大阪・橋下府知事が府内の小中学校・高校の児童・生徒を対象に、学校内での携帯電話の使用禁止を呼びかける緊急宣言を行ったことについて、各界から賛否両論が出ている。 鳩山総務相は5日、「携帯電話が人間性を失わせるのは疑いようのない事実。便利なんだけれど、本当は言うべきでないこともメールだと書ける。”メール人間”は会話能力がおかしくなる」と述べ、賛成の姿勢を示した。
また、塩谷文科相は「個人的には歓迎です。携帯電話のいじめ等が数多く報道され、現実問題、起こっていますので」と述べた。
一方、東京都では、すでに携帯電話の学校での使用は原則禁止しているとしながらも、石原都知事は「このごろ、忌まわしい事件もありましたから。(携帯電話は)子供の所在をGPS(=全地球測位システム)で確かめる発信源でもありますから。私は親が判断することだと思う」と述べ、全面的な禁止には消極的な姿勢を見せた。
文科省はあらためて、全国の学校の携帯電話の使用について実態調査を行う方針。