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小学校での異文化理解教育で大切にしたいこと

佐賀県教育センター
宗誠
So Makoto
   
「英語教育」2008年3月号(大修館)→ 目次はこちら 定期購読はこちら
From "The English Teachers' Magazine" March 2008 Vol. 56 No. 13 (Taishukan)

「異文化理解」は「自文化理解」

異文化理解、国際理解にある「理解」ということばから、学校現場では外国に関する「もの知り」を育てることが国際理解教育と捉えられているのではないでしょうか。評価の観点にある「知識・理解」ということばにもあるように、私たちは「理解」というとどうしても「新しいことを覚えること」「頭で分かること」というイメージがあるようです。

しかし、小学生の段階では、異文化に触れて肌で感じるといったような、理解の前の「気づき」というレベルで十分でしょう。言ってみれば、国際理解の前の国際感覚とでも呼ぶべきものを育てる必要があると思います。

市川(2004)は、国際感覚がある人というのを次のように定義しています。

「国際感覚とは、自分と相手とを相対的に見つめることで初めて気づく共通点と相違点とをきちんと受け止める感覚であろう。自分の文化にもそして相手の文化にも、ともに良い部分と悪い部分があることを理解し、それを受け入れて、自らの世界観を広げることができる感覚を身に付けた人を国際感覚がある人と呼ぶことができる。」

これを小学校での英語活動に当てはめると、異文化に触れる様々な活動の中で、自分たちとは「違う何か」に気づき、では「自分たちはどうだろう」と自文化を振り返るという経験をさせるということが必要になってきます。その経験の中で、それぞれにいい点もあれば悪い点もあると、両者を客観的に見ることができる子どもを育てることが異文化理解教育のねらいです。

「異文化」「自文化」の関係は、「他者」と「自分」の関係に似ています。自分と異なる他者と交わる中で、様々な価値観に触れたり、ものの見方・考え方に気づいたりします。また、他者とのかかわりの中で「自分とはどういう人間か」という「メタ認知」を育てることもできます。異文化理解も同じで、今まで知らなかった異なる伝統や文化に触れることで、そこに込められた人々の願いや多様な考え方などを学ぶことができますし、それと比較することで自分がもっていた文化(自文化)を再認識することができるのです。「異文化理解教育」は、同時に「自文化理解教育」であるべきだと言えます。

異質性とともに同質性理解も

多くの授業を見せていただく中で、「異文化理解」という言葉からくる誤解、もしくは先入観といったものを感じることがあります。

その1つが、異文化の中の「異」の部分だけが強調されているのではないかという点です。

例えば、アメリカ人とかアメリカという国について触れたときに、肌の色、髪の毛の色、目の色などの外見的な違い、ジェスチャーや表情の豊かさなどパフォーマンスの違い、そして、食べ物の好みや生活習慣の違いなど、その異なる点ばかりに目を向けさせる授業を見かけます。

その結果、子どもたちは、「日本人とアメリカ人って違うところが多い」という感想をもつようになります。金子みすヾではありませんが、その違いを「みんな違ってみんないい」と感じればまだしも、中には「私たちとは違ったヘンな人」と感じる子が出てくるのは問題です。

筆者は、「異文化」の中にある「異質性」と同時に、「異文化の中の同質性」に気づかせるということも重要だと考えます。

例を挙げましょう。

「お正月」というテーマで活動していたときのことです。ALTに双六やこま回しなどお正月らしい遊びを紹介したときに、カナダ出身のALTが「双六によく似た遊びで、"Snakes and Ladders"というゲームがあるよ」ということを教えてくれました。サイコロを振って、1から100までのマスを進んでいくという点が双六によく似ていました。また、「福笑い」を楽しんだときには、同じように目隠しをしてロバにしっぽを付ける"Donkey"というゲームを紹介してくれました。

子どもたちは、国が異なっても子どもの遊びには似たものが多いという気づきをもったようです。

もっと大きく言えば、「外見や文化、言語が違うけれど、ぼくたちと同じように家族や友達を愛し、泣いたり笑ったりしながら生活しているんだ」というところに気づいたということです。そのような気づきは、「いろいろ違う点もあるけど、同じところも多い。結局は同じ人間なんだね」というところに帰結するものになります。

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【特集】今こそ異文化理解教育を!

国際化が進むなかで、日本人に今必要な異文化理解教育とは? また、実際の授業の中で、英語教育とどのように融合させるべきかを探る。

異文化理解教育が今、日本に必要なわけ
大谷泰照
小学校での異文化理解教育で大切にしたいこと
宗誠
地域に根ざした異文化理解教育:ブラジル人生徒の多い中学で
柴田俊一
ALTの中の異文化、異文化の中のALT:ALTとの会話を教材に
海木幸登
高校生たちの異文化交流体験
石森広美
英国の中等学校での外国語教育と異文化理解教育プログラム
冨田祐一
「国際英語」教育を通しての異文化理解
日野信行
日本の英語教育における異文化間コミュニケーションの課題
クリストファー・ロング
[コラム]
こんな知識が異文化誤解を防ぐ:
・語用論的知識
・会話のスタイル
津田早苗
トトロとTOTORO
伊東武彦

■英語教育時評
■田尻悟郎の公立中学の12か月<最終回>
■菅先生に聞こう! 授業の悩みQ&A<最終回>
■授業のここにフォーカス<最終回>
■コア理論で文法指導を<最終回>
■SELHi生が行く
◆ワシントンDCで活躍するプロフェッショナルたち
◆The American School in Japan<最終回>
◆ファンタジーランド通信<最終回>
◆サブカルチャー探検隊<最終回>
◆イギリスのしたたかな女たち
◆僕の気になるアメリカン・ヒーローたち<最終回>
◆アングロ・サクソン文明落穂集
◆場面別 ネイティヴの決めゼリフ<最終回>
◆今月の時事英語[若者ことば編]


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はじめに
本書について
本書の利用の仕方
付属CD内容一覧

序章 通訳の現場から
 1 通訳の現場から
 ★ 通訳外史

第1章 通訳の世界
 1 歴史と現状、将来展望
 2 通訳の種類と特徴
 3 通訳業界の仕組み
 4 通訳の仕事への取り組み方
 5 通訳者倫理綱領・Interpreters'Code of Ethics
 ★ 翻訳と通訳

第2章 通訳への基礎訓練
 1 通訳とは何か
 2 基礎訓練を始める前に
 3 日英音声構造の再認識
 4 知識と語彙の増強
 5 クイック・レスポンス
 6 トランスクリプション
 7 シャドーイング
 8 スラッシュ・リーディング
 9 スラッシュ・リスニング
 10 リプロダクション/パラフレージング
 11 メモ取り
 12 サマライジング
 13 DLS(Dynamic Listening & Speaking)
 14 資料:教材のトランスクリプトと対訳
 ★ 美しい日本語への道

第3章 通訳技術の訓練
 1 通訳技術の訓練
 2 英日逐次通訳
 3 日英逐次通訳
 4 英日同時通訳
 5 日英同時通訳
 6 英日ニュース時差通訳
 7 英日放送生同時通訳
 8 日英多重ニュース同時通訳
 9 ボランティア通訳とコミュニティ通訳

終章 More Helpful Information
 1 日本通訳学会について
 2 通訳関連の書籍
 3 通訳技能検定試験/日本通訳協会
 4 電子辞書・串刺し検索ソフト
 5 発音記号対照表

参考文献
執筆者リスト

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