2008年12月05日(金)
大月市立病院 90床削減 経営再建5年計画
大月市議会は4日、12月定例会を開会した。石井由己雄市長は所信表明で、経営再建を目指す市立中央病院の改革プランについて、現在休止しているベッド数と同程度の約90床を削減することや、休止中の療養病床を再開して、病床利用率の向上を目指す方針を明らかにした。改革プランは本年度中にまとめ、来年度から5年計画で実施する。
市や同病院によると、許可病床数は一般、療養、感染を合わせて243床あるが、医師不足や患者数減少のため本年度から一般、療養合わせて89床を休止し、現在は154床を使用している。改革プランでは、病床利用率を上げるため許可病床数を150床程度に削減する方針。
また、療養病床は40床あるが、看護師不足などの理由で本年度から休止している。ただ利用率は2006年度が96・5%、07年度が86・5%と高い。市民から再開の要望が強く、引き続き高い利用率が見込めるため、再開に向け検討している。
改革プランは、国の公立病院改革ガイドラインに基づき各自治体が本年度中に策定する。ガイドラインでは3年続けて病床利用率が70%を下回った病院には診療所への格下げなどを求めているが、同病院は4年連続で下回っていて、抜本的な経営見直しが求められている。同病院は11年までに70%以上を目指す。
一方、同日の市議会は会期を19日までの16日間と決めた後、石井市長が総額1億3908万円の一般会計補正予算など20案件を提出した。
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