岡山放送局

2008年12月5日 18時36分更新

長期試算「そのつど見直す」


財政の抜本的な建て直しをめざした岡山県の長期試算について、石井知事は、5日の県議会で、国からの交付税や経済状況の変化に応じて試算をそのつど見直し、財政再建を着実に進めたいという考えを示しました。

危機的な財政状況に陥っている岡山県は、来年度から4年かけて財政を抜本的に建て直す長期試算を示しています。

これについて、石井知事は5日の県議会の代表質問で「2月には来年度の当初予算を反映させた試算を示すとともに、8月には交付税の算定結果を反映させたものをお示ししたい。節目ごとに長期試算を見直す予定だ」と答弁し、国からの交付税や経済状況の変化に応じて試算をそのつど見直し、財政の再建を着実に進めたいという考えを示しました。

県の試算は名目経済成長率を0%と仮定し、4年後に財政再建を達成するというものですが、世界的な金融危機や国の財政事情などを考慮に入れておらず、見通しが甘いのではないかという批判が上がっていました。

また、石井知事は来年度の予算編成について、家庭の貯金にあたる基金を取り崩したり県が所有する土地を売却したりして収入の不足を補っていきたいという考えを示しました。