キヤノンと東芝が、九州の工場の派遣・期間従業員など計約1600人を削減することが4日、分かった。世界景気の悪化で、デジタルカメラや薄型テレビなどの販売が低迷しているため。
キヤノンは、カメラを生産する子会社の大分キヤノン(大分県国東市)で請負社員を来年1月までに計約1097人、プリンター用カートリッジを生産する大分キヤノンマテリアル(同県杵築市)で同約80人との雇用契約を打ち切る。
東芝も、液晶テレビ向けなどの半導体を生産する大分工場(大分市)と北九州工場(北九州市小倉北区)で、来年3月末までに派遣社員と期間従業員計約480人を削減する。
電機業界では、シャープが年内にも福山工場(広島県福山市)で約300人、三洋電機も来年3月までに半導体レーザーを製造する事業部(鳥取市)の派遣社員約100人の削減を予定している。【宇都宮裕一】
毎日新聞 2008年12月4日 21時07分(最終更新 12月4日 23時05分)