佐久市議会は4日の一般質問で、三浦大助市長が佐久総合病院再構築問題に対する現状認識を明らかにした。
市長は病院側が始めた移転再構築に理解を求める署名活動について「問題の本質は、法律で建設できない(工業)用地を承知(の上)で購入し、一方的に病院を建設しようとしている。署名で解決する問題ではない」と従来の主張に沿った考えを示した。臼田地区住民グループも、地元での全面再構築を求める署名を始めており「市内が二つに割れ、民意が混乱するだけ」と指摘した。
市は7月に移転候補地として臼田地区3カ所を示したが、病院側は同意しなかった。新たな提案について、市長は「臼田地区の理解を得た上で、新たな候補地選定を病院側と協議したい」と答えた。【藤澤正和】
毎日新聞 2008年12月5日 地方版