【2008年12月05日19時10分 更新】


1.WTO貿易交渉前に緊急集会
 (12/05 19:00)

7月に決裂した、WTO・世界貿易機関の貿易交渉に関するニュースです。12月中の交渉再開が伝えられる中、5日、宮崎市で、農業関係者約500人が参加した、緊急集会が開かれました。5日の緊急集会には、農家や自治体関係者など、約500人が参加しました。集会では、まず、JA宮崎中央会の横山勉会長が、「私たちには農業を守る責務があります。日本政府には、確固たる決意をもって交渉に臨んでほしい」と訴えました。このあと、「輸入農産物の大幅な関税削減は、受け入れられない」など、4項目を盛り込んだ宣言文を採択しました。(参加した農家は)「本当に厳しい、このままいくと日本の農業は壊滅する」「WTOのなりゆきによっては、日本の農業が非常に厳しい、日本の農業が崩壊の危機に至るという懸念をもっている、(日本政府の交渉は)命がけで臨んでいただきたい」JAグループは、12月9日にも、東京で、農業交渉を前にした全国大会を予定しています。


2.どうなる?日本の農業
 (12/05 19:09)

今月にも再開される可能性がある、WTOの貿易交渉・・・そのポイントは、どこにあるのでしょうか。そして、交渉は、日本の農業に、どんな影響を及ぼすのでしょうか。WTO・世界貿易機関では、加盟153か国が、関税の引き下げなど、新しい国際貿易のルールを話し合います。このうち、農業交渉では、大幅な関税引き下げを要求するアメリカやオーストラリアなどの輸出国と、引き下げ幅を小さくしようとする日本やスイスなどの輸入国が、たびたび対立。今年、7月の会合でも、交渉は決裂し、結論は出ませんでした。農業経済が専門の東洋大学の服部信司教授は、交渉が再開された場合のポイントとして、「重要品目」を挙げます。(東洋大学・大学院・服部信司教授)「重要な品目については、重要品目を指定して、関税の引き下げ率を割り引くことが合意されてる。じゃあ、どの程度割り引くのか、あるいは重要品目の数をどの程度にするのかと、これで交渉が行われてきた。」重要品目とは、関税引き下げの例外として認められるもので、日本の場合、現在、米や乳製品など160品目以上、全品目の約13%が重要品目に位置づけられています。日本は、この重要品目数について全体の8%を確保するよう主張していますが、前回、WTOの議長は、「原則4%・最大6%」という案を示しました。議長案の場合、これまでの半分以上が、重要品目の指定から外れてしまいます。さらに、重要品目の指定には、代償として、低関税輸入枠、いわゆるミニマムアクセスの拡大が義務付けられていて、米の場合、現在、76万7000トンの輸入量がさらに50万トン程度増え、年間約120万トンを超えることになります。(東洋大学・大学院・服部信司教授)「当然(影響は)ありますよね。米粉や飼料用米とか拡大してこの日本の自給率を高めて行こうという時にミニマムアクセスが増えるとそのこと自体ができなくなる」日本の農業を直撃するWTOの貿易交渉。食料という重要な問題だけに、服部教授は、「交渉の結果によっては、政府の補てんも必要」と指摘します。(東洋大学・大学院・服部信司教授)「国民全体が一定のコストをお互いに出すという認識もいると思う。そうして初めて日本の食料自給率の向上も可能になって来ると思う」日本の食料自給率は、先進国の中で最低水準の40%。国際化の中、日本の農業は、将来どこに進むのか、この先、厳しい舵取りが待っています。


3.広がる雇用不安 日立プラズマでも…
 (12/05 19:09)

県内でも雇用不安が広がっています。国富町の日立プラズマディスプレイが、工場の事業規模の縮小に伴い、正社員の半数にあたる500人程度を、県外の工場などへ配置転換する方針であることが分かりました。日立プラズマディスプレイは、今年9月、主力事業となっている薄型テレビ用のパネルの生産を、今年度で終了することを発表し、その後の生産体制や、雇用の維持について、検討を進めています。会社の労働組合などによりますと、会社側は、現在、約950人いる正社員のうち、500人程度を、来年4月から、同じ日立グループの県外の工場などに、配置転換する方針を示しているということです。また、会社側は、現在、約250人が勤務している派遣従業員については、パネルの生産が終了する来年1月末で、全て、契約を解除することを決めています。日立プラズマディスプレイでは、パネルの生産が終了した後、薄型テレビの組み立て作業などを行うほか、新たな事業展開も検討していて、来春以降の工場の体制は、まだ確定していません。


4.大麻摘発者 今年は過去最多に
 (12/05 19:00)

大学生の大麻事件が全国で相次いでいますが、今年、県内では、若者を中心に、過去最多の20人が、大麻所持などで摘発されていたことがわかりました。これは、5日開かれた県議会一般質問で、県警察本部の相浦勇二本部長が明らかにしたものです。それによりますと、今年、県内で大麻の吸引や所持などで摘発されたのは、10月末現在、20人と、すでに過去最多に上っているということです。摘発者に、大学生は含まれていませんが、10代と20代の若者が半数以上の13人に上っています。大麻の取引が、暴力団の資金源になっている可能性もあることから、警察では、今後も取締りを強化する方針です。


5.酒気帯びでも免許取り消しに 県民は?
 (12/05 19:07)

飲酒運転が相次ぐ中、警察庁は、4日、「違反点数」などの改正案をまとめ、5日から国民の意見を募集しています。酒気帯び運転でも、免許取り消しとなる今回の改正案、県民はどう思っているのでしょうか。全国で相次ぐ飲酒運転。去年6月には、道路交通法が改正され、飲酒運転の罰則が強化されました。その道交法の改正に伴い、警察庁は、4日、「違反点数」などを盛り込んだ、道交法施行令の改正案を公表しました。それによりますと、酒気帯び運転の行政処分の点数は、呼気1リットル中のアルコール濃度が0.25ミリグラム以上の場合、これまでの13点から25点に引き上げられ、「免許取り消し」に相当します。さらに、免許取り消しから再免許が取得できるまでの欠格期間も、危険運転致死傷の場合は5年、酒酔い運転の場合、3年に延長することも盛り込まれています。改正案に県民は?(県民)「厳罰があるとわかっていれば、まあいいかというのがなくなって、事故や飲酒運転も少なくなると思う」「今でも厳しくなっているのに、かえって逃げる人が多くなった、飲酒している場合は。だからなくならないと思う」警察庁では、改正案の意見を5日から来年1月3日まで募集し、来年6月に施行することにしています。


6.巨人の木村選手が母校で講演
 (12/05 17:47)

読売ジャイアンツの木村拓也選手が、5日、母校の宮崎南高校で講演し、後輩にメッセージを贈りました。宮崎南高校の創立47周年記念講演のゲストとして、母校を訪れた木村拓也選手。巨人移籍3年目の今シーズンは、124試合に出場し、プロ入り最高となる打率2割9分3厘をマーク!チームのリーグ連覇に大きく貢献しました。その木村選手、「プロ入りへの思いを強くした理由」について次のように述べました。(木村拓也選手)「今までは引っ張ってホームランを打ってたのが、ライト方向に流してもスタンドに入るようになったという自分の実感があって、おれより打てるやつはいないと思って初めて、プロでやれるんじゃないかという自信が付いた」また、木村選手は、「人生の目標を見つける上でも高校時代が大切」と熱く語りました。(木村拓也選手)「この高校3年間というのが、人生の中で最も重要な3年間なんですよ。自分の生き方を決めなきゃいけない。とにかく大事にしてほしい。ただ漠然と3年間を過ごすんじゃなくて」後輩たちに熱いメッセージを贈った木村選手。37歳となる来シーズン、さらなる活躍が期待されます。


7.大相撲延岡場所始まる
 (12/05 19:03)

「大相撲延岡場所」が、5日から始まりました。横綱・朝青龍や白鵬のほか、新大関の日馬富士など、注目力士が次々と登場し、会場は、大歓声に包まれました。「大相撲延岡場所」は、延岡市出身の立行司、内田順一さんが、今年、行司の最高位、「木村庄之助」を襲名した記念として、開かれているものです。延岡で巡業が開かれるのは、14年ぶりで、会場には、県内外から、大勢の相撲ファンが詰め掛けました。(延岡出身「第35代・木村庄之助」内田順一さん)「感無量です。涙が出ました。(見て欲しいのは)やっぱり土俵裁きですね。46年間の裁きを(見て欲しい)。」巡業の醍醐味は、力士の稽古が見れること!5日は、早朝から、力士たちが大きな体をぶつけあい、迫力ある稽古を披露しました。続いては「初切」。相撲の決まり手や禁じ手を、ユーモアたっぷりに紹介するもので、江戸時代から行われているそうです。そして、いよいよ取組の始まりです。このうち、三段目には、延岡市出身の琴柏谷が登場!大きな歓声に包まれました。(琴柏谷が勝利)この後は幕内力士の登場です!注目の新大関・日馬富士は、大関・琴欧州と対戦しました。(琴欧州が勝利!)そして、結びの一番は、ケガからの復活をめざす朝青龍と、白鵬の横綱対決!裁くのは、延岡市出身の第35代・木村庄之助です。5日、一番の盛り上がりを見せたこの勝負は、白鵬が勝利!迫力ある取組に、観客からは、大きな拍手が沸き起こっていました。(観客は)「とっても楽しかったです。すごく良かったです。初めて来ましたが。」「やっぱり最後の一番ですね。大変迫力があってよかったです。」大いに盛り上がった大相撲延岡場所。日本の国技・相撲に触れる絶好の機会となりました。


8.日南で踏み切り事故
 (12/05 17:47)

5日、日南市のJR日南線で、普通列車が、踏切に放置された自転車をはね、緊急停止しました。乗客などにけがはありませんでした。事故があったのは、日南市大堂津のJR日南線「天理教踏切」で、5日午前10時5分頃、志布志発、南宮崎行きの普通列車が走行中、運転士が、踏切の上に自転車が放置されているのを見つけました。このため、運転士が列車を緊急停止させましたが、間に合わず、列車は、自転車に接触して停止しました。この事故で、乗員乗客にケガはありませんでした。事故のため、上下線合わせて2本に、最大55分の遅れが出ました。警察のその後の調べで、自転車は、近くの49歳の男性が、落とした荷物を拾うため、踏切に放置していたことがわかりました。


9.クリスマスアート展
 (12/05 17:47)

宮崎空港では、クリスマスをテーマにしたオブジェの展示会が始まり、旅行客らの目を楽しませています。会場の宮崎空港オアシス広場は、宮崎市在住の空間コーディネーター、岡美智子さんが制作したオブジェで飾られ、クリスマス一色に演出されています。オブジェのテーマは、「空から舞い降りた星」。造花や木の枝、電飾などを組み合わせた作品は、白や金色、銀色を基調に、聖夜の輝きをイメージしています。また、会場では、クリスマスグッズも販売され、岡さんがセレクトした小物やおもちゃなどが並んでいます。旅行客などにクリスマス気分をプレゼントする、宮崎空港のクリスマスアート展、12月25日まで開かれています。


9.串間の味 全国に発送
 (12/05 17:47)

串間市では、5日、季節の贈答品として人気の地元特産品の詰め合わせセット、「ふるさと便」が、全国に向け発送されました。この「ふるさと便」は、郷土を離れて県外で暮らす人たちに、串間の味を届けようと、行政や生産者でつくる地場産業振興対策協議会が、毎年、夏と冬の2回発送しているものです。今回の「ふるさと便」は、地元のカンショやかまぼこ、それに、アクマキや焼酎を組み合わせた3種類です。串間の恵みをいっぱいに詰め込んだ「ふるさと便」は、早速、関東、関西方面を中心に、全国各地に向け、562個が発送されていました。今回の冬の便は、原材料の高騰などにより、例年に比べて500円値上げされ、送料込みで、一箱5500円となっていますが、協議会では、安心、安全な地元の特産品を堪能して、串間をアピールしてもらいたいとしています。


9.業務上過失致死傷の四方被告の刑確定
 (12/05 17:47)

4人が死傷した航空大学校の訓練機墜落で、業務上過失致死傷の罪に問われ、控訴を棄却されていた元整備担当者が、上告期限の4日までに上告せず、禁固2年6か月の刑が確定しました。刑が確定したのは、旧小松ゼノアの元整備担当者、四方貞利被告、60歳です。この事件は、平成15年、宮崎市で、航空大学校の訓練機が墜落し、3人が死亡、1人が重傷を負ったもので、四方被告は、「エンジンの部品を適正につけなかった」などとして、業務上過失致死傷の罪に問われていました。今年2月の一審で、宮崎地裁は、禁固2年6か月の実刑判決を言い渡し、四方被告は、判決を不服として、福岡高裁宮崎支部に控訴。11月20日の控訴審で、福岡高裁宮崎支部は、一審判決を支持し、控訴を棄却する判決を言い渡していました。四方被告は、最高裁への上告期限となる、4日までに上告せず、禁固2年6か月の実刑が確定しました。