今月19日にFirefox(+グリモン)版の登場をお伝えした、現在のYouTubeにおける「最強」と言えるダウンロードテクを、IE(+IE7Pro)に対応させることができるようになった。動画ページに、「iPod互換MP4」「HD」など、各バージョンファイルの有無情報を自動で埋め込み表示させ、各ファイルを一発ダウンロードするテクだ。
YouTubeがHD対応となったことで、YouTubeからの動画ダウンロードスタイルをアップデートする必要が出てきた。今回のテクに限ったことではないが、「この動画に関して用意されている、一番高画質な動画ファイルを落とさせろ」という欲求に応えてくれる、何らかのダウンロード手段が必要だからだ。IEユーザーにとって、本記事のテクは、選択肢の一つになるだろう。
で、今回のテクなのだが、誕生経緯がちょっとややこしい。まず元ネタは、先日の記事でも紹介した「creazy photograph」のFirefox(Greasemonkey)用スクリプト。それを改造したのが「JJWorkshop」のブックマークレット。これはIEでも動作するが、「ブックマークレット」なので全自動ではない。動画ページを開いた後にワンクリックが必要だ。で、元のスクリプトの作者様、ブックマークレット版の作者様に感謝しつつ、IE+IE7Pro用のUserJavaScriptとして、このページ書き換え(各動画ファイルの存在確認やダウンロードを可能に)を全自動で行わせる方法が本記事……という感じだ。
参考:YouTubeのHD化(1280×720)仕様やダウンロード方法まとめ :教えて君.net
グリモンスクリプトの紹介を含む、先週段階でのまとめ記事
参考:JJWorkshop [BLOG]: 人の欲望にはきりがない的な…
ブックマークレットとして当該スクリプトを動かす方法。ブックマークレットなのでページを開いた後にワンクリックが必要だが、本記事の方法と違ってIE7Proを入れる必要がない。
まず「JJWorkshop」が作成したスクリプトファイルをダウンロード。テキストエディタで開き、冒頭に以下の5行を加える。
// ==UserScript==
// @name YouTube Downloadable Links EX
// @description Add downloadable links in Youtube Page
// @include *youtube.com/*v=*
// ==/UserScript==
このファイルの拡張子を「.ieuser.js」に変更。IE7Pro(参考記事)をインストールした上で「C:\Program Files\IEPro\userscripts」にコピーする。
……ここまでがよく分からなければ、このファイルを右クリックからダウンロードして上記フォルダに置いて下さい(問題ありましたら連絡頂ければ消します)。
IEステータスバーのIE7ProアイコンからIE7Proのオプションを開く。「ユーザースクリプト」で「再読込」を行い「YouTube Downloadable Links EX」にチェックを入れて「OK」。
以後、YouTubeの動画ページを開くと、自動で、低画質版FLV/高画質版FLV/iPod互換MP4/HD版MP4、と各動画ファイルの存在確認が行われ、ダウンロード用リンクが表示される。右クリック「対象をファイルに保存」で各動画ファイルをダウンロード可能だ。ブラウザアドレス欄に注目して欲しいが、「&fmt=22」などが付加されている必要はない。普通に動画再生ページを開くだけでOKだ。
例えば、「iPod互換ファイルは有るけどHDは無い」という場合は左SSのような感じ。どんな場合でも一発で、用意されている最も高画質な動画を右クリックからダウンロードできるわけだ。
執筆:tokix (tokix.net)
2008年11月27日 00:00