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 かつて日本は、1950年代からの十数年間、経済成長率が年平均10パーセントを越える高度成長期を迎えました。新しい技術による新産業が生まれ、生産性も飛躍的に向上。生み出された製品は、国境を越えて大量に世界に広がりました。その足跡を象徴するひとつの場所が、大阪の都心にほど近い、ここ守口市大日。国道1号線と近畿自動車道が交差する交通の要所であり、三洋電機が基盤となる淀川事業所を拓いた所。この地から世に送り出された家電製品は、日本の高度成長期を支えるとともに、豊かな暮らしづくりに貢献しました。そして今、一時代を牽引したこの地に託されし新たなる使命は、人の幸せを紡ぐ舞台として生まれ変わること。この大地をこよなく愛した三洋電機グループの熱い思いを受けながら、大いなる日の実現を見据えて、再生の時を迎えました。 |