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ソウル市、「不親切・ぼったくり・不衛生」追放へ(上)

笑顔と歓待で外国人観光客誘致を

 昨年韓国を訪れた外国人観光客は約640万人で、このうち80%はソウルを訪れたとみられる。年間の観光客数が1300万人を超えるタイや1000万人以上のシンガポールに比べれば見劣りする実績だ。ソウル市は2010年までに外国人観光客数を1200万人まで増やすと公言しているが、肩の荷は重い。

 ソウル市は「笑顔と人情」で外国人客を誘致する戦略を打ち立てた。ソウルの観光産業従事者に笑顔とホスピタリティー(歓待)を徹底させ、不親切の汚名を返上し、ライバル都市とも本格的に競争を展開したい構えだ。

◆観光客を「招かざる客」扱い

 今年3月にソウル市は中国のインターネットユーザーを対象に行った調査結果を公表した。ソウルを訪れた中国人の40%が「満足できなかった」と答えた。最大の理由は「不親切」だった。

 通りすがりの旅人も親切にもてなしていた韓国人の親切意識は、観光産業の重要性が高まる昨今、ますます薄れてきた。むしろ不親切、ぼったくり、不衛生が韓国観光の「三大悪」に数えられるほどだ。

ソウル市鍾路区の昌徳宮を訪れる日本人団体観光客。最近のウォン安で外国人観光客が増加したが、アジア人観光客に対する韓国人の不親切な対応が依然として問題となっている。/写真=朝鮮日報データベース

クァク・スグン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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