髄移植推進財団(日本骨髄バンク)は12月4日、国内の骨髄移植が1万例を超えたと発表した。また骨髄と同じく白血病患者などの治療に用いる、新生児のへその緒や母親の胎盤にある血液「さい帯血」の移植が国内で5000例を超えたと、日本さい帯血バンクネットワークが同日明らかにした。
日本骨髄バンクを介した非血縁者間の骨髄移植は、12月3日付けで1万3例に達した。1993年に国内でバンクによる最初の移植を行ってから年間の移植例は増加傾向で推移し、2005年には累計7000例、2007年に同8000例、2008年1月に同9000例を超えていた。
2008年11月末時点で骨髄提供者(ドナー)登録は32万6776人。一方ドナーと白血球の型(HLA型)が合わないなどの理由で移植を受けられない患者の登録数は2360人。日本骨髄バンクは引き続きドナー登録を呼びかけている。
さい帯血バンクを介した非血縁者間のさい帯血移植は1997年に始まり、2008年12月2日に5002例に達した。産科病院と協力して妊婦から出産の際にさい帯血の提供を受けており、11月末時点でその保存公開数は3万845個となった。
■関連情報
・骨髄移植推進財団のWebサイト http://www.jmdp.or.jp/
・日本さい帯血バンクネットワークのWebサイト https://www.j-cord.gr.jp/