ラーメンはスープの”デキ”で決まる!!こんな言葉を耳にしたことがありませんか。 私も30年ほどラーメンと付き合ってきましたが、まさしくその通りだと思います。 こだわりのラーメン店の店主さんなどは 『今日はスープの”デキ”が悪いから店は休みだ』 なんておっしゃる方もいるぐらい、ラーメン店にとっては死活問題にもなりかねないのが この”スープ作り”なんです!
ラーメンの「タレ」ももちろん大事ですが、スープがおいしくなければ、いくらおいしい タレを作ってもおいしい「ラーメン」にはなりません。そこで、ここでは、基本中の基本 「鶏がらスープ」のレシピ(作り方)をご紹介します。
”鶏”ガラスープというのだから、鶏ガラだけで作るスープなのかな? と思いがちですが、鶏ガラは非常に淡白なので、スープで召し上がる場合はいいのですが、ラーメンの スープとしては少し物足りません。そこで、豚ガラをあわせてコクのあるスープを作るわけです。
そこで、鶏と豚の割合が重要になります。それぞれの特徴は、
鶏ガラ・・・すっきりした味わいで、癖がなく甘くて上品な味
豚ガラ・・・濃厚な味で少し癖がある
簡単に説明するとこんな感じです。最低限守ることは、鶏ガラよりも豚ガラのほうが 少なくなる(同量)ことです。5対5の配合が一番コクがある”鶏”ガラスープとなります。 『鶏 9:豚 1 』だったり、『鶏 7:豚 3 』だったりします。 後はあなた好みで味を調整してみて下さい。
まず、大きめな寸胴(鍋)にガラと野菜以外の
その他の材料と分量の水を入れて点火します。
その際には、必ず水からスープを取ること!お湯ではいけません。 これは、ガラの表面のタンパク質を固めないようにする配慮です。 表面のタンパク質が固まると、ダシが出にくくなりますので、 必ず、水から火にかけて下さい。
沸騰する直前までは強火にしておきます。 沸騰直前になると、スープから白いアクが出てきます。 この時点では見守るだけでいいです。
次に黒いアクが出てきますので、出てきたと思ったら、 すばやく、アク取りか杓子でアクを取り除きます。 アクを取り除いたら、香味野菜を入れます。
アクは出来る限り1回でとってしまいましょう。これは、 調理時間の短縮と共に、アクをこまめに取らないことに よって、アクがアクを引き付けてくれる効果を狙うものです。 アクを取り終えたら、表面に小さな泡がプクプクと 沸いている状態になるように火力を調整してください。決して 沸騰させないこと!
この火力がスープの味を左右します。強すぎると雑味が でてしまい。弱すぎると、コクがなくなります。この火力は 職人芸でもありますから、1回ではなく何回か挑戦して自分 のものにするのが1番ですね。
次に大切なことは、こまめに火力を調整するということです。 スープの中のガラは1回目の沸騰した時点では、内部まで熱が 伝わっておらず、徐々に温まってきます。すると、同じ火力で 火をかけ続けていますと、スープが沸きすぎて濁りの原因になります。
ですので、3回ぐらいは火力の調整をしましょう。ガラの中にまで 熱が伝わってしまえば、そのままの状態で火にかけて下さい。
その後は、6時間じっくりとスープを作りこみます。6時間は長すぎるという方は、最低2時間は火にかけてください 。でも、本当においしいラーメンを作りたいのであれば、6時間は必要です。