韓国の負債規模は憂慮する水準ではない、金融委員長
【ソウル4日聯合】全光宇(チョン・グァンウ)金融委員長は4日、外貨準備高などを考慮すると韓国の負債規模は憂慮する水準ではなく、金融機関の流動性も適切に管理されているとの見解を示した。ソウル市内のホテルで開催されたUBSコリア・コンファレンスでの基調演説を通じ述べたもの。会議に出席した180人余りの国内外の投資者らを前に韓国の経済と金融市場をアピールした。
全委員長は、金融機関の資産は健全で資本の適正性を維持しており、企業部門は過去に比べ一層堅実になったほか、最近の個人向け融資も主に破産リスクが低い高収益者を対象とするため焦げ付く可能性は低いと述べた。また、輸出の安定的な増加傾向や国内総生産(GDP)成長率を考慮すると、韓国のマクロ経済もほかの国に比べ依然堅調だと強調した。
韓国政府は今回の危機を克服するために、対外債務支給保証や流動性供給、債券市場安定ファンド設置の対策を発表するなど迅速に対応していると説明した。主要20カ国・地域(G20)議長国団の一員としても、国際金融体制改編についての議論と国際協力関係の構築で主導的な役割を果たすと述べた。