「何もありません。来いというから行くだけの話です」。ノーベル物理学賞を受賞する益川敏英・京都産業大学教授(68)が、スウェーデン・ストックホルムで現地時間の10日午後に行われる授賞式などに出席するため5日午前、妻の明子さん(65)とともに関西空港を出発した。
初の海外旅行となる益川さんは出発に先立ち空港内で記者会見。「(式に備えて)モーニングを仕立てざるを得なかったが好きじゃない。信長みたいな裸に赤ふんどしが格好いい」と“益川節”を披露し、報道陣の笑いを誘った。
ストックホルム大学での受賞講演には異例の日本語で臨むが、「日本語でしかしゃべれないから。ぼくは物理用語だったら分かるので論文なら読めるけど、そんな人間が英語をしゃべれるわけないです」。講演については「われわれの仕事がどういう具合にできたかを話せというからその通りに」と抱負を述べた。
一方、授賞式後の晩餐(ばんさん)会での3分スピーチは気になるようで、「ノーベル賞創設のテーマは『平和』。平和のために人類の英知が世界の隅々まで到達するような社会になってほしいと思っている」。そんな話をしたいと力を込めた。
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