今日の甲州はまたよく晴れましたが、東京に比べればさすがに冷えますね。私の感覚では気温が常に5度くらい低いような気が。
最近のアメリカのメディアを見ててびっくりしたんですが、アメリカは本当にやばいことになるサインのようなものがどんどん出ております。
もちろん普通にGMなどの車会社の破綻の危険などは大きいんですが、私がびっくりしたのはアメリカの一般消費者が、この期に及んでもまだ去年のクリスマスシーズンよりも多くの金を消費している、ということですね(苦笑
しかも先週末の「ブラック・フライデー」で始まったクリスマスショッピングのシーズンの開始のモールでは、開店と同時に客が店の入り口に殺到して死者が出たとか。
つまり庶民にはまだ「景気が悪い」という感覚がないわけですが、そこで気になるのはカードローンによる多重債務問題。彼らはカードでお金が使えるために、ホームレスに近い状態の人々もショッピングにお金を使うわけですね。
典型的なカード使用家族では、一つのカードで使ったお金を別のカードの金を借りて返済し、またその次のカードでその金を返済するという、日本じゃ考えられなような「カードの自転車操業」を繰り返しております。
また、これと似たようなことで、アメリカ政府はとにかくつぶしたら困るAIGやシティなどの大企業を守るために、最近はなりふり構わぬ税金投入をやってます。
これについてはさすがにアメリカの主要メディアでもそろそろ異常だと気がついてきたようで、ついに
「アメリカ経済ヘロイン患者論」
なるものが出て参りました(笑
つまり現在の連銀による税金を使った景気刺激対策は、すでにヘロイン中毒になった患者にまたヘロインを注射するのと一緒だというわけですが、本当にこの中毒を直すために一番必要なのはヘロイン(つまり公的資金投入)を絶ち、禁断症状がやわらぐまでまたなきゃいけないわけですね。
しかもこのアナロジーが面白いのは、この中毒が完治する保証もなく、患者はまたヘロインに手を出す可能性もある、ということです。
まあヘロインをうちすぎたら死ぬわけですし、うたなくてもかなり体力的に厳しい。
「消費を基礎においた経済」vs「生産を基礎においた経済」ということも言われてきましたし、そろそろ彼らは己の立場の危うさに気づくのでしょうか。
この他にも安全保障面で世界の情勢(たとえばリムランド周辺)を見て行くと、どうも共通しているのは「多極化」ではなくて「カオス化」だと思わざるを得ません。
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ちなみに現在のインド・パキスタンの情勢を理解するためのヒントが知りたい方は、拙訳の
『米国世界戦略の核心』by スティーヴン・ウォルトをご覧下さい。なぜアメリカとインドがこういう行動に出たのかが手に取るようにわかります(笑
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これからの世界をまとめて読み解くキーワードを簡単にいえば、それは
あらゆるタイプの全ての「秩序」というものが崩れて行く、ということです。これには例外はほとんどありません。
もちろんこれが崩れたあとには新しい秩序が出来るのかもしれませんが、まあこれは当分の間は登場してくるのは無理だと思います。
しばらくは世界のカオス化を「リラックスしながら冷静に」見守るしかないですね。横綱になる必要性はますます高まっております。