Print this Post Article Lists Back

米国で最も安い車は現代「ベルナ」

 米国で現在最も安い車は現代自のベルナで、1万ドル(約93万5000円)以下の価格で販売されている。

 米国の自動車市場が最悪の状況を迎えている中、米国で「アクセント」と呼ばれる現代自のベルナが、日産の「ベルサ」を20ドル(約1870円)差で抑えて最も低価格の車となった。この二つのモデルは消費者価格が1万ドル以下だ。

 オートモーティブ・ニュースなど現地のマスコミは、「自動車市場の極度の不振で1万ドルラインを割り込む車が登場した」と報じた。

 ベルナは現地での消費者価格が9970ドル(約93万3000円)だ。顧客が注文を入れてからの輸送費までを含めても1万665ドル(約99万8000円)で、1万685ドル(約99万9500円)の日産ベルサに比べて20ドル安い。現代自米国法人で小型車の販売を担当するディプコ氏は、「ベルナのライバルである日産のベルサ(1.6リットル)のブルーライトと呼ばれる低価格車が9990ドル(約93万4500円)だったため、それに対抗してこちらもすぐに価格を引き下げた」と述べた。

 低価格競争に火が付いたのは先月のことだ。日産のベルサが先月に大幅の割引セールを開始し、それまで最も安い車とされていた起亜自のリオの1万1496ドル(約107万5400円)を抑えて最も安い車となった。これに対抗して現代自はベルナの価格を先週以降、本来の1万1745ドル(約109万8700円)から1000ドル(約9万3000円)以上も引き下げた。

 米国現地の現代自ディーラーたちはお祭り騒ぎだ。現代自ディーラー協会のピンク会長は「米国全域にある790のディーラーたちが久しぶりに大きな興奮を感じている」「市場で“最も安い車”という点はそれだけでマーケティングの効果が大きい」と語る。米国自動車情報サイトのエドマンズ・ドットコム首席アナリストのトフラック氏は「ユーザーはこれまでになく価格に敏感だ。現代と日産が価格を大きく引き下げたことで、不振に陥っている自動車市場に新たな風が吹くかもしれない」と述べた。

キム・ヒョンジン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

このページのトップに戻る