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ランドセル商戦:売れ筋は定番の黒・赤から青色系

水色など青系色が多く並ぶランドセル売り場=そごう横浜店で2008年11月、森禎行撮影
水色など青系色が多く並ぶランドセル売り場=そごう横浜店で2008年11月、森禎行撮影
水色ランドセル=森禎行撮影
水色ランドセル=森禎行撮影

 ランドセル商戦で青系色の人気が年々上昇している。特に女児向けの水色がヒットしており、男児向けの濃い青色とともに、定番色になってきた。逆に伝統的定番の黒や赤は減少中。ランドセルの色の多様化は「子供の個性を尊重する現代の親子関係」(大手百貨店)を反映しているという。

 そごう横浜店では水色が昨シーズン、売り上げ全体の25%を占め、今シーズンもすでに3割となる人気だ。「水色を基調にした女児向け衣料ブランド『エンジェルブルー』の人気上昇とともに売り上げも伸びた」(同店広報)といい、水色ランドセルの陳列を増やし対応している。

 メーカーも青系の生産に力を入れている。「天使のはね」ブランドの人気で全国シェア5割のセイバン(兵庫県たつの市)によると、関西地域では現在約2~3割が青系色。約3年前から水色が人気となり、男児向けも「マリンブルー」が昨年から好調だ。泉正義社長(62)は「女児向けの定番だった濃い赤は売れず、一部のタイプは製造をやめた」と話す。

 大手メーカーの協和(東京都千代田区)も今年、青系色の製造割合をピンクと同じ28%まで増やす。女児向けの水色「ソラ」を新たに加え、男児向けの「ネイビーブルー」も生産を拡大した。黒は20%、赤は10%にとどまる見通しだ。3年後には、青がピンクを抜き最も多い色になりそうだという。

 そごう横浜店広報の花岡陽子さんは「水色は子供っぽくて6年生には似合わないと心配する親もいるが、結局、子供の好みを尊重している」と話している。【森禎行】

毎日新聞 2008年12月3日 18時42分(最終更新 12月4日 8時53分)

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