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名作「トラ・トラ・トラ!」映像特典でよみがえる秘話

 真珠湾攻撃を破格のスケールで描いた日米合作の超大作戦争映画「トラ・トラ・トラ!」。当時で120億円と巨額の製作費、監督辞任問題でも世間をにぎわした。近く発売されるDVD−BOXに、当事者たちがいきさつを証言するドキュメンタリーを映像特典で収録。その中身が注目されている。

 「トラ・トラ・トラ!」は、日米それぞれの監督が自国にまつわる場面を撮り、それを1本のフィルムにまとめるスタイルで編集された。撮影開始直後、日本側の黒澤明監督が辞任して一大スキャンダルに発展した。その真相をめぐっては、今も日本映画史に残る謎の1つとされている。

 長短2本ある特典のドキュメンタリーでは、あくまで米国側スタッフからの視点でこの問題を再検証。もともと米国側から「実績、知名度をおいて黒澤監督しかありえない」とオファーしながらも、最初から「天才だが、完全主義者」「気難しい芸術家」と不安を持っていたことがうかがえるのだ。

 650ページという膨大な脚本を削りたい米側と、それに抵抗する日本側が何度も決裂状態になりかけたり、素人を大勢起用した黒澤監督とプロデューサーが口論したことも。結局、クランクインから3週間で6分しか撮れていないことで米側が黒澤監督を解任。その際、黒澤監督は「今から切腹する」と言ったという。

山本五十六(クリックで拡大)

 辞任問題以外でも貴重な秘話が満載。とりわけ、離陸する米軍機が爆発するシーンでは、地上で爆発するはずが空中に浮き上がって爆発したことで他の機体の誘爆を招いた。「演技じゃない。本当に必死に逃げたんだ」と俳優たちが振り返っている。米国がコテンパンに負ける内容で、米国での興行は失敗したが「(大ヒットした)日本のおかげで助かったんだ」と製作トップが述懐する場面も興味深い。

 本編は、米国版から英語字幕を消したオリジナル仕様で、もちろん高画質・高音質にグレードアップ。日本版のみ登場する、渥美清さんの出演シーンも映像特典として初収録されている。

 初回限定1万セットで8日発売。

ZAKZAK 2008/12/02

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