全国の研修病院の約4割が、5年前と比べて医師数が減っていることが3日、日本医師会が実施した病院アンケートで明らかになった。地域別では、東北と中四国地方で減った病院の割合が大きく、診療科では産婦人科と内科の深刻度が際だった。
全国2668病院から回答があった。このうち新卒医師が最初に研修するなど地域医療の中核とみなされる研修病院(大学病院を除く)1018施設について解析したところ、5年前と比べて医師数が減ったと回答したのは41%。
地域別で医師数が減った病院は東北(47%)、中・四国(44%)、近畿(42%)の順に多かった。診療科別では、産科・産婦人科(39%)、内科(38%)、精神科(34%)で医師数が減った割合が高かった。
日本医師会は「内科では外来診療をやめる事例が、産婦人科では病棟閉鎖などが多くなった」と分析している。