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 ショップエアラインは12月3日、同社がeBayと共同で運営する海外オークション「セカイモン」事業において、ヤフーが運営する「Yahoo!オークション」との試験的連携を開始した。

 セカイモンは、eBayが運営するマーケットプレイス「eBay.com」に、世界40カ国と地域から出品される約1億点の商品のうち、北米からの商品を日本語に翻訳して紹介するオークションサイトだ。決済、商品配送、通関手続きのサービスも提供する。

 商品は、日米間で流通格差のあるスポーツ用品、アパレル、楽器、カー・バイク用品、ベビー用品が人気で、子供服のまとめ買い、生活雑貨・インテリア等の取引量も増えている。

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 「日本から世界に発信する、ウェブ時代のビジョン」をテーマにしたイベント「Web 2008 Expo」が、12月3日と4日の2日間にわたり渋谷区商工会議所にて開催された。約20名にのぼるウェブ界のリーダーたちが、OpenIDをはじめ、ブログやソーシャルウェブ、ジオメディアなど8つセッションを展開した。

 12月3日のセッション「日本のブログ」では、アジャイルメディア・ネットワークス代表取締役の徳力基彦氏と、アメーバブログを担当するサイバーエージェント新規開発局局長の長瀬慶重氏が登壇。シックスアパート代表取締役の関信浩氏がモデレータを務めた。

 まず、日米のブログの違いについて議論された。米国では「ブログを書いているとオタクと言われる」と徳力氏が語るように、ジャーナリスティックで書き手が限定されたメディアとしての機能を持つという。それに対し、日本は参加の敷居が低く、個人の日記・友達との連絡手段といったコミュニケーション機能として発展してきたことが指摘された。

 また、ブログを使ったバイラルマーケティングについては、「商品自体が良いことが前提」(徳力氏)とした上で、「ブロガーのモチベーションを刺激するネタを提供することが重要」(長瀬氏)であり、効果としては「商品が刺さる(商品に注目が集まる)コミュニティを見つけるのに向いている」(徳力氏)、「一言で説明するのが難しい商品を広めるのに向いている」(関氏)とした。

 今後のブログの方向性については、「個人のアイデンティティを広げる機能が強化」(長瀬氏)という意見が挙がった。

 次のセッション「ソーシャルウェブの進化」では、コミュニティデザイン研究所所長の金相集氏、マイクロソフト株式会社技術統括室CTO補佐の楠正憲氏、ミクシイmixi事業本部規格本部長の岨中健太氏が登壇し、XSHIBUYA 代表の本荘修二氏がモデレータを務めた。

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 飲食店情報の検索サイト「ぐるなび」を運営するぐるなびは12月5日、東京証券取引所(東証)一部市場へ上場を申請し、承認されたことを明らかにした。上場日は12月12日。上場日以降、東証一部市場および大阪証券取引所(大証)ヘラクレス市場の2市場で株式の売買が可能となる。

 ぐるなびは1996年にNKBの一事業部としてサービスを開始し、2005年4月に大証ヘラクレス市場に上場している。2009年3月期第2四半期の決算は売上高が91億6500万円、営業利益が17億1700万円、経常利益が17億3600万円、純利益が9億9100万円となっている。

 Predictionは12月4日、予測市場サービス「プレディクション」のリニューアルを実施した。

 プレディクションは仮想通貨を使った予測市場サービス。ある事象が将来どうなるのかを予測し、その結果が予測のとおりであれば配当として仮想通貨を得られる。今回、予測に参加するための「市場トップ」ページを廃止し、「あしたゲーム」を設けた。あしたゲームは、仮想通貨を使い、株式取引の形式で予測する「ストック」方式、勝ち馬投票券購入と同様の「ベット」方式、自分の意見を言葉で投稿する「ウォック」方式のいずれかで近未来を予測するゲームで、予想が的中すると配当がもらえる。

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 paperboy&co.が2008年のIPO(新規上場)銘柄の大トリを務め、12月19日にジャスダックへ株式公開する。IPOマーケットの話題は12月17日にマザーズに上場するグリーが独り占めしているが、グリー後に上場する唯一のIPO銘柄であるpaperboy&co.に注目する向きが増えてきている。

 paperboy&co.は「ロリポップ!」などのブランドで展開するレンタルサーバのホスティング事業を核に、EC支援事業やコミュニティ事業を展開する。EC事業はオンラインショップ支援などを行っており、コミュニティ事業ではブログやオンラインブックマークサービスなどを手掛ける。2007年12月期業績ではホスティング事業が8割以上を占めているが、今後はEC事業とコミュニティ事業が業績成長をけん引する格好となっていくとみられる。

 paperboy&co.は今回の株式公開にともない、5万株の公募と10万株の売り出しを実施する。公開価格は現在示されている仮条件1800〜1900円の間で決まる。仮条件の上限で試算した市場からの吸収金額は2億8500万円。オーバーアロットメント(追加売り出し)分を含めて約133億円を吸収するグリーと比べるまでもないが、2008年に株式公開した企業のなかでも最も少ない部類に入る、超小型案件だ。

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 戦略的な経営を実践している日本企業を表彰するポーター賞運営委員会は12月4日、2008年度ポーター賞授賞式を開いた。インターネットで食品を販売しているオイシックスをはじめ、3社が表彰された。8回目を迎える同賞で、インターネットベンチャーが受賞するのは初めて。

 オイシックスについて大薗恵美准教授は、「『安全でおいしい食品を日常生活に届けるオンライン小売り』として、同業他社が食品の安全性に関心の高い一部ユーザーを対象にしていたのに対し、広く一般を顧客の対象にするという新しい戦略的ポジショニングでビジネスを展開している」と評価した。

 具体的には「大きさや見た目ではなく、おいしいことを優先することは在庫ロスの削減につながる。顧客の声を届けたり、『農家・オブ・ザ・イヤー』で表彰したり、生産者を支援している。また、1個からでも商品の購入が可能だったり、自社の物流網を持たずに既存の宅配網を使うことで、いつでも商品を受け取ったりできるようにするなど、消費者の買い物の利便性を高めた」といった点を、オイシックスの優位性として挙げていた。

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 GMOインターネットグループのGMOメイクショップは12月2日、ホテル、飲食店、美容院など、インターネット予約への対応を検討している事業者を対象としたASP型ホームページ構築サービス「予約ショップ」を提供開始した。

 予約ショップは、ホームページ作成機能、予約機能、顧客管理機能、販促メール機能を搭載したASP型ホームページ構築サービス。用意されたデザインテンプレートを選ぶだけで予約機能付きのサービスサイトを構築することができるという。

 顧客管理機能と販促メール機能により、誕生日特別割引や期間限定イベントの案内メールの送信など、リピーター獲得のための販促を行うことができる。

 通常版の「ビジネスショッププラン」と、HTML編集によるオリジナルサイト制作が可能な上位版の「プレミアムショッププラン」の2種類が用意されており、両プランとも初期費用は1万500円。月額費用は、ビジネスショッププランが3150円、プレミアムショッププランが1万500円となっている。

 はてなは12月4日、実験サービスを提供するサイト「はてラボ」において、新たに「はてなニュース」「はてなカウンティング」「はてなボトル」の3サービスを公開した。

 はてなニュースは、ユーザーが特ダネ情報を投稿できるサービス。編集者の名前は公開されない。はてなのサービスである「はてなブックマーク」や「はてなスター」とも連携する。

はてなニュースはてなニュース(クリックすると拡大します)

 はてなカウンティングは、ユーザーがイベントを設定して、カウントアップ、カウントダウンを作成できるサービス。ほかのユーザーが作成したカウントアップ/ダウンをフォローしてチェックしたり、作成したカウントをiGoogleやブログに貼り付ける機能も提供している。

はてなカウンティングはてなカウンティング(クリックすると拡大します)

 はてなボトルは、疑問に思っていることや困っていることを書き込むと、メンバー登録したほかのユーザーにはてなメッセージ(ボトル)が届き、相談にのってもらえるサービス。

 ボトルが送られて30分以内に返事がなかった場合、ボトルは再びネットに投げられ、別のユーザーのもとに送られる。24時間以内に返事がつかなかったり、返事を受け取った時点で、ボトルは「海の藻屑と消えていく」(はてな)という。

はてなボトルはてなボトル(クリックすると拡大します)

 サンゼロミニッツは12月4日、タウン情報サイト「30min.」をリニューアルし、新機能として、ブログのグルメ記事を元に自分専用のグルメマップを自動作成できる「30min.ブログマップ」を提供開始した。国内主要ブログサービスに対応している。

 ブログマップは、30min.に自分のブログを登録すると、ブログに書いたグルメ記事を元に、自分専用のグルメマップを自動作成できる機能。ブログ記事内に含まれる店名や住所、電話番号などの情報を元に、各ブログ記事の該当店舗を特定し、Googleマップ上にマッピングする。ブログマップ内の店舗は駅名、地名から検索することもできる。

30min.の新機能「ブログマップ」30min.の新機能「ブログマップ」(クリックすると拡大します)

 実際に作成されたブログマップの例は以下のとおり。

 従来のマップ作成サービスのように1件ずつ地図に登録することなく、30min.にブログを登録して、マップ作成ボタンを押すだけでマップを作成できる。過去記事もマッピングできるため、長期間グルメ記事を更新しているブログ運営者も手間がかからない。過去記事のマッピングは当初、Ameba、Yahoo!、livedoor、ココログ、JUGEM、so-net、DIONに対応し、その他のブログサービスにも随時対応していくという。

 サンゼロミニッツではブログマップの提供により、みんなに人気の店舗からではなく、お気に入りのブログに掲載された店舗から好みの店舗を探すことができるようになるとしている。

 なお、ブログマップに登録できるブログは、タウン情報をメインに配信しているブログに限っている。スパムブログを排除するために、登録を受け付けた後、サンゼロミニッツがブログを審査する。

 今後はタウン情報がメインではないブログからグルメ情報だけをマッピングする機能や、Twitterの投稿をマッピングする機能、11月に発表されたmixiの新機能「mixi アプリ」を活用してmixi日記からグルメマップを自動生成できるような機能を検討しているという。

 リニューアルした30min.は、新たに関東全域の新スポットやグルメスポット、レジャースポットなどを網羅し、街の話題全般の情報を提供していく。これまでは地域ごとのブログ記事やブログで話題のスポットを探せる検索サイトとして展開してきたが、リニューアルを機に検索からメディアへの方向転換を図る。

30min.トップページ30min.トップページ(クリックすると拡大します)

 BCCKSは12月4日、同社が運営するサービス「BCCKS(ブックス)」において、広告の配信テストを開始したと発表した。日本生命やビームスなどが協力する。

 BCCKSは、実際の本同様に見開きで表示できる「ブック」をウェブ上に作成できるサービス。用意されたフォーマットとブック作成ツールを使うことで、ブログ感覚で雑誌や写真集、エッセイ、小説、日記、絵本などをウェブ上に作成できる。同社では2008年2月末より一般ユーザーが参加するオープンテストを開始している。

 BCCKSでは今回、ユーザーが作成したブックの表紙の裏や記事中、奥付け前といったページ部分に、雑誌広告同様の見開きタイプの広告を配信する。広告はクリッカブルになっており、クリックすることで指定のページへアクセスできる。

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