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オフタイム:コンビニ感覚の患者 /福島

 当直勤務の医師が仮眠に入る深夜1時過ぎ、会社員の男性が、福島市内のある病院を訪れた。「どうなさいましたか」と尋ねる医師に、「どうしても熱が下がらなくて。日中忙しいもので」と平然と答える男性……。

 「コンビニ感覚で受診する患者が増える一方」と嘆くのは、福島赤十字病院(福島市)脳神経外科の渡部洋一部長。診療時間外に受診する患者の半数が軽症といい、業務の妨げになっているという。

 時間外診療の患者が増えれば、救急患者に集中できない上、レントゲンフィルムの現像や、血液検査のデータ収集が遅れることも。仮眠時間中に立て続けに軽症患者が来れば、医師の疲労は蓄積するばかりだ。

 恥ずかしながら、冒頭の会社員は2年前の私。時間外に受診することが病院の迷惑になることを想像できず、ヌケヌケと病院に足を運んでいた。

 「よくある例なんです。最近では、子供の熱が下がらないだけで受診する親が増えて困っている」と渡部部長。医療従事者の過重労働が強まる中、診療時間外は極力受診しないという患者側の心掛けが求められている。【西嶋正法】

毎日新聞 2008年12月5日 地方版

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