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大阪にツェッペリンいっぱい飛ばそう 離着陸場整備計画

2008年12月4日19時2分

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 大阪湾の臨海部の埋め立て地周辺に大型飛行船の離着陸場を整備する計画を、堺市が進めている。災害時の被害調査に活用するほか、平時は遊覧飛行による集客も期待する。来年度中の実現を目指している。自治体が取り組むのは珍しいという。

 就航が想定されているのは日本飛行船(東京都)の「ツェッペリンNT」。世界最大の飛行船で、全長75.1メートル、幅19.7メートル、高さ17.5メートル。最多で12人の乗客を運び、時速125キロまで出せる。

 大型飛行船には、24時間連続で飛行できる▽ヘリコプターに比べて騒音が小さく、救助や復旧活動の妨げになりにくい▽船室が広く図面を広げながら話し合える――などの利点があるという。

 飛行船は航空法上、飛行機と同じ分類。離着陸できるのは原則として飛行場に限られるが、広さや周囲の障害物の高さなど一定の条件を満たせば他の場所でも可能だ。

 ツェッペリンNTの大きさだと約200メートル四方の空き地が必要になる。堺市の臨海部では、災害時に救助や復旧の中心となる広域防災拠点を国が整備中で、周辺にある大阪府や民間企業の所有地が離着陸場の候補となる。

 同市は、所有者に依頼して許可が得られれば、地面を平らにする程度の簡易な基盤整備をする意向だ。飛行船がいない時には、公園や運動場としての利用をイメージしている。宮脇和夫・政策調整担当部長は「夢のある乗り物なので、市民に喜んでもらえるのでは」と話す。(石前浩之)

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