雑誌記事【トレンド】知らなかった情報満載! 戸田覚流!中古パソコン購入術 (上)nikkei TRENDYnet12月 5日(金) 11時50分配信 / テクノロジー - テクノロジー総合
【詳細画像または表】 上下編と2回に分けて、中古パソコンのお得な買い方をご紹介しよう。誰も書かなかったお得な選び方のコツが満載だ。これを読んでから中古パソコンを買えば、何倍も得をすること間違いナシ! 参考になれば幸いだ。 中古パソコンは不人気モデルがお得 新品のパソコンは基本的に、ほぼ横並びの価格で値付けされる。同じランクの機種なら、機種やメーカーによる価格差はあまりない。もちろん、商戦末期になると不人気モデルが売れ残って安くなる。 中古パソコンは、さらにその傾向が顕著だ。新品の時の価格などもはや関係ない。同じスペックでも人気のないモデルは安いのだ。仕事で使うなどコスト重視で選ぶなら、人気の高いVAIOやLet's noteの中古は絶対買わない方が良い。不人気なモデルほど得なのだ。 例えば「新品では高くて買えなかったVAIO type Tが欲しい」という買い方も、もちろんあり。そのものズバリで欲しい製品があるなら、他の機種と比べるのは無意味だ。 超お買い得なのはOffice 2007付きモデルだ この際だから、ズバリ書いてしまおう。パソコンは中古になっても中身のソフトは新品と何ら変わらない。当たり前だが、ソフトは使い込んでも痛まないからだ。だが、パソコン全体が中古になって値下がりすると、ソフト代金も相対的に下がることになる。ソフトは、割安で手に入るわけだ。 注目したいのはOffice 2007がバンドルされたモデルだ。Office Personal 2007は、実売で4万6000円ほどする。ところが、上手に探せば5万円台の中古パソコンでOffice 2007が付いている物があるのだ! Office 2007を後から買い足したと考えたら、本体の価格は驚くほどだ。 とはいえ、バンドルされているOffice 2007とパッケージ品には大きな違いがある。パッケージで購入したOffice 2007は、パソコンを買い換えても利用できるが、バンドル品は付いてきた本体でしか使えない。 仕事でOffice 2007を使いたいなら選択肢は二つだ。出費を伴うが、パッケージのOffice 2007を買ってしまうのだ。そうすれば、Officeなしの中古パソコンを買ってもインストールして利用可能。パソコンを買い換えてもずっと使えるし、アップグレードもできる。 もう一つが、Office 2007付きの中古パソコンを買う方法。こちらは、本体を買い換えるとOffice 2007が使えなくなるが、それまではアップグレードもできる。 実は、長期的に見るならオフィスはパッケージで買った方が得になるケースが多い。 ちなみに、店頭ではすでに購入できないOffice 2003も中古パソコンのバンドル品なら手に入る。こちらもパソコンを買い換えたら使えないので注意したい。 買ってはいけない中古パソコン 中古のデスクトップは、原則買わない方が良いだろう。今のタイミングはデスクトップの値下がりが激しい。新品でも、7〜8万円の超格安直販モデルを買える。ちょっと探せば、19型モニターが付属して7万円程度の新品が簡単に見つかる。 中古のデスクトップは数が少なく選択肢も限られる。品数が少ないから、値段的にも割安な物が少なすぎるのだ。ソニーやNECのパネルタイプのデスクトップはなかなか魅力だが、中古市場には極端に物が少ない。新製品を買うか、ノートパソコンで我慢するのが賢いだろう。 ノート、デスクトップ共に、CeleronでWindows Vistaを搭載するモデルは見送った方が良い。どう考えてもパフォーマンス不足で、メモリーを追加したり、HDDを交換しても快適に使うのは難しい。どれほど安くても買ってはいけないパソコンである。予算が限られるなら、Windows XPモデルを選んだ方が快適に使えることは間違いない。 店頭で新品が市販されている新しいモデルには注意した方が良い。先日、某中古パソコンショップでチェックしていたら、MacBookの最上位モデルが「お買い得な新古品」として、15万8000円で販売されていた。ちなみに、新古品とは中古だが使われていない商品のことだ。ところが、安価なショップでは新品が14万9000円で販売されている。新品を買った方が1万円も安いのだ。 たぶんこれは、MacBookの人気が高かったために仕入れ値がそれなりだったのと、僕が店頭を見たタイミングが悪かったのだろう。 だが、まだ新製品が店頭にあるモデルなら、こんな可能性は十分にある。不景気だけに激安なバーゲンセールがままあるのだ。 どんな店で買うべきか 中古パソコンを買う際には、できるだけ保証のしっかりした店を選ぶのがお勧めだ。新品のパソコンよりも利用期間が長く、利用頻度が多い分だけ故障する可能性は高い。次回説明するが、何かのスイッチやコネクター類が故障していても、保証がなければ対応してくれない可能性がある。 例えば、ソフマップのユーフロントでは有料で3年間保証が付けられる。5万円以上10万円までのパソコンなら5000円だ。僕なら、この保証への加入を検討する。HDDやメモリーの故障なら部品を交換すればよいのだが、液晶やCPUが故障すると直す気にならないほどコストがかかることもある。10万円で購入したノートパソコンの液晶交換費用が13万円だったと言うことも、意外によくある話なのだ。 ネットオークションでの購入は、よほど目利きに自信がある方以外は敬遠した方が安心だ。例えば、出品者の手を離れた輸送中にどこかが故障しても、返品でトラブルになる可能性もある。 今回紹介した選び方のポイントは、あくまでもコストパフォーマンスを考えつつ検討して欲しい。激安な中古が見つかったら、ある程度目をつむって買うのも悪くないのだ。 著者 戸田 覚(とだ さとる) 1963年生まれのビジネス書作家。著書は90冊に上る。パソコンなどのデジタル製品にも造詣が深く、多数の連載記事も持つ。日経トレンディネットでは、ほかに「戸田覚の1万円【自腹】研究所」を連載中。ユーザー視点の辛口評価が好評。ブログでも各種追加情報を記載しています。 【関連記事】 パソコンにハマり、マジックに捧げた人生――マジシャン・ふじいあきら氏インタビュー ツクモ復活で特価品を多数発見、他店も追随で3万円台のdynabookも登場! レノボが5万4800円のネットブック発表 「IdeaPad S10e」は弱点なし!? 最新ミニノートのトレンド キーワードは「10型液晶」「HDD」「低価格化」「デザイン」 【世界遺産デジタル紀行】 あらゆる角度からレンズに収める 鬱蒼とした深い森
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