自民党本部の文部科学部会と公務員制度改革会議に出てから9時前に衆議院に入る。
坂本剛二先輩から、
「馳さ〜ん、福田康夫先生が、今日は憲法調査会と総務委員会と重なるから、総務委員会に代理出席してくれって連絡来てるんだけど、あとは、頼むよ!」
と命令が下る。
「ははぁぁ、わかりましたー!」
というわけで、午前9時半から午後4時まで、総務委員会代理出席。
これもまた、国対副委員長の仕事だ。
おとなしく、別館15委員会室へむかい、福田先生の代理出席で、総務委員会の一般質疑に耳を傾ける。
菅総務大臣と田村副大臣が、「あれ、どうして文教族の馳さんがここにいるの?」ってな感じで目で合図する。
「代理代理!」
と、口パクで応える。
でも、「NHKの命令放送問題」「放送と通信の融合」「道州制特区」「地方分権一括推進法問題」「郵政民営化その後」など、総務委員会ならではの質問に耳を傾けているだけで、勉強になるのであった。
お昼、町村派総会のため、赤坂プリンスホテル旧館2階へ。
が、なかなか始まらない。
事務局のえびすさんに聞くと、
「まだ森先生がお昼御飯を食べてますから!」
と、しきりに森先生の弁当の減り具合を遠目にチェックしている。
そのまだるっこしさに苛立って、叫ぶ馳浩。
昼食を食べている森先生に向かって、
「もう、開会して良いですかぁ?」
と大声で声をかけると、
「お、お、俺はいいけど、もう会長じゃないんだから、町村さんに聞けよ!」
と不機嫌そうな森会長なのであった。
そりゃそうだ。
「町村会長、開会していいですか!!」
とまたしても大声を上げると、うるさそうにしながら、
「はいはい、いいですよ!」
と応える町村新会長。
ここに、やっと派閥の会長が変わったことを実感するのであった。
そして、無難に会長あいさつする町村先生。
引き続いて、うれしそうにあいさつする森先生。
なんか、派閥に厚みが増したように感じる、
午後、本会議。
本会議が始まる前の代議士会で、小渕優子さんと昨日の福岡出張の件で話しこむ。
「テレビで観ましたよ。被害者の自宅にお伺いできて、お参りしてきたんですね。直接お話をうかがって、いろいろわかったこともあったでしょう。お疲れ様でした!」
と、ねぎらう。
しかし、この、小渕さんが、いじめ自殺をした中学生のご自宅を訪問して手を合わせるという「あたりまえ」の弔問が実現するまで、信じられないほどの内幕があったのである。
俺は、ここにこそ教委や文部科学省の「事なかれ主義体質」の本質を見たような気がする。
まずは、一昨日の夕方。
伊吹大臣の指令により、福岡県筑前町の教委に出向き、いじめ自殺問題の現地聞き取り調査に入る前に、弔問をしたいと小渕政務官が、人間として当たり前の行為を現地福岡県教育委員会にお願いしたときに、だ。
なんと、
「関知しません!」
と突き放され、被害者の自宅の電話番号も教えてもらえず、「勝手にどうぞ!」とやられてしまったのだ。
びっくりした小渕さんは、決して叱らずに、
「じゃあ、私が直接弔問のお願いの電話を入れますから、電話番号だけでも教えてください!」
と頼み込んで、ようやく夜になって電話番号だけ教えてもらったそうなのである。
・・・その間、文部科学省の小渕政務官の部下でもある初等中等教育局の担当官も、弔問をしたいと願う小渕さんの意向に「なんでまた?」とばかりに迷惑そうにおろおろするばかり。
悲しい気持ちになった小渕さんから、
「私、何かおかしいことでも言いましたかね?」
と連絡があり、
「いや、あんたはまともや!弔問させていただきたいというのは人としてあたりまえですよ。そりゃ、おかしいのは現地の教育委員会や文部科学省の部下でしょう。とにかく、小渕先生自身でご自宅に電話して、お父さんお母さんの了解を得てみれば!」
と激励した。
夜九時過ぎになり、ようやく電話番号がわかり、小渕さんは直接弔問にうかがいたいことを連絡し、了解を得て、手を合わせてくることになったのだが。
その小渕さんが、昨日、県教委での事情聴取終了後、筑前町の自宅弔問に向かおうとしたら、なんと、
「関知しません!」
といっていたはずの福岡県教育長が、
「私も行っていいですか?弔問に!」
と、いけしゃあしゃあとついて来たそうなのだ。
え!と、びっくりした小渕政務官が、
「・・・い、いいですけれど、どうしていっしょに来られるんですか?」
と聞くと、
「・・・政務官が行かれますから、教育長としてお供します!」
「じゃあ、こういうときは、普段は教育長は弔問しないんですか?」
「いつもは弔問しません!」
・・・というやりとりだったとか。
小渕さんは内心、(じゃあ、どうして私が最初に弔問したいといったときにいやそうな返事をして関知しませんといったのだろう・・・・)と思ったのだそうだ。
これは、我々政治家にはありえない対応といっていいだろう。
まずは、弔問し、冥福をお祈りしてから、「いじめ自殺」の原因調査に入るのが、「人として」当たり前のことではないのだろうか?
「馳先生!な、なんなんですかね、この組織。私の感覚間違ってますかね・・・」
と不安そうな小渕先生。
「いや、小渕さんの行動は人としてあたりまえですよ。そもそも、あんたの部下がしゃしゃーーっと仲立ちの動きをしなかったのもおかしいですね!教委も言語道断でしょう!」
と、この一件は、あんまりなので、今後こういうことがないためにも、すぐに文部科学省の前川総務課長に連絡する。
「もしかしたら何か連絡ミスとか行き違いがあったのかもしれないけれど、弔問させていただきたいというのに、小渕政務官が直接電話連絡を入れざるを得ないというのは、ちょっと、おかしいですよ。事実関係を把握した上で、今後の対応に生かしてください。福岡県教委はどうなってるんですか。文部科学省内の連絡はどうなってるんですか。地元の原田代議士ですら、小渕さんにお参りいただいて心から感謝しています、っておっしゃっていたんですよ。」
と、前川さんにお願いする。
総務課長の直前は、初等中等教育局の企画課長だった前川さんは、古巣のことであるがゆえに、深刻な表情なのであった・・・・
まったく、もう。
「組織」の一員となってしまうと、社会通念が組織の論理(事なかれ主義や横並び主義や責任回避主義)の前に通用しなくなってしまっているのではなかろうか。
夕方、健康センターにてリハビリトレーニング。
クロスバーランニングマシンで40分走り、しこたま汗を流し、夜の宴会に備える!
夜は、町村派4回生が集まり、勇退した森喜朗名誉会長に感謝してねぎらう懇親会。
沖縄知事選で常駐の嘉数知賢先生は残念ながら欠席。
その他、大野松茂・高市早苗・山本拓・下村博文・木村太郎・馳浩の同期は参加。
一献傾けあいながら、高市大臣の奮闘振りなどを酒の肴に、しこたま焼酎「森伊蔵」をいただくのであった。
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最近はイジメよりも。科目履修の問題が中心で、すっかりマスコミからはイジメ問題が消えたように思えます。こんな時こそ頑張って欲しいです。全国規模で調査しないと問題解決にはならないのですから(・・;)
2006/10/27(金) 午後 3:21
国の関与が報じられ心底、安堵したものです。 不気味な程、今回の件の展開は報道もなく子供を持つ親としては、心配です。 ブログなどの発信などを通じ頑張って下さってる議員をバックアップして 欲しいと心から願います。 風化作戦を許さない(筑前町議会議員 笠 昭一郎) こちらのブログと上記議員のブログの存在は、某掲示板で知りました。 九州の一部で起きた事件も、異常性を感じた国民が全国の問題として 大変関心を寄せています。
2006/10/30(月) 午前 1:05 [ PTA ]