盛岡市の大通商店街に面したさわや書店横に、キャバクラなどの風俗・飲食店案内所「ナイトガイド盛岡」2号店が今月15日にオープンすることが2日、分かった。同商店街では物販店の比率が下がると昼間のにぎわい創出に影響するとして、飲食店の入居を避ける傾向にあっただけに、それを紹介する案内所の出店に関係者は「まさか」と衝撃を隠せない様子だ。【念佛明奈】
同店はさわや書店MOMOがあったビルに入居、1階の案内所で市内の飲食店を無料で案内する。経営するグレイスアート(本社・仙台市)によると、同商店街の北にある映画館通り付近の1号店は、キャバクラやスナックを中心に扱うが、2号店はそれに加えて居酒屋やカラオケの案内もするという。いわゆる性風俗店は扱わない。大通商店街への進出について、同社は「人通りが多く立地条件が良い。大通り活性化のためでもある」と説明している。
一方で、大通り関係者の胸中は複雑だ。大通商店街協同組合は「まさかとは思ったが本当だったのか。書店を利用する子供たちに影響が出ないといいが」と不安がる。同組合の吉田莞爾理事長は「ショックだ。客足への影響は分からないが、このような店は商店街に似合わない」と話しており、組合として何らかの対応を取っていく方針だ。
毎日新聞 2008年12月3日 地方版