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いすのデザイン盗用問題、法廷闘争に発展か(上)

 家具業界がいすのデザイン盗用問題をめぐり法廷闘争にまで発展する可能性が出てきた。

 ファーシスの子会社であるシディズは3日、ソウル市江南区三成洞のCOEXで開催された「ソウル・デザイン・フェスティバル」で自社が販売する「T‐50」とライバル企業リバートの「レイナ」を並べて展示し、「リバートがシディズ製品のデザインを盗用した」と主張し、法的な対応を取ることを示唆した。これに対してリバートは「マーケティングのためのイベントだ」「シディズが日本製品のデザインを盗用した」と反論している。

 シディズは会場で、「リバートを来年のプラギアリウス賞候補に推薦する」として署名を集めている。プラギアリウス賞とは、デザインの盗用を風刺するためにドイツの産業デザイナー、リド・ブッセ氏が制定した賞。巧みに盗用された複製品に賞を与え、その企業にはピノキオのトロフィーを授与し、盗用に対する問題意識を高めてもらうというものだ。

 問題となった「T‐50」と「レイナ」は最近人気を集める「メッシュチェアー」(背もたれが網のようになった事務用椅子)で、仕様によっては20万ウォン(約1万2400円)から40万ウォン(約2万4800円)もする高級品だ。メッシュチェアーは1994年に世界的ブランドの米国ハーマンミラー社が発売した「エアロン」がその始まりだ。

ソウル・デザイン・フェスティバルで展示中のシディズ製「T‐50」(左)とリバート製「レイナ」のメッシュチェアー。/写真=キム・ミリ記者

キム・ミリ記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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