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こんばんは。かんなぎ、毎回どんな演出をするのか楽しみです。
山本監督に聞きたいのですが、アニメーション、特に萌えアニメにおける精神性の問題についてどう考えているのでしょうか。
ハルヒがオタク的感性以外の人々のみならず世界的にも多少の影響を与えたのは確かです。ですがそれは一部の層に限定されたものでしょう。
精神的に受け付けない、関心が持てないという人は多いでしょう。進歩的な人間はまずそう感じるるはずです。
実写は娯楽映画でも人が演じているからそこに現実がありますが、アニメ、特に萌えアニメは非現実的であるばかりか、アニメの中で非現実的な己を充足させているように感じます。
ようするに精神的マスターベーションですね。性行為までは決して届かない。
逆に映画は現実に進歩をもたらせてくれます。仏映画の画家と庭師とカンパーニュをこの間見ましたけど、読後は現実に自分が持っているわだかまりを幾らか解消してくれた。
アニメーションという媒体自体が決して子供向けであるわけではない。宮崎監督は現代日本の芸術面でのトップでしょうし、でも今の日本のアニメは宮崎監督の問題点である幼児性の部分から芽が出てひとりでに肥大化した感じですね。
日本アニメの独自性を無理やり欧米の映画のスタイルに合わせる必要はないと思います。
でも欧州の映画は従来の文学の素養を確かに受け継いで、単におもしろいだけでなく、人生に深みを与えてくれる映画を作ってますよね。
もちろん実写より優れたアニメは数多くあります。
最近見たアニメでは岩窟王や、ファンタジックチルドレンなんか良かったですね。
ハルヒもライブアライブのシーンは現実に力を与えてくれるものだった。
アニメ界では若くて注目株である、けれど萌えアニメを作ってる山本監督の考えはそこんとこどう捕らえているのでしょう。
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