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女子リーグ@cafe


シリーズ3日目に入った児島女子リーグ

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今日は後半レースで大波乱が続出。
7、8、10、11、12Rが
立て続けに3連単万舟の穴決着となり、
12Rでは9万舟の超高配当も飛び出しました。

この展開はV争いに影響を及ぼし、
10R6着の田口節子選手が得点率4位に、
12R5着の海野ゆかり選手が得点率11位に、
それぞれ大きく後退しています。


3日目を終えての得点率ランキングは・・・、
①金田10.00、②片岡8.40、③中谷8.20、
④田口8.00、⑤武藤7.60、⑥佐々木7.60、
⑦岸7.60、⑧西村歩7.60、⑨濱村7.60、
⑩栢場7.60、⑪海野7.40、⑫井口7.20、
⑬向井7.00、⑭宇野6.60、⑮香川6.60、
⑯西村め6.40、⑰三宅6.40、⑱藤崎6.40、
⑲茶谷6.00、⑳太田5.60、
となりました。

地元の金田幸子選手がシリーズリーダーに浮上。
初日後半からの4連勝で得点率を10.00まで伸ばし、
2位以下を大きく引き離しました。

明日の金田選手は12R3号艇での1回走り。
すでに明日4着以上で予選1位当確という
有利な立場で予選最終日を迎えます。

後半戦に入る児島女子リーグに
明日からもぜひご注目ください。

(勝利者インタビューもお見逃しなく!)

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さて話題は変わって、
今節も女子リーグ初登場の選手に注目してみました。

児島戦でリーグ初参戦を迎えたのは102期の2人。
その中から今日ピックアップしたのは・・・、

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福岡102期の寺田絵理香選手です。

寺田選手は1988年8月生まれの20歳。
今年5月のデビューから約半年が経ちました。


艇界に寺田姓の選手は意外と少なく、
現役ではわずか3人だけ
寺田千恵選手、寺田祥選手、そして寺田絵理香選手です。

寺田絵理香選手がレーサーを目指したきっかけは、
他でもない寺田千恵選手の存在だったといいます。


福岡県遠賀郡出身の彼女が小学校5年生だった頃、
競艇ファンの父親に連れられて行ったのが
自宅の近所にある芦屋競艇場

初めて競艇を見に行ったその時、
「私と同じ名前の選手が走ってて、
 しかもネームプレートの文字がで書いてあったんですよ。
 それで女の人が男子選手相手に1着を取ってるのを見て、
 すごいなぁと思いました」
その人こそ当時福岡支部にいた寺田千恵選手でした。

さらにその後、今度は若松競艇場に足を運ぶと、
そこで開催されていたのが女子リーグ戦
このとき優勝したのも寺田千恵選手だったそうです。
(※おそらく1999年10月の若松女子リーグ)


これで彼女は競艇選手への憧れを抱き、
中学卒業時からさっそく競艇学校の受験を開始。
なかなか狭き門を突破できず苦しみましたが、
諦めずに挑戦し続けて5回目の試験で合格。
こうして2006年の4月、
100期生としてやまと競艇学校に入学します。

しかしこれで選手への道が開けるほど
競艇の世界は甘くはありませんでした。
彼女は思うように成績が伸びず、
入学から4カ月ほどでやまとを去りました。
志半ばで無念の脱落となったのです。


それでも彼女は「競艇選手になりたい」という
想いが途切れることはなかったといいます。

帰郷後すぐに再チャレンジを決意し、
諦めきれない想いを胸に102期試験でリベンジ。
ここで見事に合格し、再入学を果たしました。

そして今年3月にめでたく卒業を迎え、
念願叶ってプロレーサーの道へ。

寺田千恵選手のレースに胸躍らせた日から約10年。
今度は自らが「寺田」というネームプレートを付け、
5月の若松戦でデビューを飾ったのでした。


まだ初1着を奪えていない寺田選手は、
水神祭を目指して現在奮闘中の日々。

ちなみにまだペラグループには属しておらず、
今は福岡支部長の濱田和弘選手
お世話になっているとのこと。
「プロペラを見てもらったり、
 レースの面でアドバイスを頂いたり
 しています」
と話していました。

彼女がこれからどんな選手へと成長していくのか、
ぜひ温かく見守ってあげてください。


シリーズ2日目を迎えた児島女子リーグ

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さて今日のピットの様子ですが、
昨日に比べると整備室にいる人影はまばら。

代わりにペラ調整室がごった返していた印象で、
各選手とも微調整の段階に進んでいる様子でした。

 

そんな中、今日午後の整備室で
本体と向き合っていたのが三宅文香選手

リング交換の作業を行なっていました。

三宅選手のモーターは2連対率2位の29号機。
これまで9優出4Vというナンバーワンの成績を残し、
10月の周年記念では吉村正明選手が
GⅠ初Vをマークした評判の逸機です。

また前節行なわれた男女ダブル戦でも、
地元の佐藤幸子選手が手にして優出2着の活躍。

それだけに今節も大きな注目を集め、
「周りから『岡山勢の誰かが29番引けよ』って
 抽選の時に言われてたんですよ。
 そしたら私が引いて、拍手されました(笑)」
と、
三宅選手が前検日の模様を話します。


ところが実際に乗ってみると、
温水パイプ装着の影響もあってか
超抜機本来のパワーではなかった様子。

「田口さんに言われたんですよ。
 『GⅠの時の足と全然違う』って」
児島周年に出場していた田口節子選手は
29号機の威力を目の当たりにしていただけに、
すぐに異変に気が付いていたのです。


どうもプロペラとのマッチングが難しいようで、
「いま使ってるのは夏場に良かったペラなんで、
 回り過ぎかもしれないですね」
と原因を分析。

そして今日4Rの1回走りを終えてから
いよいよ本体整備に着手し、
「ペラで回転を止めきれないので、
 整備士さんと相談して
 リングを換えました」
と話していました。


三宅選手は本体整備のあと試運転に向かい、
しばらくして陸に上がってくると
今度はギアケースを取り外して整備室へ。

そしてまた水面に戻って試運転を繰り返し、
その途中にはペラを手にプロペラ調整室へと大忙し。

今日のピットで最も運動量が多かったのは
おそらく三宅選手で間違いないでしょう。


それでも彼女の表情は充実感いっぱいの印象。
というのも前節児島の男女ダブル戦を走り、
低調機に悩まされて3連対ゼロの苦しい一節に。
「前節に比べるとずいぶん気が楽ですよ」と、
笑顔を見せていました。


2日目を終えて三宅選手は得点率6.67の15位。
ボーダー近辺でカギを握る存在となりそうです。

明日は4Rと11Rの2回走り。
機力の変化にぜひご注目ください。

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また機力の変化といえば、
明日見逃せないのが佐々木裕美選手です。

初日は1着2着と好発進を見せましたが、
今日8Rではまさかの5着大敗
得点率12位まで大きく後退しました。


大敗の原因はプロペラ交換にあり、
「完っ全に失敗でした」と渋い顔を作ります。

「試運転はめっちゃ良かったんですよ。
 スリットあたりでグッグッって押す感じで。
 『これでイケる!』と思ったんですけど・・・」

明日は初日のペラに戻す予定とのこと。
"ペラ交換"の表示が出たら要注目です。


ちなみに初日に使ったプロペラというのは、
佐々木選手が信頼を置く逸品。

というのも同じペラグループに所属する
吉村正明選手が10月の児島周年でGⅠ初V。

一緒にペラ作りをしていることは
以前このブログでもお伝えしましたが、
今節のペラは? と問えば、
「もちろんです!」とニッコリ。

「吉村くんにペラを見てもらって、
 ちょっと叩いてもらっちゃいました」

GⅠウィナーから力をもらってきたそうです。

明日は3Rと9Rの2回走り。
巻き返しにご期待ください。

 

さて、2日目を終わっての得点率ランキングは・・・、
①田口9.75、②片岡9.33、③金田9.33、
④栢場8.67、⑤西村歩8.00、⑥岸8.00、
⑦五反田8.00、⑧中谷7.75、⑨海野7.67、
⑩香川7.67、⑪濱村7.50、⑫佐々木7.33、
⑬藤崎7.33、⑭池田紫6.67、⑮三宅6.67、
⑯茶谷6.67、⑰井口6.67、⑱魚谷6.67、
⑲西村め6.00、⑳若狭6.00、
となりました。

中国地区勢がトップ3を独占。
得点率9点台で頭ひとつ抜け出しています。

またその3強に続く4位には、
今日2着1着の栢場優子選手が浮上してきました。

前節児島で爆発宣言をしていましたが、
早くも本領発揮で見せ場を作っています。

昨日はピットでマスクをしている姿が見られ、
風邪ぎみとのことを話していましたが、
水面では元気なレースを披露。

今日は展示一番時計を連発するなど、
持ち前の速攻戦が猛威をふるっています。

 

明日も楽しみな番組が並ぶ児島女子リーグ
シリーズ3日目の戦いも乞うご期待。


今年の女子リーグも残すところあと2節

年も押し迫って迎えた第13戦は、
岡山県の児島競艇場にやってきました。

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「GⅢ第21回瀬戸の女王決定戦」が開幕です。

今日から12月7日の日曜日まで、
6日間シリーズで行なわれます。

児島女子リーグは瀬戸内勢が活躍するのが伝統。
今年は一体どんなシリーズとなるのか、
瀬戸の女王をめぐる戦いにぜひご期待ください。


【児島女子リーグ 最近10年優勝者】
07年 (開催なし)
06年 横西奏恵選手
05年 向井美鈴選手
04年 池千夏選手
03年 田口節子選手
02年 角ひとみ選手
01年 垣内清美選手
00年 淺田千亜希選手
99年 高橋淳美選手
98年 山川美由紀選手

 

さて今日の児島ですが、
厳しい冷え込みですっかり冬の佇まい

ということで今節から、
モーターに温水パイプが使用されています。

そのため各モーターとも再調整が必要のようで、
今日のピットは忙しそうな選手が多数。

特に整備室内の一角が常に大賑わいで・・・、

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(左から平高選手、樋口選手、魚谷選手)

レースを終えてピットに戻ってきた選手が、
ギアケースを外して整備室に駆け込むシーンを
幾度となく見かけました。

 

なかでもよく目についたのは、
写真右端に映っている魚谷香織選手

魚谷選手は昨日の前検タイムで
6秒65の34位という
快速自慢の彼女にしては珍しく低調な数字。

すぐに違和感を感じたようで、
「ギアケースを点検したら
 すっごい広がってたんで詰めました」

セッティングの方向性を修正します。

しかし今日8Rの1回走りでは、
1マークで全速マクリが大きく流れて3着。
「なんかおかしかったですよね」と、
調整の失敗を感じたようです。

するとレース後にまたギアケースを手に整備室へ。
「詰めたのをもう1回広げて、
 ペラで回転を止める感じにしました」
と、
再びセッティングの方向性を転換。
今日は試行錯誤の一日となっていました。

「これで明日乗ってみてどうなってるかですね。
 良くなってるといいんだけど」
と話します。
しかしその表情には笑顔が目立ち、
どうやら手ごたえを掴んだ様子でした。

明日の魚谷選手は3Rと12Rの2回走り。
今日一日の努力の成果がきっと表れるでしょう。

 

また温水パイプの影響もあってか、
モーター相場は流動的になっている印象。

今日午後のピットでは、
さっそく整備室にエース49号機の姿がありました。

今節エース機を手にしたのは八島貴美子選手

しかしその足色を聞いてみると、
「もう前検から行き足がおかしかったんですよ」と、
しきりに表情を曇らせます。

「せっかくいいエンジン引いたんで
 楽しみにしてたんですけど・・・」
と、
まさかの展開にトーンダウンしていました。

今日の2回走りを4着2本で終えると、
整備室に入って「本体を洗ってみました」とのこと。

潮が付着している影響も考えて本体洗浄を行ない、
エース機に本来のパワーを蘇らせるべく
懸命の作業に汗を流していました。

明日の八島選手は1Rの1回走り。
近況は徳山・常滑の女子リーグで準優出するなど
リズムはまずまずの気配。
機力を立て直してくる可能性は充分でしょう。

 

逆に今節ワースト機を手にしたのが今井裕梨選手

モーター相場の変動に期待したいところでしたが、
こちらは残念ながら勝率どおりの足だった様子・・・。
「ワーストですね」とお手上げ状態でした。

今日4Rの1回走りでは全速戦及ばず6着惨敗
「ターンがすごい横滑りするんで、
 これはレースにならないだろうなと思ってました」
と、
レース前から厳しい戦いを悟っていたようです。

ちなみにこのワースト67号機には因縁があり、
5月の当地一般戦で今井選手自身が乗ったもの。

「あの時も這いましたよね」(5・6・1・6・6・6・5・2・6着)と、
半年前の嫌な記憶を思い出していました。

そんな今井選手ですが、
F休み前の10月には浜名湖・桐生の一般戦で
2節連続準優出するなど好リズム。
休み明け初戦の今節に注目が集まっています。

明日は4Rと10Rの2回走り。
前半4Rの1号艇で巻き返しを図りたいところでしょう。

 

さて話題は変わって、優勝争いの行方ですが、
ドリーム戦の結果で大勢は決した雰囲気。

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地元の田口節子選手がインから圧勝し、
さっそくシリーズリーダーの座を奪いました。

2節連続優勝中と絶好調の田口選手が、
どうやらV戦線をぶっちぎりそうな印象です。


初日を終えての得点率ランキングは・・・、
①田口10.50、②佐々木10.00、③中里10.00、
④茶谷10.00、⑤海野9.50、⑥片岡9.00、
⑦金田9.00、⑧香川8.50、⑨池田紫8.00、
⑩岸8.00、⑪中谷7.50、⑫西村歩7.00、
⑬喜多7.00、⑭武藤7.00、⑮藤崎7.00、
⑯濱村7.00、⑰向井6.50、⑱三宅6.00、
⑲若狭6.00、⑳野辺6.00、
となっております。

果たして田口選手に待ったをかける選手は現れるのか。
明日も見逃せない戦いが続きます。


シリーズ最終日に突入した宮島女子リーグ

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今日は雨が降りしきるあいにくの天候に。

それでもたくさんのファンが宮島に詰めかけ、
決戦ムードを一段と盛り上げてくれました。

 

さて今日のレースですが、
最終日を迎えても朝から熱いレースの連続に。

今節未勝利組が意地の好走で見せ場を作り、
1Rで栢場優子選手、2Rで三松直美選手、
3Rで八島貴美子選手、9Rで大瀧明日香選手が
今節初1着を奪いました。


栢場選手は以前お伝えしたとおり、
今月16日に東京国際女子マラソンに出場。

3時間35分50秒という記録で、
見事に完走を果たしたそうです。

このレースは5キロごとに関門があり、
それぞれに厳しいタイムリミットが定められているため、
市民ランナーにとっては完走するのも大変なこと。

今大会でも出場772選手のうち、
98人がリタイヤとなる過酷なレースでした。

栢場選手は40キロ地点の関門を
リミットギリギリの約10秒前で突破し、
ゴールまで到達することができたそうです。

ところがそんな快挙にも本人は、
「みんなから『すごいねぇ』って言われるんですけど、
 自分では全然納得いってないんですよ」
と不満顔。

「途中で足が痛くなってしまって、
 自己ベストを更新できなかったんで」
と、
目標の3時間29分にはわずかに届かず、
早くも次走でのリベンジに闘志を燃やしていました。

栢場選手は来年1月と3月にも
フルマラソンを走る予定が入っているのこと。
アスリートとしての戦いはまだまだ続きます。


ちなみに栢場選手の今節に関しては、
思うように足が仕上がらず予選27位で敗退。
それでも次節以降への手ごたえは掴んだ様子で、
「今節はダメでしたけど、
 またどこかで爆発しますよ!」
と、
力強い言葉で宣言してくれました。

快速パワーでの速攻戦が売りの栢場選手は、
気温が下がってくる冬場に強いのも特徴。

今年の女子王座ファイナリストが
また楽しみなレースを見せてくれるはずです。

 

さて話題は変わって優勝戦に。

今日の優出メンバー6選手の動きですが、
朝の開門時には「お出迎えサービス」を行ない、
7R発売中には「優出インタビュー」に参加と大忙し。

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その合間をぬっての調整作業となり、
各選手ともピット内で走り回っている姿が目立ちました。


なかでも驚いたのが8R発売中のこと。
どの選手も水面に降りて最終調整に入っていた頃・・・、

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整備室に淺田千亜希選手の姿がありました。

優勝戦まであと2時間というこのタイミングで
優出選手が本体整備をするのはあまり見ない光景。
厳しい表情でモーターと向き合っていたのです。

このあと調整用のペラをつけて水面に降り、
係留ピットでの調整や、試運転を重ねていました。


しかしこれで驚くのはまだ早かったようです。
その約1時間後の10R発売中・・・、

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なんと淺田選手が整備室に戻ってきていたのです。

いつも究極の足を追い求める淺田選手ですが、
今日のピットで見せた執念は
これまでで一番のようにも思えました。

淺田選手に整備の内容を聞くと、
「シャフトの高さを変えてみたんやけど、
 乗ってみたらあんまり良くなかったけん、
 昨日の状態に戻しました」
とのこと。

選手の整備状況というのは、
主要部品が交換された時にしか発表されませんが、
どの選手もこういった細かい作業を繰り返し、
ファンの見えないところで汗を流し続けているのです。

 

そして迎えた優勝戦・・・、

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3コース発進の淺田選手が
ブイ際を強烈にマクリ差す好旋回で快勝。

淺田選手は2月びわこオール女子戦と
8月大村女子リーグに続いて今年V3

通算では28回目の優勝で、
女子選手歴代7位は変わっていません。

【女子選手 通算優勝回数】
1.山川美由紀 57回
2.鵜飼菜穂子 56回
3.日高 逸子 55回
4.横西 奏恵 31回
5.谷川 里江 30回
6.寺田 千恵 29回
7.淺田千亜希 28回
8.佐藤 幸子 26回
8.角 ひとみ 26回
10.大島 聖子 23回


レース後はピット内の競技本部で表彰式が行なわれ、
優勝カップなどが授与されました。

淺田選手はこのあと芦屋一般戦を走ったあと、
12月12日から尼崎女子リーグに出場予定。
また淺田選手らしい気迫の走りに期待したいところです。


淺田選手、おめでとうございました。

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ではこれにて宮島女子リーグ@cafeは終了。

次回は12月2日から始まるリーグ第13戦、
児島での「GⅢ第21回瀬戸の女王決定戦」になります。

今年の女子リーグも残すところあと2節。
師走の女子戦線もお見逃しなく。


シリーズ4日目に入った宮島女子リーグ

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5日間開催の今節は早くも終盤戦を迎え、
ベスト18メンバーによって準優が行なわれました。


さてまずは敗者戦での話題から。

今日は待望の今節初1着をマークした選手が2人。
鈴木成美選手と金田幸子選手です。


鈴木成選手は1Rで3コースからマクリ快勝。
コンマ07の弾丸ショットで本領を発揮しました。

今節は3・6・2・6着と出入りの激しい成績で
残念ながら予選25位で敗退。
しかし今日は1着2着で巻き返して意地を見せました。

そんな鈴木成選手はこのところ
シリーズ後半に早いスタートを決める傾向。
前節芦屋戦でも終盤3走でゼロ台3連発を出していました。

「序盤は様子を見ながらなんですけど、
 勘を掴んでくると行きたくなってくるんです」
とのこと。

今節も昨日まではコンマ18、33、22、28と控えめ。
それが今日はコンマ07と10を叩き込み、
「もう掴みました。明日も行きます」と自信の表情でした。

産休明けからスタートは自重していましたが、
どうやら生粋のスタート巧者の血が騒ぎ出した様子。
次節以降も終盤戦の鈴木成選手には注目です。

 

そして9Rでは金田選手がイン逃げを決めて1着。
待ちに待った今節初勝利となりました。

今節の金田選手は腰痛をおしての出場。
ピット内でも常にやや前屈みの姿勢になって
ソロリソロリと歩いている姿が目につきます。

しかも初日の転覆で状況は悪化し、
左腕にも痛々しいほど頑丈なテーピングが。

それでも途中帰郷することなく最後まで戦い抜き、
ファンの期待に応える姿に頭が下がるばかりです。

このあとも児島・尼崎・宮島・津と
休みなく斡旋が入っている金田選手。
少しでも早いコンディションの回復を
お祈りしたいと思います。

 

さてV争いの行方ですが、
優勝戦メンバーは以下のとおりとなりました。

【優勝戦12R】
1.濱村美鹿子(優出106回目、優勝14回)
2.海野ゆかり(優出120回目、優勝22回)
3.淺田千亜希(優出107回目、優勝27回)
4.五反田 忍(優出27回目、優勝6回)
5.中谷 朋子(優出33回目、優勝1回)
6.西村  歩(優出3回目)

ドリーム戦で内枠だった3選手が
優勝戦で枠番を変えて再戦する展開に。

濱村選手は03年の宮島女子リーグ覇者。
また優勝戦での連敗を22でストップできるか注目です。

海野選手は意外にも宮島での優勝は過去1度。
03年お盆レースでの優勝があるだけです。
地元リーグ初Vにファンの期待が高まるでしょう。

淺田選手は明日勝てば宮島初V。
これまですでに16場で優勝経験があり、
全場制覇へまた一歩近付くことになります。

 

そんな3強を相手にデビュー初Vを狙うのが
6号艇に入った西村歩選手です。

前節常滑戦に続く大活躍を見せ、
女子リーグ初優出を果たしました。

ペラは常滑で使ったものと同じとのこと。
ただ上位級の足だった前節に比べると、
今節の機力はいまひとつの様子で、
「中の上ですかね。優勝戦に入ると厳しいです」
ややトーンダウンしていました。

今節手にしている20号機は
2連対率43位で下から2番目という低調機
「このモーター、4節走って2回転覆してるんですよ。
 明日本体割ってみてもいいかもしれないですね」
と、
ファイナルに向けて秘策を練っていました。

近況の活躍で女子王座選考勝率も5点台に突入。
58位まで上がってチャンスが広がっています。

もちろん明日の優勝で優先切符獲得の可能性も。
劇的なドラマに期待が膨らみます。

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