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七戸の女児死体遺棄:「最初はなついていた」小林容疑者供述 /青森

 ◇長男「男性に殴られた」

 七戸町の民家で女児の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された小林令奈(はるな)容疑者(25)が「(女児が男性に)最初はなついていたし、男性もかわいがっていた」などと供述していることが3日、分かった。一方、小学1年の長男は県警に「(男性に)殴られた」と話していることも判明。県警は、自殺した男性が日ごろから長男を虐待していた可能性が高いとみて、死亡した長女由奈(ゆうな)ちゃん(当時4歳)にも虐待がなかったか慎重に調べている。

 捜査関係者によると、小林容疑者と男性は昨年9月ごろ、結婚を前提に七戸町で同居を始めた。小林容疑者は取り調べで「由奈ちゃんと男性の夢を見た」と涙を流し、「(子供たちは男性に)最初はなついていた」と供述。県警は虐待が始まったきっかけなどを調べている。小林容疑者は、昨年12月に由奈ちゃんが死亡した後も、由奈ちゃんの児童手当を受給し続けていたという。

 一方、小林容疑者は遺体発見前日の先月27日、男性と一緒に十和田市内のホームセンターで練炭を二つ購入していたことも判明。午後1時ごろ、練炭を買う2人の姿が防犯カメラに映り、売り上げ記録もあったという。2人は同日、南部町の山中に向かい、男性が軽トラックの中で自殺。練炭が車の運転席と助手席の間に二つ重ねられており、県警は2人が当初、心中しようとした可能性があるとみて調べている。

 男性が小林容疑者に渡したメモには、「由奈ちゃんを殺した」などと印刷物の裏側に走り書きされており、県警は筆跡鑑定をさらに進めている。

 事件を受け、県七戸児童相談所は4日、七戸町蛇坂の県七戸庁舎で、近隣市町村の関係者と虐待防止や早期発見に向けた対応を話し合う。【矢澤秀範】

毎日新聞 2008年12月4日 地方版

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