任天堂の携帯型ゲーム機の複製ゲームソフトが無許可で販売されたとされる事件で、京都府警は3日、元会社社長の朝霧由章容疑者(37)=大阪府寝屋川市高柳=を著作権法違反(公衆送信権の侵害)の疑いで再逮捕し、発表した。府警は同容疑者が「何のことか分からない」と否認している、と説明している。
調べでは、朝霧容疑者は7〜8月、自分で開設した「DSGAME」というインターネット上のホームページで、「ニンテンドーDS」と「ニンテンドーDSLite」のソフト「リズム天国ゴールド」の複製データを、任天堂に無断でダウンロードできるようにした疑いがある。
府警によると、朝霧容疑者が使用していたサーバーには約2600のゲームの複製データが保存されていた。銀行口座の分析から、07年8月以降、ゲームの複製データや複製ソフトの違法販売で約1400万円の売り上げを得ていた疑いがあるという。
この事件ではほかに、同容疑者の母親ら2人も逮捕されたが、この日までに処分保留で釈放された。