もし君がさ、朝から晩まで自分の生活を密着されて写真に撮られたらどういう気持ちになる?」「どうもね、君の言うことって不自然なんだよね」
そりゃそうだ、どこの世界に住所や個人情報などを聞かれて馬鹿正直に答える愚か者がいるだろうか。
社長「従業員には自分の身は自分で守るようにって言ってあるんですよ」 

最後に会社側から念書を書かされた。「私は今後一切御社に迷惑はかけません」という内容のものだ。
私はその念書を持たされ、その姿をまた写真に撮られた。
私がデジカメに撮った写真は公園の画像も含めてKの手によって全て消去された。ちなみにデジカメには公園と会社の写真以外何も入っていなかった。

甲「もうこんなことするんじゃないよ」
特に書類送検などもなく、注意だけで終わったわけだが、釈放されるまで1時間半程度かかってしまった。
この二人とピットにいた従業員たちに「すみませんでした」と声をかけてからDを後にした。
時計の針は5時を回っていた。

しかしこのまままっすぐ帰るのは癪なので(交通費の問題もあるし)
Yの自宅を見てから帰ることにした。

Yの最寄の駅に着いたときにはもう既に日が暮れかかっていた。
ポケット地図は持っていたが、あいまいな記憶(目標物など)を頼りに探し始めた。
さすがに手にカメラは持っていなかったがなかなかわからず途中犬に吠えられたりもした。
そしてやっと見つけた。あの写真で見た通りのローマ字(Yで始まる苗字)がポストに書いてあった。
ただ車はなかった。その後写真を撮ったりすることなく、まっすぐ帰路に着いた。

帰ってからPCを開いた。2ちゃんねるでは相変わらず賑やかな文字が踊っていた。
やがて「D、謝罪文キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!」というレスを見つけた。
HPを見ると確かに更新されている。でもいつの間に更新したんだろう?
私が帰った後も警察の事情聴取は続いていたみたいだし、長文だしはじめから用意してたのかな?
よく見ると「当事者を6月14日付で懲戒免職(解雇)しました」の文字が。
え、解雇?さっきはそんなことは言ってなかったぞ。14日って言ったら昨日じゃないか。
もしかして偽装解雇?
それともこの謝罪文はもっと後に出すつもりだったのか?
まさか自分が原因で?いやそんなことあるのか?
それに車を他人に貸していただなんて・・・。
訳がわからなかった。

後日Yと社長がテレビに出演していた。
社長はともかく、Yはよく取材に応じたなと思った。
Yが顔を出さないのはわかるが何故か社長までもが首から下だけしか映っていなかった。
「カメラを持ってうろつく人も現れ、そういう人に聞いてみたら・・・」
どうやって聞き出したのかも言えや、ゴルァって思った。

しばらくして2ちゃんねるにはDの画像がアップされた。
撮影した人が私と同じ運命を辿らなくて本当によかったと思った。

そして後の書類送検、そして当事者が当て逃げを認めたことに対しての会社の謝罪である。
書類送検に関しては当然の結果だと思ったが、私はDに対しての不信感、そして憤りを払拭しきれない。
写真を撮影した(と思われる)だけで私を強制連行したこと。
私を撮影しておきながら、私の撮った会社の写真を無理やり消去したこと。
社長がテレビ出演の際顔を出さなかったこと。
そして近日中にHPを更新するという案内。
誤解のないHPを作りたいというならまず膿を全て出し切ってからにしてほしい。
このままだと今回の件は闇に葬り去られてしまう。
どうしようか?2ちゃんねるに書こうか?でもいわゆる「便所の落書き」に書いてもただのネタだと
思われてしまうかもしれない。
そうだ、当て逃げの被害者みたいにブログにしてみたらどうだろう?
正直言って今回の件をブログで公表するというのはリスクを伴う。
Dにも埼玉県警にも私の個人情報は割れてしまっている。
故にこのブログを公表したら私は間違いなく両者から特定されてしまうだろう。
だから「強制連行」のことについて公表することに対して二の足を踏んでいた。
「スネーク正直すぎワロタw」「俺だったら風景を撮影していたって言うな」
などの書き込みを見てもこの件に関しては沈黙を続けてきた。
しかしそこは発想の転換である。既に個人情報が割れてしまっている以上、もう失うものなど何もない、そう考えるようになってきたのだ。
マイナス要素があればプラス要素へと転換する。
被害者だって多少のリスクを覚悟しつつもブログを公開したはずである。
2ちゃんねるの「撮影するだけなら問題ない」という書き込みを見て自信が付いたというのもある。
念書に書かされた、「迷惑行為」にも該当しない。
なぜならここに記したことは全て事実であり、名誉毀損などには該当しないからである。
話してはいけないなどといった守秘義務なども私には存在しないはずである。
このブログの文責は全て私にある。
今考えてみるとあの念書はただの口封じだったような気がする。

この会社の従業員は2ちゃんねらー(全体)の本当の怖さをわかっていないようだ。
「テロには屈しません」て誰かが言ってたな。
そう、テロには屈しない、それが2ちゃんねらーの怖さなのである。
また、この会社の浅はかなところは2ちゃんねらーを敵に回したということである。
Kは「こんなところに来て失敗したと思ってるでしょ?」
などと言っていたが失敗したのは会社の方である。
(恐らく)たった一人の2ちゃんねらーを捕獲したばっかりにDは「不特定多数」という名の
地雷を踏んでしまったのだ。

私が今回の当て逃げ事件に首を突っ込んだのは決して野次馬根性だけではない。
決して他人事とは思えなかったのだ。
私は過去に通勤途上に貰い事故に遭ったことが2回ある。
二人の加害者は証拠がないのをいいことに言い逃れすることばかりを考えていた。
一応警察を通したのだが、物損事故で民事不介入のためかあまり相手にしてくれなかった。
それどころか2回目の事故のときは相手が車検証を携帯していないにもかかわらず警察は
「家に帰ってから探せばいいよ」などとアホなことを言っていたのである。ちなみにK駅南口の
交番の警官である。
現在私はしばらく車には乗っていないが、ドライブレコーダーの普及、そして事故の被害者が泣き寝入りしないようなシステムの構築を願ってやまない。

これが私がブログを公開しようと決断した経緯である。


HP上では隠蔽工作や違法改造など一切行っていないというこの会社、あなたは信用することができますか?

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コメント


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念書は法的な効果はないんじゃなかったかな?仮にあったとしても書いた場所によっては無効になると思ったよ。

| URL | 2007年08月20日(Mon)00:27 [EDIT]


乙でした。
私も後日、D西を撮影しに行きました。
その時は友達も一緒だったし、何も言われませんでしたが、このような事があったなんて・・・。
許せない。

| URL | 2007年08月20日(Mon)02:00 [EDIT]


勇気ある告発と行動に敬意を表します
ひどい会社ですね

縦山 | URL | 2007年08月20日(Mon)06:34 [EDIT]


不法逮捕、監禁だな。
現行犯逮捕は、罪状、犯行時刻を告知してから。

| URL | 2007年08月20日(Mon)06:50 [EDIT]


ブログ主お前アホだろ
建物に肖像権はないんだよ
お前が完全に被害者なのになに言いなりになってんの?
中途半端な知識しかないなら行動に移すなよ

| URL | 2007年08月20日(Mon)13:26 [EDIT]


大変な目に合わされましたね…

被害者気取りのD-WESTには憤りを感じます。
テスト走行で公道を300kmで暴走した…なんて件もありますし、D-WESTという所は信用できるお店ではないようですね。

KATA | URL | 2007年08月21日(Tue)01:13 [EDIT]


不当逮捕の逮捕監禁されてしまったわけ?
D-Westただもんじゃないです。

ちゃくま | URL | 2007年08月21日(Tue)06:17 [EDIT]


主弱すぎ
今から誰かに(できれば親と弁護士)付き添ってもらってケーサツ行きなよ
D西訴えなよ
新しい展開待ってるぜー

| URL | 2007年08月21日(Tue)07:49 [EDIT]


告発すべきです

D-WESTがあなたにやったことは犯罪です。逮捕監禁ですね。
やってきたK察は何もわかってない。ちなみにK察官って自分が法律みたいに勘違いしてる人が結構いるからえらそうにする人多いと思います。

で、あなたがやるべきことはなにか?
弁護士に相談ですね。
1時間1万円くらいだからとりあえず相談されてはいかがかと思います。
市役所とかにいくと、無料の法律相談とかありますよ。

| URL | 2007年08月23日(Thu)11:18 [EDIT]


この記事が真実なら件の会社はかなり悪質ですね。
もし訴えてもウヤムヤになるかとも思いますが、両手を
つかまれて事務所に連れて行かれたなら医療機関で診断書を作ってもらって暴行の被害届けをです事も可能だったはずです。
少なくとも医療費、交通費、収入の保証、慰謝料その他は請求できます。
もし和解できなければ、支払わない事実を警察に訴えれば示談にはならないでしょうね。
警察は面倒なだけですが、しょうがないから動くはずです。

| URL | 2007年08月23日(Thu)20:59 [EDIT]


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| | 2007年08月27日(Mon)21:41 [EDIT]


うーん、まあ一般人だったらてっとりばやく謝っちゃってさっさと帰りたいと思うだろうな。主お疲れ。それからデジカメデータ消去されても復元ソフト使えば元通りにできると思う。すでに上書きしてたら無理だろうけど。

| URL | 2007年09月03日(Mon)12:13 [EDIT]